Time Tripper

Update : 2010/02/25

モザイクアートに挑戦!!(フリーソフト付き)
何でもかんでもモザイク化 (製作費用:約0円)【総製作時間:実質1日間】

かなり以前にモザイク処理を行うプログラムを書いたことがあるのですが、これが結構な反響がありました。 特に、学校関係の方からのお問い合わせを沢山頂きまして、数校でご利用頂いたようです。 学校の文化祭やイベントで、巨大なモザイクアートが展示されているのを見かけますが、あれです。 今回のソフトも機能的には殆ど同じですが、誤差分散に少しこだわりました。 わかりやすいようにExcelで作成していますので、汎用性は良くなっています。
ここからダウンロードできます。(mozaiccell.lzh 258KB)
※動作にはExcelが必要です。



そもそもモザイク処理というのは何かということが重要なのですが、簡単に言えば色の少ない色鉛筆で絵を画くようなもので、 使える色が決まっている中で、いかにそれらしく画くかが処理の目的でもあります。 別な意味で「ぼかす」効果もあります。これはまたこれで色々な方面で使われているようですが・・・
そもそもCG(コンピュータグラフィック)は例外無く全てモザイクアートですから、モザイク画をモザイク処理することの意味が?なんですが、 近視眼的に、遠視眼的に眺めてみると、見えてくるものがあるかもしれません。


表面的に捉えるとそういうことではあるのですが、内側はなかなか面白い処理で、永遠のテーマを含んでいる奥くの深いものだと思っています。 元々絵を画くと行為は、「ぼかす」ことから始まっていると思っています。 つまり自分が一番印象的に感じた部分、伝えたい部分を、逆にまわりを「ぼかす」ことで「際立たせる」ということかと思います。 まっ絵画には色々な手法やテクニックがあるので一概には言えませんが、とわいえいくら精密な絵を描くことができたとしても、 それは現実のものから言えば表面的な極一部を描いたに過ぎないことだと思いますから。


能書きは、これくらいで、これで一体何ができるのか?ということですが、モザイク作品を作るわけではなく設計書を作ります。 出来ることは、最大16色のパレットを指定することでモザイク処理を行います。 結果は別シートにパレット番号と伴に表示されますので、後は印刷するかデータの利用を頂くものになっています。 特に今回のソフトの特徴は、誤差分散について簡単にパラメータ設定が出来るようになっています。 「誤差分散」って何と思われる方も多いかと思いますが、意味は読んで字のとおりです。 フルカラーの原画を一定のパレット色で表すには限界があり、どうしても誤差が出てきます。 誤差分散では、その誤差を周りに分散させて、全体から見れば誤差を最小にする機能です。


誤差分散のパラメータは実は奥が深いです。いくつかのパターン設定をご用意したので、試していただけるとその効果がわかります。 そういう意味では教育的ソフトであったりします。結果は、表現しようとしているものにより、あるいは個人の感覚により良い悪いは違ってきます。 自分好みのパメータを見つけるのもゲーム的要素として残しておきます。


さて、ここまで書いて、実は、私はこれでまだ作品を作ってはいません。素材を探している最中です。 モザイク画の真骨頂は、モザイクのチップ素材にあると思います。 もともとモザイク画の発祥は、それこそ足元に落ちている石ころなど、色の違う素材を並べることから始まったと思われますので、歴史はとんでもなく古く、 おそらくは、サルの時代に遡ると思います。 人工的な素材は色々とあるのですが、できれば自然素材で作ってみたいと思っています。 それこそ石ころや砂利なんかが面白いかなと思っています。デジタル的な処理(並び)と自然素材の違和感が良いかもしれません。 でもチップがあまり大きいものだと、作品全体が巨大になり家に入らなくなってしまいますから。
残念!(また)