10/30 Tokyo
昼過ぎ、荷物を詰めたり準備をしていると今回ベースで参加してくれる予定だった千ヶ崎君より電話、なんと明日からのツアー参加出来ない旨を伝えられる。今からでは他のベーシストを探すのは100パーセント無理、というわけで急遽デュオによるツアーとなったのでした。正直参りましたが、参っていてもしょうがないのでベース不在の穴を少しでも埋めるべくオクターバーを買いに吉祥寺へ。ボスのオクターバーっていつの間にか新機種に変わっていたのですね。それがデジタルでどうもしっくりこなく何軒か廻ってようやくアナログの機種を入手。その後もみみのことをベースなしで、か、どうしようかと考えるも、ジョンリーやライトニンはギター1本で人を踊らせていたのだし、ジョナサンリッチマンもドラムとのデュオでかっこいいライブをやっているし、志村さんとはみみのこと以前に何度かデュオでライブをやっているしオッケーオッケーと気持ちを切り替えました。それにこんな時こそまた新しい発見もあることでしょう。夜はツアー前日で大人しくしていればよいものを早稲田へジュンゾウ君やDOODLESの面々によるライブを見に行きました。そういえばDOODLESもベースなしですね。終演後時間に余裕があったので僕も飛び入りで数曲やらせてもらいそのまま打ち上げ、飲み過ぎた…。

10/31 Tokyo,San Francisco,Davis
新宿で志村さんと合流し成田へ。荷物の検査はやはり厳しくなっていましたが別にあやしいものを持っている訳でもないので問題なく通過。出発の時間まで空港内の居酒屋さんでそばとビール、このおそばが意外と美味しかった、といっても立ち食いの富士そばよりちょっと美味しかった程度ですが。9時間ちょっとのフライトで飲んだり食べたりうとうとしたりしているうちに到着。今回は入国審査の際に指紋と顔写真をとられました。事前に聞いていたもののあまりいい気分はしませんねー。タクシーでグレイハウンドバスのターミナルへ行きバスにのって本日の最終目的地DAVISへ。バスは街の様子がよく見えるので乗っていて楽しいです。DAVISのターミナルへは地元ラジオ局KDVSのBrianさんが迎えに来てくれました。鬚をはやし立派な体格で子供もいるそうですが僕よりずっと年下らしいです。そのままKDVSのスタジオに行くと明日のライブで対バンするWOW LSD(すごいバンド名)のスタジオライブ収録中でした。色んな創作楽器を使っておりドラムもセットではなく机に並べて叩いたりでとてもユニークなバンド。ブースから覗いている僕らに気付いてベースの女の子が即興で"Hello Tokyo,hello hello"と歌い出したのには笑ってしましました。彼等の収録が終わり彼等とBrianさんとタイ料理を食べに行きました。僕は野菜と豆腐のスパイシー風味、みたいなのを食べました。多分ツアー中肉を食べる機会が多くなるだろうと予想して肉以外があるお店ではなるべく野菜の多そうなメニューを選ぶことにしました。BrianさんとWOW LSDのドラマー氏はレッドカレーのベリーホットを注文、さらにチリソースとかをがんがんかけて食べていました。激辛好きの僕もトライしたかったですがツアー中なので自粛。さてスタジオに戻って我々の収録です。志村さんとデュオで演奏するのは4年ぶり位でしょうか。サウンドチェックも兼ねて一通り曲をやってみてデュオでもできそうな曲をピックアップして収録スタート。演奏している最中はお客さんもいないのでどういう風に受け入れられるか少々不安でしたが収録後皆喜んでくれて一安心。今晩の宿はKDVSスタッフの友達が共同で暮らしている一軒家、住人はなんと総勢11人とのこと。昔からある建物で学生達が入れ代わりに何十年も住んでいるようです。台所でクッキーを焼いている子がいたり、パンクを聴いている子がいたり、仮装パーティーから帰って来る子がいたり、猫がうろうろしてたりと何とものどかな雰囲気が良かったです。一日中人が出入りしているので玄関の鍵は夜中もずっと開けっぱなしとのことでした。スタッフ君は日本の音楽が大好きでフェイバリットはラリーズ、色々日本の音楽シーン(?)について聞かれました。話していて実際の日本の状況と彼等が想像している日本の状況とは相当ギャップがあるんだなーと感じました。長い一日も終わり就寝、ソファがあったのですが猫がどうしてものいてくれないので(何度のかしてもすぐ戻って来て眠ってしまう)床で寝袋にくるまって寝ました。

戻る