病名

K関先生によると、私の病気の正式名称はFNHと言うらしい。

 

歌謡祭みたいだ。

 

 

 

 

「そら、FNSじゃ!」

 

 

 

 

ツッコミ、セーンキュッ。

 

 

 

日本語では、え〜…確か、

 

限局性結節性過形成。

 

 

多分。

 

 

 

 

先生に手術の事前説明を受けた際に原因を尋ねてみたものの、

 

まったくわからないらしい。

 

 

わからないどころか、昨年、私と同じ病気で報告があったのは、

 

日本全国でたったの10名ほどとのこと。

 

それ以前は年間に数名しか報告されていないらしい。

 

 

 

と言うことは、

 

1000万人から2000万人に1人

 

の割合ではないか。

 

 

ちょっとうれしい。

 

 

 

いや、かなりうれしい。

 

 

 

宝くじよりすごいぞ。

 

 

 

このK医科大学医学部附属病院では、私が2人目。

 

しかも10年ぶり。

 

10年前の患者さんのサイズは4センチくらいだったらしい。

 

ちょっとライバル心が芽生えたので、K関先生に私のサイズを確認した。

 

 

 

なんと、8センチ!

 

 

 

勝った。

 

 

大幅記録更新。

 

勝負は何事も勝たなくては意味がない。

 

 

 

「勝負かい!」

 

 

 

 

正直、うれしかった。

 

 

どうせ痛い思いをして手術をするのなら、

 

後々話のネタになるようでないと意味がない。

 

私はどこまでもが付くほどのプラス思考であった。

 

 

香川県では私のような者のことをほっこと言う。