借用書と時効の知識。


    借用書ホットライン!

借用書と時効の知識について

借用書の作成とは別に、お金の貸し借りがあった場合、時効の知識についても知っておくことが大切になります。

借用書の書き方とは別の話として、お金の貸し借りについて有効な期間があることについて説明します。

1.時効とは?(時効の援用・消滅時効・取得時効)
借用書があってもなくても、お金の貸し借りがあった場合、「時効」について知っておくことが大切です。

時効とは、ある事実状態が一定期間続くと、その状態を尊重して、他の権利を無くしてしまうことです。
「権利の上に寝る者は保護しない」という法の精神に基づきます。

借用書を作成していても作成していなくても、「時効」の適用があります。

(1)時効の援用
借用書があってもなくても、「時効が来たので、支払いません」と、時効を主張することによって、時効は成立します。

※借用書の有無に関わらず、一部でも借りていることを認めると、時効は成立しません。

(2)消滅時効(民法166条)
借用書の有無に関わらず、AさんがBさんにお金を貸していて、AさんがBさんに返済を求めず、一定期間放置しておくと、Bさんは弁済(お金を返すこと)をしなくてよいことになるのを消滅時効といいます。

借用書の有無に関わらず、お金の貸し借りでは、この消滅時効が問題になります。

※Bさんが一部でも支払えば、時効は完成しません。また、Bさんが債務承諾書などで、もう一度債務を認めても時効は完成しません。

(3)取得時効(民法162条)
CさんがDさんの土地を自分のものだと信じて使用し続け、一定期間が過ぎると、その土地はDさんのものになるというのが取得時効です。


2.消滅時効はいつから?

お金の貸し借りでの消滅時効は、返済する期限を約束している場合、借用書の有無に関わらず、その期限の到来より10年で消滅時効になります(民法167条1項)。

※ただし、貸主か借主の一方もしくは両方が会社や商売人である場合、5年で消滅時効になります。(商法522・503条)

※借用書の有無に関わらず、借主は何の請求も受けずに期間が経過すると、借金を返済する必要がなくなります。(請求権がなくなります。)


3.時効の中断

借用書の有無に関わらず、時効の中断をすることによって、時効の進行は振り出しに戻ります。

いったん、時効が中断すると、中断事由の終了したときから、時効期間は新たに初めから進行することになります。

時効の中断事由は下記の通りです。(民法147条~161条)

ア.裁判所で訴えの提起を起こす場合
イ.裁判所で支払督促の申し立てをする場合
ウ.裁判所で和解のための呼出し・任意出頭・調停の申し立てがある場合
エ.貸主が借主に対して、差押や仮差押をする場合
オ.借主が債務の承認をする場合
カ.貸主が借主に弁済の催告(裁判外の請求)をする場合

上記「カ」の『催告』は、「内容証明」にて行うことができますが、『催告』自体には、時効を完全に中断する効力はありません。
必ず、6ヶ月以内に、裁判(上記ア~エ)を利用する方法をとらなければなりません。
『催告』には、6ヶ月の間、時効の完成を延期させる効力しかありませんので注意が必要です。

【重要】
「金銭トラブルの防止と対応についての詳しい話」を知りたい方はこちらでお伝えしています。


4.【時効が完成しそうなケースのご相談事例】

借用書は作成していないのですが、知人に、お金を貸していたところ、あと2ヶ月で消滅時効になってしまいそうです。どうしたら、良いでしょうか?


【借用書ホットライン!からの回答】

即、時効を中断させることが大切です。

上記の「時効中断事由」のなかで、比較的簡単に執れる手段が、上記3.のオ『承認』とカの『催告』です。

オの『承認』は、借用書を作成していなくても、借主が貸主に対し、借金をしていることを認めることです。
『承認』とみなされるものとして、元本・利息の一部支払いの他、弁済の猶予の懇願(もう少しの期間返済を待って欲しいなどという申し入れ)、減額交渉、担保の差し入れなどがあります。

その場合、貸主は、証拠として書面を交わしておいた方が良いのは、言うまでもありません。

その際に、公正証書(法的効力のある借用書 :詳しいご説明は、公正証書の作成をご参照ください) を作成しておけば、万が一、相手の約束違反が起こった場合にでも、慌てず、適切な手段へと進むことができます。

※現時点での借用書の有無に関わらず、時効が完成してしまいそうな方も、そうでない方も、万全な対策をとりたい方は、相応の対策をとることが大切になります。

【重要】
「金銭トラブルの防止と対応についての詳しい話」を知りたい方はこちらでお伝えしています。

【フジテレビの情報番組で紹介】
借用書の書き方
借用書の書き方
フジテレビの朝の情報番組の「とくダネ!」で、平成26年3月26日、金銭トラブルの問題や予防や対処方法に関し、当事務所代表の話が放映されました。
----------------------------------------
当事務所は、フジテレビの朝の情報番組の「とくダネ!」から、平成25年10月25日に取材を受けました。


【毎日新聞の夕刊の第一面に掲載】
借用書の書き方
当事務所は、毎日新聞より取材を受けて、平成25年9月26日(木)の夕刊の第一面に代表のコメントが掲載された事務所です。


【フジテレビの情報番組で紹介】
借用書の書き方
フジテレビの朝の生活情報番組の「ノンストップ!」で、平成28年2月5日、遺言・相続に伴う金銭トラブルについて、当事務所代表の話が放映されました。


【日本テレビの報道番組から出演依頼】
借用書の書き方
当事務所は、日本テレビの日曜報道番組の「真相報道バンキシャ!」から平成25年12月1日の出演依頼を受けました。(事件発生のため急遽番組内容の差替え)


【ラジオ番組に生出演】
 借用書・公正証書についてのお話 借用書・公正証書についてのお話
FM江戸川の『TOKYO RIVERS WIDE』に生出演しました。借用書・公正証書など、お金の貸し借りで失敗しないためのお話しをしました。(現在番組終了)


「タレントの藤崎奈々子さんと対談」
借用書の書き方
タレントの藤崎奈々子さんが当事務所へ訪問し、金銭トラブルの実情と対処法や借用書・公正証書の作成について対談しました。
藤崎さん自身の借用書や金銭トラブルの経験の話もしました。


特定行政書士 河野秀勝 プロフィール

借用書ホットライン! 財閥系企業での在職時と会社経営において、裁判ざたにせずに金銭問題に対応して決着をはかる長年の業務経験を持つ。
不動産会社顧問、マンション管理士事務所代表、行政書士事務所相談役の兼務を経て、行政書士から「特定行政書士」へ。
成蹊大学 法学部 法律学科 卒業
特定行政書士、マンション管理士、宅地建物取引士、管理業務主任者、区分所有管理士、ファイナンシャルプランナー
プロフィールの詳細はこちら


特定行政書士 河野真弓 プロフィール

借用書ホットライン! 弁護士秘書、司法書士事務所、大手不動産会社、大手ローン保証会社において、各種の金銭問題に携わった後、行政書士から「特定行政書士」へ。
20年以上の法務経験を持つ。
温厚な性格ながら、金銭問題の他、刑事問題にも幅広く強い。
明治大学 法学部 法律学科 卒業
特定行政書士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー
プロフィールの詳細はこちら


ご依頼・ご相談の窓口
  (公正証書・借用書・ご相談)

■メルマガ(借用書に見た!貸したお金よ返って欲しい)(無料)
借用書ホットライン!には、「どんな書面の書き方をすれば良いのでしょうか?」「貸したお金をきちんと返済してもらうようにしたいのですが・・・」など、お金の貸し借りについてのご相談が相次いでいます。金銭トラブルを防ぐには、「お金の貸し借りの際に、単に借用書や公正証書などの書面の作成をするだけではダメ」です。裁判ざたにせずに金銭問題に対応して決着をはかる豊富な実務経験を持つ実践派の「特定行政書士」が、借用書や公正証書などを交えて、「お金の貸し借りのトラブル」にまつわるお話をやさしくお伝えしています。 ■まぐまぐによる配信まぐまぐ

借用書ホットライン!のHPに掲載されているあらゆる内容の無許可転載・転用を禁止します。
Copyright©2002~ 借用書ホットライン! All Rights Reserved.