耶 麻 台 国



 耶麻台国と火魅子の関わりは「火魅子」のところで書きましたので、それ以外のことを。


宗像神社

 宗像神社は、耶麻台王家の縁戚にあたり、耶麻台国の祭祀を司っていた神社でした。
 この世界、祭祀は非常に重要ですから、王家とともに国の中枢を担っていたといっても過言ではないでしょう。星華の母親もこの神社の出身であり、星華は生まれてすぐに、ここの神主の所に預けられました。この神主の妻が亜衣、衣緒、羽江の母親であり、星華の乳母となった人物のはずです。亜衣達は宗像直系ですからね。

 で、宗像神社が祀っていたのは、元々は海人系の女神(神名不明)でした。耶牟原神殿と違い、姫神子そのものではなかったんですね、意外なことに。しかし姫神子に連なる人々が海人系だったことから、耶麻台王家と縁戚関係が出来たようです。
 王家と関係が出来てから、姫神子や耶麻台の神々も信仰の対象となり、耶麻台国の祭祀処としての位置を占めるようになったのだと推測されます。
 ちなみに姫神子達が海人系だっただろうというのは、海人の守り神である蛇や龍が、耶麻台国にとっても神聖な生き物であることから想像できる、と6巻で記述があります。竜宮の乙姫と姫神子は縁戚関係ですし。

 もちろん海の女神も祀っているのですから、海を生活の基盤としている海人集団とも、密接な繋がりがあります。宗像神社を信仰している人達を宗像系海人集団といい、星華や宗像3姉妹の心強い後ろ盾となっています。
 また、宗像神社の縁者には方術使いが多いという特徴もありまね。
 九洲を制圧した狗根国によって、宗像本社も末社も廃棄されましたが、新生耶麻台国でも再びこの宗像の者達が、耶麻台国の神事を取り仕切ることになるのではないでしょうか。


紋章

 耶麻台国の紋章は、真ん中に太陽をかたどった円があり、その周囲に巴型を配した形をしています。日輪巴(にちりんともえ)とでもいいましょうか。

 こういうのですね。

 この紋章から、耶麻台国は太陽神信仰の国でもある、ということがはっきりわかります。
 姫神子は天空人でした。天空=太陽。で、太陽=燃え上がり、天にいたる火ということで、耶麻台国は火の国であり、王族は火の一族、色は赤、ということになっているんではないかと思います。

 また、神洲天魔鏡で、姫神子の正式名は「炎姫神子(かぎろいのひめみこ)」とあるので、火魅子伝世界でもそうでしょう。ゲームのテーマ曲も「炎の女王」で同じように読ませますしね。当然火の術が得意だったでしょうから、耶麻台の者が火系方術を好んで使うのも納得です。
 陰陽道で言うところの火の聖獣には、朱雀や鳳凰、火気の干支から蛇などがいます。で、蛇の親類で、火と相性の良い木気から龍。
 姫神子達が海人系だという以外に、こちらからも海への繋がりがあるようです。




 耶麻台国には、八人の主だった神がいます。耶麻台国八柱神というようですね。
 姫神子がこの中に入っているのかどうかは不明。天空人も神として崇めたようですから、主神なのかもしれませんし、これらの神とは別格なのかもしれません。
 キョウが、九峪に遣わされたと言えといった神が、天の火矛(あめのひほこ)という神です。九峪はこの神の遣いということになっています。キョウがそう言わせたからには、主神、もしくはそれに近い高位の神でしょうね。他の神の名は出ていません。方術の呪文の中にありそうですが。
 ちなみに、日本神話には「天之日矛(あめのひぼこ)」という神がいます。「天日槍」とも書きます。元は朝鮮半島、新羅の国の王子だったという珍しい神で、太陽光の化身の神とも言われているようです。

 神獣は蛇と龍。蛇は陰陽五行説の干支でいうところの巳、火気にあたるため。龍は蛇の仲間であることから。海ともかかわりが深い。
 ちなみに干支の火気といえば、午(うま)と未(ひつじ)もです。


神器

小説版によると、耶麻台国には7つの神器があるとされてます。ゲーム版にはそういう設定はありません。
 このうち、今までに分かっているのは、

・天魔鏡(てんまきょう)
・蒼竜玉(そうりゅうぎょく)
・鳳凰鉞(ほうおうえつ)

 の3つです。あと、名前は分かりませんが、狗根国から逃げる途中で星華達が無くしてしまった神器があることは、分かっています。

 天魔鏡は言わずもがな、天魔鏡の精、キョウちゃんが宿る銅鏡です。詳しいことは登場人物紹介コーナーの「キョウ」、の所で述べています。

 蒼竜玉は、手の平で包める位の大きさの玉です。副王の伊雅が身に着けています。深い蒼色をしていますが、他の神器が近くにあると、真紅へと変化し、龍の紋様が浮かび上がるようです。ただし神器探知能力は天魔鏡が上です。

 鳳凰鉞は、藤那の父の藤重が持っていて、藤那に受け継がれたもの。小振りの青銅製の鉞(まさかり)で、柄の部分に蛇が絡みついている形をしています。蛇の目には紅玉(ルビー)がはめ込まれていて、光り輝くようです。斧鉞は権威と権限の象徴であり、魔性を断ち切るとの意味もあると言われています。鉞があるのでしたら、対となる斧も神器でありそうですけど・・・どうでしょうかね。
 
 残りの3つは何も分かっていません。まあ少々のことでは燃えたり壊れたりしないでしょうから、どこかにあるでしょうし、出てくる可能性も高いでしょう。

 ちなみに「天の炎」や「討魔の鈴」は、7神器ではありません。神器探知能力のあるキョウが、反応していませんからね。



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