猫を飼っている皆様へ


 これは、私が悲しみを振り切るために、書いたものです。読みたくない人は戻ってください。
 でも、猫を飼っている人には、予防のためにも読んで欲しいかな・・・


2002年12月28日。
朝、8時25分ごろ。大切な家族が天国へ行きました。享年11歳。灰色模様が少しあったけど、白い毛並みで、綺麗な青い瞳をした子でした。生まれたときから少し弱いところがあって、これまでにも腸チフスとかなったりしたけど、普段は元気に走り回る子でした。
ものすごい甘えん坊さんでした。呼べば寄ってきて、思い切りゴロゴロ喉を鳴らしながら、ニャーンて鳴いて。夜は私の母親の枕元で、添い寝するのが日課で。2階で起きたときに誰もいなければ、爪とぎして知らせるような。
母親猫も一緒に暮らしているんです。マー君は、彼女、ミーちゃんが生んだ中で、1匹だけ生き残ったんですよ。その後ミーは避妊手術をしたので、子供はこの子だけでした。いつも一緒にご飯を食べていました。お腹がすけば、一緒に鳴いて擦り寄ってきました。よくケンカもして、猫ボクシングを繰り広げてました。でも、今はもう母猫一人です。

 闘病生活は10日。あっという間でした。それでも、もうダメだと獣医に言われた日から、二日がんばりました。呼吸が止まりかけた状態から、私達家族が必死で呼びかけたら、2度も生還しました。自分で立って、水を飲もうと したんです。 最期の方はフラフラして、立つのも歩くのもやっとだったのにね。私達が支えてあげたら、飲んでくれました。生を諦めませんでした。
 あなたと出会えたことは、誇りです。あなたの頑張りは一生忘れません。


 結局のところ、病名はなんだったのか、分かりません。 獣医の言う病名が風邪から糖尿病、膵臓ガン、肝リピドーシス、フィラリア、とコロコロ変わったので。
 今回のようなケースは前例がなかった、とのことですが、笑顔の残った顔で世間話をしながら、死期を告げたその顔も、忘れることはないでしょう。できるかぎりのことをしてくれたとは思っているけど、もっと腕の良い、親身になってくれるところだったら、と思わずにもいられません。

 別の獣医さんに電話で相談したら、あまりにも衰弱が早かったことを考えれば、肝臓障害から急性腎不全を併発したのかもしれないと言われました。別に血尿が出たわけではなく、二日前までは尿をしていましたけども・・ ・ 前述の獣医は脂肪肝にしても早いから、猫のフィラリアではないか、と言いました。その3週間くらいまえに、寝て起きる直前に呼吸障害を起こすことが時折続いていて、つれていくと喘息と診断され薬をもらいましたから。呼吸障害が起こるのは、フィラリアの前兆なのだそうです。で、心臓や肺にフィラリアが寄生し、肝硬変を起こすことがあると。ネットで調べた限り、マー君の症状ではどうも疑わしいけれど。

 猫のフィラリアは生存中の断定診断が不可能で、治療方法もない不治の病。犬と違って滅多に起こる事はないですが、予防しておくに越したことはないです。母猫には、今後蚊の時期には予防注射してやろうと思います。もう一つ、ネットで相談した所では、FIP伝染性腹膜炎ではないか、と言われました。これはコロナウイルスによる感染症で、体の中に腫瘍を作るウイルス です。母猫がこのウイルスをもっていると、生まれてくる子猫はすでに感染しているし、感染している猫に接触することでも感染します。これも、発病すると致死率ほぼ100%の病気です。発病さえしてなければ治療は可能なので、猫を飼っていて外に出している家は、注意してください。

 ともあれ、その獣医から処方してもらった薬で障害はピタッと収まり、安心していました。しかしそれを境に、多飲多尿が始 まったのです。
 以前風邪で薬をもらったときも、同じように多飲多尿になったことがあり、しばらくしておさまったので、今回もそうだろう、と思ったのが、そもそも間違いでした。この時点で病院に行っていれば、と悔やまれてなりません。猫の病気は、食欲が落ちてからでは、手遅れのことが多いのです。
 見る間に衰弱していくマー君を、楽にしてやることが出来なかった・・・この歯がゆさ、悲しさ、悔しさは・・・
 食事で胃から栄養が採れればあるいは奇跡が、という言葉に、ネットでペット用のアガリクス茸やサメ軟膏、ミネラルビタミン剤や免疫強壮剤を買い求めて与えてみたり。毛布とカイロで温かくしてやったり。これらのことで、少しでもマー君の苦しみが和らいでいたのなら・・・それだけが救いです。


 猫を飼っておられる皆様。栄養管理には、十分お気をつけ下さいませ・・・肥満が、病気の大きな引き金になるのは間違いありません。怪我やただの風邪などでも、食欲不振になると肝臓や腎臓を痛める原因になるそうです。実際、マー君の点滴中にも何匹もの食欲がない猫が来ましたが、エイズだったり、同じように腎臓や肝臓が悪いと言われたりで死を宣告された猫がたくさんいましたので・・・

マー君。
ごめんね、早く気づいて上げられなくて。
ごめんね、治療のためとは言え、無理に食べさせて。苦しかったね。
ごめんね、これまで何度もからかったね、怒ったね。邪険にしたこともあったね。

ありがとう。
あなたのお陰で、この11年間、楽しかった。
あなたのお陰で、この11年間、落ち込んでも慰められた。
あなたのお陰で、家が明るかったよ。
あなたと遊んだこと、忘れない。
あなたの感触、忘れません。

大好きだったよ。

ミーお母さん、大切にします。

2002.12.28