8/3 Tokyo,Los Angels
 リハーサルのために数日前から東京に来ていた道下君とともに待ち合わせの新宿駅へ。少し早く着きすぎた僕らに続いて志村さん、金子さん、お見送りのミックさんも到着。成田エキスプレスで空港に向かいました。チェックインを済ませ空港内の居酒屋へ。冷やっこ、漬け物、まぐろの山かけ、たこの唐あげなどをつまみにビールや焼酎を飲みながら雑談。杯を重ねるにつれここが空港だということを忘れそうになりましたが飲み過ぎないように切り上げ搭乗ゲートへ向かいました。さすがに夏休みということで出国審査の列も混み合っていました。ほどよい酔い加減で機内へ。ドリンクは勿論ビール、とりあえず寝てしまおうという考えです。そうこうしてるうちに機内食の時間となりました。お決まりどうり「ビーフオアチキン?」と機内食が配られていきます。ところが僕と道下君は何も聞かれずいきなりチキンのプレートを差し出されました。なんでも今日はビーフが大人気でチキンしか残っていないとのこと。もともとチキンにしようとは思っていたのですがなんとなく寂しかったです。ドリンクはまたもビールを注文、あと空港で飲もうと思い買ったものの飲み切れずに持ち込んだビールも飲むとうとうとし始めました。
 ロサンゼルス国際空港に到着、入国審査の列に並びました。ここも大変な混みようでかなり待たされました。さて僕の番、ここのところ厳しくなっていると聞いていたこともあり、緊張しながらパスポートを差し出すと、係員「目的は?」(日本語で)、僕「サイトシーイング」(あせって何故か英語で)、係員「観光?」僕「イエスイエス」(またしても何故か英語、でここでやっと冷静になり日本語でいいんだと気付く)、係員「何日間?」僕「6日間」係員「どこに行く、ディズニーランドか?ハッハッハ」ということで拍子抜けするほど簡単に終了、他の3人も問題なく出てきたようで一安心、預けていた荷物を受け取って最後のチェックポイントを通過しいざ空港の外へ。ところが約一名足りません。振り向くと何やらもめているようです、あっ、どこかに連れて行かれました…。困惑&苦笑する3人。ある程度予想はしていたもののまさか現実のものとなるとは。もはやこれまでかと半分諦めながら今後の方針を考えつつ僕以外はたばこを吸ったり、現地の自称ボランティアに「ゲッツ」などといういまさらどう対処していいのかすらも思いつかないギャグをかまされたりしていると、よかったー、無事出てきました。事の詳細は省略。で、タクシーで紹介されていたモーテルに向かいました。連絡もきっちり取れていたようで部屋を無事確保。料金も予想していたより安く、部屋もきれい、冷蔵庫、エアコン、電子レンジ、テレビまで完備と言うことなし。しばらくの休息の後、みんなでバスに乗り(バス停も目の前)ハリウッドのAMEBA MUSICというレコード店に行きました。とにかく広い、広すぎる。膨大なCDとレコード、しかもどんなジャンルでもある。今まで訪れたレコード店の中で間違いなく最強。しかし初日で持ち合わせもあまりなかったので僕はCD数枚、他の3人もそこそこの枚数で退散。とりあえずお腹も減ったし何か食べようとレコード店の向いにあるファーストフードのタコス屋に入り注文しようとレジに並んでいたところ、金子さんから「ここってお酒あるの?」とのお言葉。勿論あるわけありません…。別の店を探そうと周辺を歩きましたがなかなか適当と思える店が見つからなかったので、とりあえず酒類を買ってモーテルに帰り、近所で何か買ってきて食べようということになりました。バスに乗りモーテルへ、そして近所を散策していると日本にもあるファミレス「シズラー」を発見、ここなら間違いなくワインでもビールでもあるでしょう(さすがに焼酎お湯割という訳にはいかないでしょうが)。僕はビールとチキンハーブ焼きみたいなのを注文、なかなか美味しかったです。帰り道でさらに酒類、水、つまみなど購入しモーテルに戻り飲み、いつの間にか就寝。

8/4 Los Angels
 ぐっすりと眠れました、起きてシャワー。金子さん志村さんは部屋に残り、道下君と僕はBLACK MARKET STOREという中古楽器店にバスで向かいました。$3で一日乗り放題のパスを買って何度かの乗り継ぎののち目的地へ(LAのバスは紐を引くとベルが鳴り降りる合図、というのがシンプルで面白かった)。んー思ったより大きな店でもなく楽器より機材関係の多い店でした。ちょっといいなと思うギターだとそれなりの値段で日本とあまり変わらないかんじ、少しがっかりぎみに店を出ました。時間もあるのでどうしようか考えていると、そういえばバスから外を見ていた時すごく人がたくさんいた所があったなーと思い、そこへ行ってみました、バスも乗り放題だし。そこはまさに観光の中心街でいかにもなお土産屋さんがたくさんあり観光客もいっぱいいました。まあこういう所に来る機会ももうないだろうと適当に店をひやかしながら散歩、人が少なくなってきた辺りでピザ屋に入りました。2人でミディアムサイズのピザ一枚とそれぞれコーラを注文、しばらくして出てきたピザは想像以上にでかく(日本のラージのあと何周りか大きい)3分の1ほど残してしまいました、味はよかったんですが…。満腹になってモーテルに戻りライブに出かける準備、いよいよ今ツアー初ライブです。歩いて行くには遠すぎる距離なのでタクシーを呼んでもらって本日の会場SILVER LAKE ROUNGEへ到着すると対バンのDura Materが機材の搬入をしているところでした。挨拶して中にはいるとカウンターのあるバーで、もうおじさん2人が飲んでいました。サウンドチェックも始まりそうになく、だらだらとしているとカナダ在住でメールで何度かやりとりしているPBさんが友人とやってきました。なんとPBさんは今回のツアー3日とも観に来るとのこと、そしてプレゼントだと言ってフェラクティのボックスセットをいただきました、ありがとう。しばらくしてサウンドエンジニアも現れサウンドチェック開始、しかしどうもこのエンジニアは我々にあまり好意的ではない様子。僕も英語がそんなにできないので言いたいことも伝わらず悔しい思いをしました。やはり英語の勉強しないといけませんね。開演時間になってもほとんど人はおらず、やばいなーと思っていましたが1番目のDura Materの演奏中に徐々に人が集まり出しました。どうもアメリカでは相当遅い時間にならないと人は来ないようです。金子+志村、LSDマーチともライブは盛り上がり、LSDマーチはアンコールもいただきました。終演後物販もがんがん売れ、集客がちょっと少なかったものの満足できるツアー初日でした。いつも思うのですがライブの後にお客さんや対バンの人と話すのは本当に楽しいです。しばしそういう時を過ごしタクシーでモーテルに戻りました。ところで僕はこのツアーにフェンダージャパンのジャガーボトムマスターというベースとギターの中間のような楽器(ギターのオクターブ下、つまり6〜3弦はベースと同じ+その上に1、2弦。弦が細くスケールも短いので音色はギターに近い)を持っていったのですが、この日がこの楽器でライブするのは初めてでちょっと使いきれないところもあり、反省。やっぱりリハとライブでは楽器の鳴り方が違うしなとか明日はどうセッティングしようかなとか考えつつ五目ごはんを食べてベッドに入ったのは2時過ぎ、明日(今日)は5時30分起きです。

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