神洲天魔鏡

登場人物紹介



 炎 小太郎(ほむら こたろう)

 この神洲天魔鏡シリーズの主人公です。16歳。
 戦災孤児だったところを忍者の養親に拾われ、忍者の里で修行を積んでいましたが、6歳のとき何者かに里は襲撃され、全滅。小太郎は唯一の生き残りでした。その、襲撃直後の燃える村を訪れたのが、曙川吾妻です。以来小太郎は彼を師匠として、忍者の腕を磨いてきました。炎、という姓は自分の姓を忘れてしまった彼に、吾妻がつけたものです。

 10年後、16歳になった小太郎と吾妻は、怪しげな忍者集団に襲撃されていた男を助けました。その男の名は、火の八部衆の1人、火月の嶽人。天魔鏡を持って亜衣達の元へ帰る途中でした。深手を負い息絶えた彼に、死ぬ間際天魔鏡を託された2人は、これを送り届けてやることにしたのですが・・・途中で降り出した豪雨の中、落雷と共に、天魔鏡の側に不思議な少女・鏡娘が出現しようとは・・・そして、天下を巡る争いに巻き込まれていこうとは・・・この時は、夢にも思ってなかったでしょうね。

 超一流の腕を持つ吾妻に教わっただけあって、小太郎も凄腕です。特定の組織に仕えている訳ではなく、騒動や争乱のある所に行っては自分達を売り込み、仕事を請け負い謝礼を貰うことで生活を立てる、フリーの忍者の立場にいます。

 かなりのしっかり者で、吾妻や鏡娘の世話を焼いているのも小太郎です。吾妻も鏡娘も、結構熱くなりやすくて、漫才のようなやり取りをすることもしょっちゅうなのですが、小太郎はそれをなだめたり傍観する立場にいることが多いですね、今のところ。・・・あんまりひどいと、キレてましたが。吾妻とどっちが精神年齢高いのか、たまに分かんなくなります。
 かといって冷静沈着で取っ付きにくいことはなく、積極的で元気で明るい性格のようです。もちろん戦闘では違いますけどね。
 九峪同様、小太郎もいろいろ謎のありそうなキャラです。

 個性的なキャラが神洲天魔鏡も多そうなので、主人公も頑張って欲しいですね。


鏡娘(きょうこ)・・・小説

 小太郎と吾妻が旅の途中で拾った美少女。外見上の年齢は15〜17歳くらいでしょうか。
 落雷の後、天魔鏡の上で倒れていたところを二人に発見されました。
 全くそれまで気配がなかったのに、突然出現したようだと二人は言っています。赤い髪に青緑色の瞳というだけでも変わっているのに、この時代の人にとっては奇妙奇天烈なデザインで、薄く派手で鮮やかな、透目絹のような服を着ていました。

 さらに記憶喪失で、自分の名前や正体についてまるで覚えていない。鏡娘という名前は、小太郎が天魔鏡の上に載っていた娘、ということでつけた名前です。
 ついでに言葉遣いも変ですし。自分のことを儂(わし)というし、語尾に「〜じゃ」とか「〜ぞ」とか、昔言葉というか公家言葉というか、そんなのをつけることが多い。・・・「わらわ」と「〜じゃ」の組み合わせなら、まだ納得できるんですけど、儂を女の子が使うと、こうも変なんですね(^^;
 まあそんな不思議少女ですけど、林の中に置いていく訳にもいかず、奇妙だけど高価そうな服や装飾品を身に着けていたことで、金持ちの娘ではと思った小太郎と吾妻は、鏡娘を連れて旅を続けることにしたわけです。

 性格はざっくばらん・・・とでもいうのでしょうか。よく分かんないですね。あ、生意気なのは確かかも。吾妻とは毒舌合戦に花を咲かせてましたしね。子供っぽいところもあります。
 全身これ謎だらけの少女でしたが、4巻で大体の正体が明らかになりました。今後もキーパーソン的存在なのは間違いないでしょう。


曙川吾妻(あけがわあづま)

 焼き討ちされた里で生き残っていた小太郎を拾い、育て上げた人物。小太郎の師匠です。
 180センチを優に越える身長と、鍛え上げられた肉体を持つ大男。火魅子伝で言うところの重然ですね。その筋肉は、そこらの雑魚忍者の礫(つぶて)程度は難なく弾き返すし、刀を突き立てられても容易には内臓を傷つけさせないほどの硬さを持っています。
 もちろん小太郎の師匠ですから腕も一流で、それは妖刀・朱鴉を使いこなしていることからも明らか。朱鴉は使用者を選ぶので、卓越した技術、精神力、体力がないと魂を削られ、使用者は死んでしまうからです。

 性格は、ちゃらんぽらんでいい加減でズボラ。カッとしやすい所もあり、鏡娘と対等に口ゲンカできます(笑)人情もろい一面もあり。
 しかし仕事に関しては厳しく、小太郎に的確な助言をすることもあります。
 そして色々と謎の多い男です。小太郎のいた里が焼き討ちされた理由も知っているようだし、小太郎の謎の解答も知っている。朱鴉を入手した経緯も不明だし。3年前、亜衣とやりあったのもただの仕事ではなさそうだし。
 今後の解明に期待です。


火漣の亜衣(かれんのあい)

 火の八部衆の頭領である女性です。
 「火魅子伝」の宗像の亜衣と区別するために、火漣をつけました。しかしこの火漣の漣(れん)。本当はしんにょう、の部分に点がもう1ついるんですけど、そんな字は出てきません(^^;一応IMEの最新版なんですけどねえ・・・写植さん泣かせの字が多いですね、火魅子伝関係って。どこからこんな字を見つけてくるんですか、舞阪先生(汗)

 それはともかく、こちらの亜衣は長髪で、頭の左右で結い上げています。年齢は20歳くらいじゃないでしょうか。
 体術ではなく、方術、それも火系統の方術を大の得意としています。火の八部衆とは、火の一族と呼ばれる忍者集団の精鋭部隊のことです。その頭領なのですから、その腕は推して知るべし。
 炎の御劔を狙い、襲ってきた忍者50名を妹の衣緒と2人だけで殲滅しましたが、住んでいた神社の者は2人以外全て死亡、宝物殿も焼かれてしまいます。劔は守ったものの、これから本格的に神器を巡る戦いが始まることを予感した彼女は、残りの八部衆を招集することを決意しました。

 性格は冷静でプライドが高そう。笑いながら火の術を使い、生きながら焼け死ぬのを平然と見ている。寝起きが悪く、まあくんという管狐(霊獣)を使う。ついでに拷問好き(爆)
 なんてことを書くと悪女のようですが、人の死など当たり前だった戦国時代、非情だろうと敵にそんなことには頓着できなかった、といったほうがいいんでしょうね。長い間生活をともにしていた者達は、きちんと荼毘に伏していますから、冷酷ではないはずです。
 吾妻と3年前にやりあったことがあるらしいのですが、詳細は不明。真田獣幽士とやりあった際に手傷をおったところを吾妻と小太郎に助けられ、以後はこの二人と目的、行動を大体同じくしています。


火那重の衣緒(かなえのいお)

 亜衣の妹です。
 長い髪はポニーテールのように高く結い上げています。

 火魅子伝の衣緒と同じく怪力で、鎖帷子を身に付け、重い鉄の棍棒を軽々と振り回します。吾妻同様、筋肉で武器を受け止められるし。土の中に潜り、下から奇襲を仕掛けることもできます。
 性格もあちらの衣緒と、そう違わないようですね。普段は大人しめで丁寧な物言いをします。さりげに皮肉を言ったりするのも、キレると怪力で怖いのも同じ。
 また、幼いころから金属を飲んできた彼女は、体内に流体金属を飼っており、刀などの物理攻撃は弾き返すことができるし、自分の拳を硬化させることもできます。

 火魅子伝では、亜衣の影に隠れてあまり目立ちませんが、こちらでは結構見せ場があるようです。


火虞耶の志野(かぐやのしの)

 火の八部衆の1人です。
 普段は珠洲と一緒に芸人として旅をしながら、各地の内情を探る仕事をしているようです。胸と腰は極小、腰から下には長い喪裾がついている衣装を着ています。

 旅の踊り子という設定は火魅子伝と同じですが、その踊りはもっとアクロバティックで派手。火魅子伝の志野は「剣舞」でしたが、こちらは見世物の要素が強い感じ。珠洲の年齢が上がり、2人で舞っているからでしょう。当然、凄まじい剣の腕を持っています。
 性格もそんなに変わってないようですが、謙虚で慈愛の笑みを浮かべるタイプとはちょっと違いますね。珠洲へのツッコミは火魅子伝でも健在ですが、こっちの志野はアッパーカットまでしますし(笑)漫才度もアップ。
 越後で芸を披露しているときに長尾景虎の目に留まり、えらい気に入られたようです。
 亜衣や小太郎達と合流しましたが、今後も景虎に追いかけられそうですねえ。


火虞羅の珠洲(かぐらのすず)

 火の八部衆の1人です。
 志野と一緒に芸を披露しながら旅をしています。肩はむき出しで、足も太ももから下は丸見え、の露出の高い衣装を着ています。

 火魅子伝版の珠洲より年齢が少し高めかも。15、6歳でしょうか。性格はおしゃべりでお調子者。火魅子伝版の無口なのとは全く違います。どちらかといえば上乃のようなタイプ。で、毒舌は健在ですね。なもので夏比古と珠洲は、火の一族でも浮いた存在らしいです。
 なにかというと、志野のイケナイシーンを妄想したり、志野の体を触りまくったりしてからかっては、志野にどつかれてます。

 もちろん、その腕は一流。剣の腕は当然のこと、火魅子伝同様に、糸を使った攻撃もします。


雷武の清瑞(らいむのきよみず)

 上杉景虎配下の忍者集団・軒猿の一員です。
 三つ者の不審な動きを探るため、亜衣達のいた神社に向かった軒猿集団に加わっていましたが、清瑞が単独行動を取っている間に他の者は全滅。その場にいた小太郎達と協力して敵を退けたのが、登場時です。その後彼らに協力を要請したのですが、彼女の意に反して小太郎達が軟禁状態に置かれたとき、責任を感じてわざと逃がしたりしています。
 凄腕の忍者ですが、純情というか、騙しあいのような裏の部分は潔しとしない性格のようです。雷武という呼び名のとおり、電撃を操るのを得意としています。

 そして、強く美しい女性が好きな景虎の、一番のお気に入りの忍者でもあります。彼女直属の部隊、母衣衆へ入るよう再三誘っているようですが、清瑞は断り続けているみたいですね。
 清瑞は火魅子伝では人気のキャラですが、こっちの清瑞も魅力的なキャラになるか、今後も期待しましょう。


火魅の夏比古(かみのなつひこ)

 火の八部衆の1人です。
 他の登場人物の多くは火魅子伝関係で馴染みの深いのに対し、夏比古は舞坂先生の推理物、御手洗学園シリーズに同じ名前の人物が登場しています。

 男性ですが女装が好きでしかもそれが似合っている、というのはあちらの夏比古と同じ。変わり者だけに周囲の火の一族からは浮いた存在であり、言葉を飾らない=不快なこともずけずけ言うために、あまりよく思っていない者も多いようです。
 しかし八部衆だけあって腕の方は確か。特に薬物の扱いに長けており、猛毒も自由に使います。また、心臓が右にあるために、心臓を狙った攻撃では生き延びることもできます。

 男装の女性剣士、佐々木女郎花のことが気に入ったようですが、この二人のコンビ結構好きなので、今後も活躍してくれるといいな〜。


武田晴信(たけだはるのぶ)

 この神洲天魔鏡のラスボスっぽい存在(今のところ)
 後の武田信玄ですが、当然史実とは全く違います。
 甲斐の国(現在の長野県)の領主で、年齢は30ちょい。躑躅が崎館(つつじがさきやかた)に住み、武将というよりは京貴族といった感じの風体の男。美形。性格は冷徹で酷薄、天下を取るためなら手段を選ばない。

 三つ者と呼ばれる忍者集団を従えており、耶麻台国の4つの神器のうち、昇龍玉を所有しています。そして火魅子の血筋であるとかいうことで、神器の力を使えるらしいですね。4つ全てそろえれば天下が取れるという神器の残りを狙って、劔を所有している亜衣達に刺客を差し向けたのは、こいつです。
 また実質、天魔鏡の所有者となった小太郎達とも、今後関わってくることになるでしょう。


上杉景虎(うえすぎかげとら)

 越後の国を治める領主で、晴信と敵対する関係にある人物です。
 後の上杉謙信ですが・・・神洲天魔鏡では、なんと女性の武将だったりします。
 年齢は23歳。もちろん美女。女性であっても、数々の敵を打ち破ってきた彼女の名声は、他の領主に引けを取りません。頭が切れる優秀な人であるのは間違いないでしょう。軒猿というニンジャ集団を抱えています。
 領土拡張欲はなく、男にもあまり興味はない。しかし、強くて美しい女性が大好きで、母衣衆(ほろしゅう)という、女性だけで構成された部隊を、彼女直属の親衛隊として作っています。強くて美しい者なら、身分問わず迎え入れ、手に入れようと思っているところは、火魅子伝の天目とそっくりですね。
 志野と珠洲、特に志野のことは大いに気に入っていて、かなりの執着振りを見せています。

 晴信とは、国と国としての敵対関係以外にも、個人的に憎む事情がありそうです。
 神器のことはよく知らずにいましたが、武田が不穏な動きをしていることを察知し、探りを入れようとしています。



BGM・鬼神決戦(by此魂言霊