欧州旅行記《1991年)
1、1991年9月初めての海外旅行でドイツ、スイス、フランスの3カ国訪問

出発日(9月8日)が台風の最中京成電鉄上野駅を定刻に出たものの、途中佐倉付近では豪雨で線路が頂点を残して枕木さえ見えない状態でしたが最徐行で通過して行きました。この時JR総武線は運休になり、自動車とこの京成電鉄しか足が有りません。
成田発パリ行きのエールフランスAF275便(ボーイング747−400型機)は2時間遅れの14時頃出発しシベリア上空を延々と飛んで行きます、西に飛ぶ飛行機は中々日が暮れません、パリに到着した時間は現地時間19時頃で1時間ほど待って、フランクフルト行きに乗り換え、ホテルに到着したのは現地時間で21時頃、日本時間で翌日の朝5時頃と初日が強行軍です。
ドイツは首都ベルリンが350万人の人口を要しているのに人口65万人のフランクフルトが空の玄関口です。
地形的にドイツの中心部である事、歴史的に現在の首都ベルリンは東の外れで東西分断時代中心部となり得ない事から今もフランクフルトが空の玄関口となっています、日本からはフランクフルトとミュンヘンのみ飛んでいます。
翌日(9月9日)フランクフルト中央駅へ
フランクフルト駅前の路面電車
日本のゆっくりした速度とは違いレールブレーキを装備している為自動車並の60km/h程度で走っています
フランクフルト中央駅
巨大なドーム状になっています。
フランクフルト中央駅にてICE
このフランクフルトはファノーファーからミュンヘンへの途中駅にもかかわらず、頭端式である為折り返して行きます。
ICEは1991年6月から営業運転がされました。
客車12両を機関車2両が挟んで運転されます、パワーは2両で9600KW引き出し時の引張り力は400KN、機関車重量78トン常用最高速度は250km/hですが遅延している時は280km/hです。
PWMコンバーターとインバーターによる誘導電動機駆動、ブレーキは回生ブレーキとディスクブレーキ
今回乗車したフランクフルト〜ミユンヘンのうちマンハイム〜シュッツガルト99kmが新線で最急勾配12.5パーミルと言うことであった。
ICEの機関車を後から望む

駅のドームは薄暗く古色蒼然とした感じですが、第二次世界大戦では恐らく壊滅的な破壊が繰り替えされたのではないでしょうか。
ICEの機関車メーカー名
左側が電機メーカー
右側が車体メーカー
 ICEの客車用台車
枕バネはコイルバネです。
ICEの客車用台車
枕バネはコイルバネです。
又その下にレールブレーキが取り付けてあります。
フランクフルト中央駅
110型機関車が望まれます。
1954年〜1970年に亘って380両製造されました。
諸元は全長16400mm、運転整備重量83.6トン、軸配置Bo−Bo、定格出力3700kw、引張り力275kn、最高速度140km/h
フランクフルト中央駅
110型機関車。
1954年〜1970年に亘って380両製造されました。
諸元は全長16400mm、運転整備重量83.6トン、軸配置Bo−Bo、定格出力3700kw、引張り力275KN、最高速度140km/h
フランクフルト中央駅
141型機関車。
110型機関車の軽量版として451両製造されました。
諸元は全長15620mm、運転整備重量66.9トン、軸配置Bo−Bo、定格出力2200kw、引張り力206KN、最高速度120km/h
塗装色の関係で第二次世界大戦の戦争映画にでも出てきそうな感じですが戦後の生まれです。
フランクフルト中央駅
気動車、駅構内がドーム状になっている為、エンジンの排気音が反響しています。
 ICEに乗車しミユンヘンへ、途中SBB(スイス国鉄)の客車とすれ違いました。
ミュンヘンへの行路で途中小高い山脈を越えますが、カーブがきつく、70km/h程度の制限の所も有りました。
ミユンヘン駅、やはり頭端式の駅でした、屋根は採光を良くした設計になっています。
ここはSIEMENSの本拠地です。
ドイツバイエルン地方のミュンヘンと言えばビールの本場
(カメラの時計が日本時間で設定されている為9月10日となっていますが、実際には8時間の時差があり現地時間は9月9日です)
9月10日ミュンヘンからスイス航空DC11型機でチューリヒへ
飛行時間は1時間強ですが一応国際線で食事も出ました。
チューリヒ市内
こんもりとした街路樹があり落ち着いた町です。
ルツェルンは中世の面影をとどめる静かな美しい町。
ルツェルンは中世の面影をとどめる静かな美しい町。
ルツェルンは中世の面影をとどめる静かな美しい町。
カペル橋、長さ200mの屋根付きで1333年に作られ屋根の梁には110枚の三角形の板絵雅取り付けられている。
1993年に焼失し、その後修復されました。
ルツェルンは中世の面影をとどめる静かな美しい町。
スイスは環境を大切にする国、日本では戦後1950年頃に姿を消したトロリーバスも走っています。
ルツェルン郊外、遠くにスイス国鉄の列車が走っています。
ヨーロッパアルプスの麓、国際的保養地グリンデルワルド。
ヨーロッパアルプスの麓国際的保養地、グリンデルワルド。
登山電車でユングフラウヨッホへの中間点まで登ります

登山電車でユングフラウヨッホへの中間点まで登ります
アイガー北壁
左右の谷から登ってきた登山電車はここで乗り変えしユングフラウヨッホの山頂付近へ目指します。
上の写真で右側の谷から登ってきた電車。
ラック式鉄道
ユングフラウヨッホから見たアレッチ氷河
スイスの首都ベルン市街
第二次世界大戦の際、中立国であるこの国ではスパイが暗躍し、和平への模索が図られていました。
スイスの首都ベルン市

連邦議会議事堂
ローザンヌ駅
ここローザンヌはレマン湖のほとりで坂が多くオリンピック組織委員会の有る所、又オードリーヘップバーンが晩年過ごした所。
スイス国鉄111型機関車
(出力4700KW 重量80.06トン 最高速度140km/h 長さ14.9m)
この111型の1次車は1964年〜1968年まで155両製作されています。
スイス国鉄111型機関車
(出力4700KW 重量80.06トン 最高速度140km/h 長さ15.52m)
この111型の2次車は156号機〜290号機まで製作されています。
外観ではパンタグラフがZパンタに変更になっています。
日本で言うとED75(1900KW)程度の大きさですがやはり標準軌道は有利でゲージの広い分だけ電動機の容量を大きく採れます。
TGV−PSEの機関車です1編成は8両の客車に2両の機関車電動機は機関車に隣接している車輛の片側にも装備され6個電動台車8個トレーラ−台車で合計出力は6300kw、最高速度270km/h、直流電動機方式(525kw)で高速域でブラシと整流子の摺動するキーンと言う音が聞こえました。1981年の開業、
ローザンヌからはTGVでパリへ
505km3時間50分の乗車
TGV−PSEの機関車です。
手前の客車にも電動機が付いています。
TGV−PSEの台車です。
TGV−PSEの機関車です(台車)
TGV−PSEの連接台車
TGV−PSEの台車です。
TGV−PSEの連結(10両+10両)長さ400mで2編成のパワーは12600kwになり日本の300系と良く似た数値です。
パリリヨン駅のTGV
パリリヨン駅
パリ地下鉄の一部ですがゴムタイヤ方式でした。
ベルサイユ宮殿
ベルサイユ宮殿の庭
当時のハプスブルク家(現在のオーストリア)とその広さを競ったそうです。
ベルサイユ宮殿の中にある絵画
フランスで絵画が発展したのは王家の庇護の下生活できたからではないでしょうか
ベルサイユ宮殿の中にある絵画
凱旋門
この門を中心にして何本も放射状に道路が集まってロータリーになっており、グルグル回って目的の所の道路に抜け出せるのでしょうか素人ながら心配です。
凱旋門から見たシャンゼリゼ大通り、ルイビトンの店舗もこの通りに有りました。
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