★99年4月26日(月)晴れ 十三ミュージック★

これは、去る、4月26日(月)に体験した、恐怖のレポートです。


▼Symbol of MICK▼ こんにちは。マイク12号です。


ぁ、名古屋に行けなかった私にとって、今回の十三が
  園田さんの新作を拝見する最初の機会となります。
    
  ・・・が、観劇の数日前に得た情報によると、
  園田さんは、ダンス2曲目をカットしたショート・バージョンに、
  変更を余儀なくされたとのこと・・・
    
  「十三よ! またしても、私にひどい仕打ちをするのか!」
    
  と、悲嘆に暮れていたのですが、
  観劇直前には、悲嘆どころではなく、もっと凄い「観劇要注意」の
  極秘情報を入手しました。
    
  そのため、今回の観劇は、警戒モードで行動せねばなりません。
  (めざましテレビの「今日の占いカウントダウン」では、2位だったのに・・・(苦笑))
    
  とりあえず、占いを信じて、家を出発します。
  (占いによると、自然体で行動すれば「吉」だそうで。)
    
  家から十三に辿り着くまでに、電車を3本乗り継ぐのですが、
  そのすべてに乗り遅れました。しかも、僅か1〜2分の差で。
  もちろん、こんなことは、今まで経験したことがありません。
    
  「もしや、未曽有の恐怖が私を襲う前兆ではないのか!」(苦笑)
    
  言い知れない不安に脅えながら、劇場へ到着しました。
    
  場内は、平日の昼間にしては、わりと多い方でしょうか、
  30人弱のお客さんが入っています。
    
  私は、お客さんひとりひとりに注意を払いながら、慎重に
  座席を選びます。何故なら、警戒モードだからです。(苦笑)
    
  今回の香盤、園田さんは3番目の登場です。
  それまでの間、どうしてもステージよりも、客席に目が行きます。
  くどいようですが、警戒モードだからです。(苦笑)
    
  「事件は会議室じゃない、現場で起こってるんだ!」
    
  とでも叫ぶ位の迫力で、
  50歳前後のおじさんが背広から、おもむろに携帯を取り出しました。
    
  目に入るものすべてが、心拍数をどんどん加速させていきます。
    
  「もうこれ以上、身体に負荷をかけては危険だ!」
  そう判断して、一旦、ロビーに出て、休息をとります。

 

なこんなで、客席とロビーの往復を繰り返しているうちに、
  いよいよ、園田さんの順番が巡ってきました。
    
  「おぉ、ミラーボールが、ミラーボールがダンスしている!」
    (おっと、これでは前回の書き出しと同じだ・・・^^;)
    
  前回同様、銀のスパンコール地で出来た衣装ですが、今回は前面に
ボリュームを持たせた帯を締め、現代風にアレンジされた振り袖姿で、
右手には真っ赤な扇子を持っての登場です。
   (和装に裸足なので、「ドロロンえん魔くん」の雪子姫みたいですね。)
    
  十三のゴージャスな照明設備に照らされ、いきなりギンギンのロックにのって、
パワフルに踊りだします。
    
  扇子を持った手の動きが、かなりセクシーで、
力強さのなかにも艶やかさが感じられる
不思議な魅力を持ったダンスです。
    
   事前に得た情報では、客席の中へ扇子を投げ込むという、とんでもない大ワザを
会得されたらしいのですが、残念ながら、私の観劇中には拝見できませんでした。
    
  しかし、楽しいときは、時間が過ぎるのも速く感じるといいますが、まさにその通り。
    
  「あぁ、もう少し見ていたかったなぁ!」
    
  園田さんが舞台袖に姿を消されて、正直、そう思いました。
    
  そして、暗転したステージが、再び照明に照らされると、
  真っ白なガウンを着た園田さんが登場!
  ゆっくりとした足取りで、花道から盆へと進んでゆきます。
    
  ベットでの演技は、上流階級の貴婦人を思わせるような、
品がある堂々とした振る舞いで、急に大人っぽくなった印象を受けます。
    
  いつもより笑顔が控え目なので、それが逆に、
妖艶な仕草をいっそう際立たせているようです。
    
  ガウンの袖が、膝に届く位の長さがあるので、ブリッジがやり難いのでは
と心配しましたが、あっさりと見事な片足上げを決めてしまいました。
さすがは園田さんですね。

 

ぁ、音楽が変わり、お待ちかねの、ポラタイムの始まりです。
  ポラ着も、振りそでの付いたシースルーの和服で、酉の市名物の熊手
のように、賑やかな飾り付けが施されています。
    
  さすがに、園田さんのポラは売れ行きがスゴイです。
  なんだか、ツーショットを希望する人が多いですね。
  あと、ポラに、サインを頼む人も・・・。
    
  ・・・しかし、警戒モ−ドで行動している私は、ポラを買えません。
  まさに、生き地獄の様な時間が、ようやく過ぎて、
やっと、オープンショーが始まりました。
    
  本当に、やっと始まったか、というのが実感です。(苦笑)
  (警戒モ−ドって、辛いですね。)
    
  しかし、いつもの様に、園田さんは元気なオープンダンスを披露されているのですが、
普段とは違って、警戒心渦巻く私の心は、ステージに集中できず、不完全燃焼な状態です。
    
  おそらく、劇場で私をご覧になった方には、
挙動不審な客に見えたことでしょう。
    
  そして、十三名物、豪華なフィナーレは、出演者全員が、左右のらせん階段から
次々に登場します。全員が、爽やかな春を感じさせる、黄色い衣装に身を包み、
ステージを軽やかに回ります。やっぱり、ここのフィナーレは、別格ですねぇ。

 

ぁ、フィナーレが終了し、場内販売の売り子として、園田さんが 登場しました。
  まるで、シンジケートと港で取り引きでもするかのように、
辺りに神経を尖らせながら、園田さんに、差し入れを手渡す私。
もちろん、警戒モードだからということは、もうご理解いただいてますよね。
    
  そのあと少しだけ、園田さんとお話しする機会に恵まれ、
  非常に緊張しましたが、たいへん感激いたしました。(嬉)
    
  ・・・でもそこで、またしても、私がマイク12号であるという事を、
第三者に通報されていたという事実が発覚しました。
    

が〜〜ん!!(衝撃)

いよいよ、劇場通いが、やりにくくなってきたなぁ・・・(苦笑)

・・・というわけで、今日は、精神的に、どっと疲れましたが、
終わってみれば、皆んな、無事でなによりでした。

1999年、4月26日の「ハッピー・マンデー!」かな?

 

━━━━━━━  END  ━━━━━━━

 

本日のお言葉:「警戒モードは、解除されました。」


[イラスト:マイク12号(限りなくヘタでごめんなさい)]

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