LOPPACO letter ロッパコレターから誌上版vol.2            LOPPACO


2001.8  ロッパコ展/民家/北海道函館市元町

昨年夏の3日間、函館は元町の民家を一件お借りして、リンタク、ホタル、肩たたき……など、

土地独特の特色をもつ家屋とその周辺地域を使ってささやかな展覧会を行ったアートユニットLOPPACO(ロッパコ)。

この展覧会がきっかけとなって、新たな活動も生まれました。

「まち」というひとつの箱の中で、いかに「遊ぶ」かを考えて展開してきた活動の一部をご紹介します。

2002.2 ふすまんが展/成長型アートスペーlevel1/福岡県北九州市小倉

函館での展覧会の際に発行していたフリーペーパー「LOPPACO letter vol.2」が、遠く海を越えた福岡県北九州市で、同じく民家をアートスペースにして活動を行っているギャラリーのオーナーの目にとまり、企画展が実現しました。
現地に滞在することで生活感や文化の違いを体感しながら、「場所性」を意識した作品展開を目指し、

実際にこの家で使用されている「ふすま」を使った展示を行いました。


2002.7/8 LOPPACO COASTER GARALL

北海道帯広市で行われた、とかち国際現代アート展「デメ−テル」の関連企画シティプロジェクトに参加しました。

生活の中での「発見」を導くための装置をつくり、使ってもらうことで、「まちを使って」いく、新しい方向性を模索しました。

グラスの下の小さな空間、コースター。

LOPPACOは、そこをひとつの「場所」ととらえて、作品展示スペースとしました。
いつもは目にとめない場所を見るためのひとつの装置。
ロッパコースターは、大量に生産され、消費されながら「まち」に溢れるイメージとして展開していきます。

コースターは全52種類、日本国内外各地から、50組の作家に出品していただきました。
すべてのコースターは、期間中、 NCアートギャラリ−(帯広市大通り南8)にて展示されました。

ロッパコースターは、シティプロジェクトの期間中1カ月間、帯広市内の喫茶店やレストラン、カフェなどの飲食店20店に設置され、
訪れた人達に使われることによって発見されて帯広という「まち」の中に溢れ出しました。

2002.冬

今年も再び函館市で、場所と環境を使って行うアートの試みを計画しています。同じまちをより深く考えて、感じることで展開されるちょっと新しい展覧会にご期待ください。
今年は雪の函館を遊びにいきます。