安芸沖の黒潮牧場では、カツオは釣れていた。 ただ問題は天候だったのだ。 カツオ・ビンタゲームを楽しみにしていたが、残念ながら波があるため断念。 変わりとなったのが、シイラゲームだった。 一般的に、シイラと聞くと、評価は大きく2つに分かれるようだ。 ○大変ゲーム性があり、大好きである。と言う人。 ○食べても今ひとつだし、釣り上げると暴れて困る。と言う人。 どちらもこの魚の特徴をよくとらえていると思う。 要は、それをどう感じるか、だ。 好きでも嫌いでも仕方がない。 今回は、どうしてもこれがメインとなるのだ。 天気は晴れ。 梅雨の合間の快晴の空だった。 鯛の話もあったが、朝イチやってみるとまったくの無反応・・・。(-_-) まるでお話にならないようなので、沖へ移動する。 高知沖には、無数の「シイラうけ」(竹製魚礁)が浮かんでおり、シイラ漁が盛んに行われている。 我々遊漁船は、そこでちょっと遊ばせてもらうってワケなのだ。 シイラが付いていなければすぐ移動を繰り返すランガンな釣りである。 シーズン初期のシイラは大型が多い。 この日も、その法則に従ってたくさんのシイラうけに大型シイラが付いていた。 ルアーを見つけると、水面に背びれを見せて襲いかかる姿は実にエキサイティングだ。 キャストしたペンシルをウネウネっと動かす。 遠くから碧い影が飛んでくる。 フッキングした瞬間うなりを上げるドラグ音。 水面を割って大きくジャンプする姿。 ラインテンションをものともせず、悠然と胸びれを張って泳ぐ姿。 船縁まで寄せても、ちょっとした刺激で再び彼方まで走っていくパワー。 全身を金色に染め上げて、必死の抵抗を繰り返す姿・・・。 ヒットするのは、どれもメーターオーバーばかりという豪快さには驚いた。 ライトタックルで遊ぶには楽しすぎる展開だった。 久しぶりに楽しんだシイラのファイトは、十分すぎるほど私を満足させてくれた。 「シイラゲームって、こんなに楽しかったっけ?」←(笑) 思い起こせば、私にとってシイラゲームこそがオフショアゲームのスタートだった。 当時、圧倒されたあのパワーが再び新鮮に蘇る・・・。 「そうそう、そうなんよなあ〜♪」 ただ、問題は釣り上げてから。(^^;) 「怪獣が船上で暴れ回る」 そんな形容が相応しいくらい、ヤツらは往生際が悪い。 危なくて近寄れない上に、血まみれ大惨劇状態と化してしまうのだ。 これさえなんとかなればねえ・・・。(-_-) まあ、年に一度くらいなら悪くない。 そう思った今回のシイラゲーム。 また、来年もきっと!(^^)/ |