曲・鷹の翼


香 蘭
(こうらん)



小説版


 火魅子候補の一人で、母親は紅玉です。年齢は不明ですが、16、17歳くらいでしょう。
 中国(大陸)の黄河中流域出身で、父親は耶麻台王族でした。3年前にその父が亡くなり、耶麻台国を復興させて欲しいという遺言に従って、紅玉と一緒に九洲に渡ってきました。そして只深の商隊と行動を共にし、復興軍に合流します。中国で生まれた彼女の存在は、伊雅やキョウも把握していなかったようです。

 拳法の達人である母親に厳しく鍛えられただけあって、彼女の戦闘能力は、他の女王候補と比べても抜きん出ています。下級魔人となら、楽勝とはいかないまでも1対1で対等に戦うことができるほどです。しかし指揮能力、実務能力はほとんどないので、紅玉など、誰かが側でサポートする必要があるのが欠点ですね。
 そして胸の大きさも女王候補一で、そのせいで星華に一方的にライバル視されています(^^;

 大陸生まれ、大陸育ちの香蘭は倭国語が苦手です。にも関わらずなぜか、ことわざを使いたがるクセがあります。それもほとんどの場合がダジャレのレベルか、見当違いか、なので、いつも紅玉に頭をぶっ叩かれています(^^;だからなのか、香蘭の頭は超石頭!頭突きをしたら大木が倒れましたからねえ(汗)体の方も人並み外れて丈夫です。
 九峪が上級魔人に襲われたとき(8巻)、普通の人間なら即死するほど精気を吸われながら、寝太郎達の助けもありましたが、この鍛えられた丈夫な体のお陰で、命を永らえたんですから。

 性格は、明るく大胆、純粋。そして天然ボケ(笑)変なことわざを抜きにしても、彼女の行動はかなり突っ走ってます。悪気はないから、天然なんですけどね。自分の頭の固さを証明する=大木にツッこむ、に行くこの突飛さは、絶対香蘭の性格でしょう(笑)
 でも、倭国語が苦手なことを気にはしているんですよ。九峪にそのうちうまくなる、と励まされて、涙を流して喜んでましたから。
 威厳や知性、落ち着きはないかもしれないけど、でも九峪を守り逃がすために、自分では敵わないことが分かっていても、命を捨てて上級魔人の前に立ちふさがる覚悟も持てる。香蘭もれっきとした「火魅子候補」なのです。

 九峪のことは、その天然純真な態度に紛れがちですが・・・好意を持っていそうな感じもしますね。何気にキスを迫ったり。
 耶麻台国半復興後は薩摩県の知事に就任。とはいえ香蘭に実務能力は期待できないので、補佐役である紅玉が実質統治することになりました。


ゲーム版


 16歳。声は氷上恭子さんです。
 設定や性格は小説版とほぼ同じです。とにかく明るく素直、純粋で無邪気。16歳とも思えないほど精神年齢が幼い「子供」です。
 友達の好きと恋人の好き、の区別がつかない子供に、ラブラブな雰囲気は望むだけムダです(笑)イベントも格闘技に関係するようなものが多いですね。

 でもゲーム版香蘭は孤独です。優しかった父親も他界してしまいました。もちろん母親の紅玉はいますので、その点は他の女王、恋人候補に比べれば、幸せかもしれません。しかし彼女は香蘭にとっては1番強い武道家で、尊敬すべき人であって、甘えられる存在ではないのです。
 それにずっと格闘の稽古一筋だった香蘭には、人間の友達はほとんどいなかったらしいですね。熊や虎、蛇や鮫が友達だったのだと、七夕の夜に話してくれました。香蘭が子供なのは、そのせいかもしれません。
 
 軍内でも、大陸出身で倭国語が苦手な彼女のことを、理解してくれる人は少ない。影で悪口を言われたり、笑われたりすればひどく傷つくのです。ホームシックにかかることもあります。そんな彼女にとって、同じ大陸出身で倭国語が不自由な砥部は、唯一心が許せる友達のようです。
 「月見」のイベントでは、香蘭の両親への想いが垣間見れますよ。
 九峪の役割は、例え格闘家の条件反射で技をかけられようと(笑)怒らずに付き合ってあげること。そして寂しげな彼女を励ましてあげることです。そのうち、香蘭が一人の女性として踏み出せるように・・・


アニメ版


 女王候補です。腕輪に墨火の力を宿し、自分の拳を武器に戦います。17歳。
 只深と一緒に大陸に渡り、耶麻台国軍のために最強の武器を調達してくるのが、香蘭の役目でした。もっとも、最初に買ったのは耶麻台国軍には役に立たないものだったし、次のもあんまり最強とはいえないようなものでしたけどね。
 アニメの香蘭は、倭国語も普通にしゃべれます。そして驚くことにツッコミ役です!ボケは只深。楽観的で前向きな性格です。
 耶麻台国に戻った後も、しばらく伊万里たちを探すのに手間取っていましたが、枇杷島戦では伊万里たちに合流しました。


コミック版


 耶麻台国第4王女です。跋折羅拳(ばさらけん)の香蘭と名乗っています。志野や只深と同じ旅芸人一座にいました。
 とても勝気な性格のようで、たくましい男が好みのようです。九峪を只深たちは「エエ男」だといってましたが、香蘭は軟弱な顔だと言って捨てましたから。
 その拳には不思議な力が込められているらしく、素手で蛇渇を殴りつけました。
 この人も登場は数コマなのでこれ以上は分かりません。