Clinical evaluation of removable partial dentures 10 years after insertion:
success rates, hygienic problem, and technical failures.
Wagner & Kern
Clin Oral Invest 2000 4:74-80


Depaertment of Prosthodontics, Albert-Ludwig University Freiburg,
79106 Freiburg, Germany
 

翻訳 宮下裕志(JDPIC研究会)

要約:
この後ろ向き研究の目的は、さまざまなデザインの可撤式義歯を装着後10年後の状態
と成功率を調べることであった。74人の患者さんの101の主に、歯冠維持型の義歯
(CCRDs)、クラスプ維持型の可撤性義歯(RPDs)、あるいはそれらのコンビネー
ションの義歯(CRPDs)が再検査された。補綴的な所見は装着時のベースライン値と
比較され、それらに影響を及ぼすであろう因子がチェックされた。
全体では36.6%の補綴物が成功、23.8%が部分的な成功、39.6%が失敗とみなされた。
また、たった3分の一の補綴物のみが口腔衛生上の問題もテクニック的な問題も示さ
なかった。
統計学的な分析によりどの1つの因子も部分床義歯の成功率に影響していると
いえるものはないことが確認された。
いくつかの複数の支台歯で維持されている補綴物は成功率を改善でき、可撤性義歯
(RPDs)は歯冠維持型の義歯(CCRDs: 33.3%)や歯冠維持と可撤性義歯のコンビ
ネーション(CRPDs: 44.8%)よりも
失敗率が高い(66.7%)ことが示された。しかしながら、可撤性義歯(RPDs)の数に限
りがあったため、統計学的には
それらの差は有意ではなかった。
補綴物は管理下に置かれたものではなかったが、全体的に60.4%の成功率というのは
他の精密維持型補綴物の研究よりも若干高いものである。

 

キーワード
う蝕リスク

 

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