エクセル工法  − 概要 −

   エクセル工法の用途

場所打杭
地中障害物の除去・置換工  (転石・岩・鉄筋コンクリート等の既存構造物)
大深度掘削工
各種既製杭用プレボーリング
その他特殊工事における補助掘削工法

   エクセル工法の特長


場所打杭 施工現場



掘削された転石
硬質地盤掘削能力
特殊ビットを装着したカッティングエッジの回転により、地中に存在する転石・岩盤をも切削が可能であり、必要な掘削長・岩根入長を確実に施工できる。
ケーシング先行掘削により杭周地盤の余堀・ボイリング・ヒービングを阻止
ビットの高い切削能力により、ケーシングは常に内部土砂の排土より先行する。 このため、ケーシング周囲の余堀が発生せず、またボイリング・ヒービングの予防に対して効果的である。 これらにより杭周辺地盤はゆるみが発生せず、施工後も地盤に設計通りの支持力が期待できる。
大深度掘削(ケーシングにかかる摩擦の阻止)
オールケーシング工法にとって、ケーシングにかかる周辺地盤からの摩擦抵抗が最大の弱点である。 この摩擦によりケーシングが埋め殺しになったり、あるいは掘削中に貫入不能に陥ることさえある。 エクセル工法では、特殊なケーシングによりケーシング周辺地盤を圧密させ、自立性の高い孔壁を保たせることにより、周辺地盤からの摩擦力を大幅に低減させ、実績85mに及ぶ大深度掘削を可能にした。
高い施工精度 
エクセル工法では、前述の機能により掘削時の周辺地盤のゆるみが発生せず、また掘削時過大な押し込み力を必要としない上、孔壁が掘削ガイドとなり、極めて鉛直性の高い掘削孔が造成される。
   摩擦を斬る!  圧密翼付カッティングエッジ・ケーシング



圧密翼付カッティングエッジ    
圧密翼付きカッティングエッジ及びケーシングは、その回転を利用して、切削ズリなどをケーシング外側の孔壁部に押圧し、自立性の高い孔壁を作るための装置である。
 これによりケーシングにかかる摩擦力が低減され、大深度の掘削が可能になるばかりでなく、岩切削時のビットにかかる力を摩擦の影響なく適宜に調整可能であり、掘削効率を高めることが可能となる。
 一般のケーシングに用いられているフリクションカットでは、短時間でケーシングと周辺地盤とのクリアランスは崩壊し、大きな摩擦力が掘削に悪影響を与えてきた。 必要に応じて吐出弁より水・ベントナイト等をケーシング肉厚内で地上と貫通するスイベル管を通してケーシング先端よりケーシング外周に注入することも可能であり、より大深度の掘削、崩壊しやすい地盤においても施工性が損なわれない。