曲・白拍子


志 野
(しの)



小説版


 火魅子候補の一人で17歳。両親は死に、耶麻台国の宮廷雅楽団にいた養親とも生き別れました。
 復興軍に加わる前は、敬愛していた座長を殺した狗根国の軍人を探し、旅芸人一座を率いて、仇討ちの旅を続けていました。そしてようやく見つけた仇が、当麻の街の部隊長をしていた関係で、街を乗っ取ろうとしていた藤那達に協力、敵討ちを済ませた後、復興軍に合流します。


 聡明で謙虚な女性です。九峪に火魅子の資質があると告げられた後も、復興軍内にいらぬ混乱が起きるなら、とそのことを隠すことを望みます。そのため藤那の配下という立場であっても、全く気にしませんでした。珠洲のほうが、その立場に大いに不満をもっていましたが。
 全身全霊をかけて歌い踊る志野の舞は、神がかり的に美しく、その露出の高い衣装以上に、見る人たちを魅了します。また、腕利きぞろいの旅芸人一座をまとめあげていただけあって、その統率力はかなりのものだし、優しく気配りもできるので、人望もある。しかし自分の敵とみなした者に対しては非情にもなれるし、したたかな一面も持ち合わせています。
 さらに双龍剣という独特の武器を手にすれば、近距離戦で彼女に敵う人間はそうはいないでしょう。絶対敵には回したくない人です。
 今の段階で、九峪が一番その能力に信頼を寄せている火魅子候補は、志野でしょう。


 志野には、旅芸人一座を転々としていた時に知り合った珠洲が、いつもくっついています。生死を共にしてきた珠洲は、本当の妹のような存在なのですが、志野以外の他人と打ち解けようとしない彼女のことは、悩みの種ともなっているようです。
 ・・・で。
 志野は酒乱です。とんでもない酒乱です。でもってすごい酒豪です。その上あっという間に酔っ払うのに、回復もあっという間だから、二日酔いとは無縁という、お得な体質をしています。お椀1杯でも飲もうものなら、次の瞬間には危険人物に変貌!ストリップショーはまだしも(いや良くない良くない)、側にいる人間にもお酒を強要し絡む(主な被害者はもちろん珠洲)ので、周囲の人間はたまったもんじゃありません(笑)よって志野は、なかなかお酒を飲ませてもらえないのです。

 九峪に対しては、神の遣い、司令官として尊敬、信頼はしていますし、親しみも感じていますが、恋愛感情と呼ぶまでは至っていないような感じですね。


 耶麻台国半復興後は藤那の配下から脱却、将軍職に任命され、九峪のいる川辺城で兵の訓練などを請け負ったりしています。しかし火魅子になるつもりはなく、耶麻台国が完全復興すれば、旅芸人一座に戻る意思を伺わせていますね。地位に固執しない志野らしいですが、ちょっと物足りなくも思ってみたり・・・さて、どうなるんでしょうか。


ゲーム版


 
20歳。声は平松晶子さんです。
 白拍子ですが、一座を率いているという設定はありません。珠洲と二人で父代わりだった劇団長の仇、国府城の城主を狙っていました。しかし本願成就、という時に蛇渇に阻まれ、捕らわれていた所を、城主を倒し城を解放した九峪達に助けられ、火魅子候補だと判明します。

 控えめで大人しく、素直で奥ゆかしい。人を傷つけることに心を痛め、戦うことが嫌いな、心優しい人です。でも今のひどい世の中を変えて人々を救えるのなら、と戦いに身を投じたのです。戦がない時は、お年寄りや子供たちの世話をしたりしています。小説版志野がどこか妖艶で、したたかそうな雰囲気を持っているのに対し、ゲーム版志野は、はかなく繊細、という言葉がぴったりきますね。きわどい衣装を見つめられても平気なのが小説なら、恥らうのがゲーム版です。酒乱でもありません(笑)
 自分を卑下したり、落ち込むことも人一倍(^^;冗談が通じないところは伊万里に似てますが、伊万里は冗談を言う九峪の態度に怒るけど、志野は冗談と分からずに信じてしまうタイプです(苦笑)志野に対しては、とにかく誠実に優しく接することがポイントです。
 踊りが好きなことにかけては、全メディア中1番でしょう。生きがいともいえる踊りを理解して、認めてあげることが、打ち解けるには必須条件となります。


アニメ版


 
女王候補の一人で、かんざしに墨火の力を宿しています。17歳。
 伊万里・星華・伊雅の3人が中心となって組織する、狗根国反乱軍と連携を取りながら、彼女自身は旅芸人一座の座長として色々な街に入り込み、武器の調達や情報収集などを行っている、といった役割でした。

 伊万里に言わせれば「ちょっと気取ったカマトトだが、いい奴」だそうで。性格的には小説が近いと思いますが、謙虚とか奥ゆかしいという単語はないですね。人を驚かせたり怒らせることも多かったようです。
 
彼女の踊りには催眠効果があるようです。また、武器は双龍剣ではなく、ただの短剣だったんですが・・・しかしすごく身軽とはいえ、短剣で雲母の槍に立ち向かったりするのは、いくらなんでも無理があったような(^^;


コミック版


 耶麻台国第二王女。「弐神剣の志野」と名乗っていました。
 この第二とかの数字が、年齢順なのか、王位継承順位なのか、他にあるのか、どういう基準で付けられたのか分からないんですが・・・どうなんでしょう、大暮先生(^^;
旅芸人一座で、香蘭や只深たちと一緒にいて、現代からタイムスリップしてきた九峪を拾いました。その後は蛇渇への攻撃に参加しましたが、全登場数3コマじゃなあ・・・これ以上は説明できません(T_T)