曲・栄華の墓所


虎 桃
(ことう)



 小説版では天目親衛隊の副隊長として登場します。
 元はただの山人でしたが、弓のあまりの上手さゆえに、本気で狩らなくても獲物を手に入れてしまう彼女のことを、里の人間は正当に評価せず、やる気がないのだと追放しました。そんな彼女を拾ったのが天目です。
 それほどの腕ですから狗根国でも有名で、200メートル先の子兎を射抜いたとか、30本の矢で50人の敵を殺したなどの伝説を持っています。
 しかしそれ以上に天目が信頼しているのは、指揮官としての能力のようです。4000の狗根国軍の指揮を彼女に取らせず、軍監に徹しさせたのは、彼女が指揮を執れば復興軍を蹴散らしてしまうから、だそうですし。実際、虎桃は九峪の作戦を言い当てていますし、もし彼女が指揮官だったら、復興軍はもっと苦戦していたでしょう。

 ただ、虎桃はかなりの気分屋で、やる気にさせるまでが一苦労なんだそうですが。ずぼらで面倒くさがりで熱意に乏しく、天目に対してさえ気後れするようなことがない。非常時以外、いつものほほ〜んとしていてマイペースです。
 そして虎桃の最大の関心事は、若くていい男を漁ることらしいです(^^;好みの男がいれば上機嫌なんですが、いないとあからさまに態度が違ったりします。
 それに結構冷酷な部分もあり、親衛隊員以外の狗根国兵は死のうがどうしようが、任務でなければ構わないと思っている節があります。
 なので親衛隊員以外の狗根国軍人は、とても彼女が優秀とは思えず、裏ではバカにしきっていたりするようです。

 天目の狗根国造反にも付き合い、紫香楽暗殺計画ではその弓の腕と指揮能力を十分に発揮しました。また清瑞を捕らえたのも彼女です。持ち前の能天気な性格で、捕らえた当人である清瑞とも打ち解けた空気を作れるのですから、これも才能ですね。

 ゲーム版では、耶麻台国軍の武将として登場します。弓の名手でお軽い性格というのは同じです。声は夏樹リオさん、珠洲と2役です。
 ゲーム序盤、火魅子候補関係以外で、初めて仲間になる武将3人のうちの1人です。ですから、かなりの古参、ということになるんですが、初登場時以外、ろくなイベントがなかったカワイソウなキャラです(T_T)参加時には、「私を入れれば、きっといいことあるわよ〜」と思わせぶりなこと言ってたんですけど、結局、どうして耶麻台国軍に参加したのかという理由も明らかになりませんでした。「夏祭り」とか「博打」「異種格闘技戦」とか、他人のちびキャライベントには後ろ姿でよくエキストラやってたんですけどね(^^;
 5巻の後書きで舞阪先生が虎桃を復興軍ではなく、天目の部下として登場させたのも、彼女をもっと活躍させるためだったとあります。
 ただ、羽江と仲が良いという設定があったようで、星華の軍団に虎桃を配置してあれば、羽江を誘ったとき、一緒に登場することがあります。 



雲 母
(きら)



 狗根国四天王の1人、月影将軍・雲母。ゲームとアニメに登場しています。声は深見梨加さん。紅玉、土岐もこの人です。
 大多数の人が「うんも」と打って雲母と変換してると思いますが、「きら」ですからね、ちゃんと単語登録してあげてくださいね〜(笑)

 白い西洋風鎧に全身を包んでいて、槍を使います。性格は沈着冷静。日輪将軍・天目とはその呼び名同様、色んな意味で相反するキャラですね。・・・その活躍度とか(爆)
 魔界の泉の力で、狼化することもできるんですが、あっさりやられちゃいますからねえ(^^;特にエピソードとかもありませんし、裏設定もないし。ゲーム版では「最も影が薄いキャラで賞」の候補に真っ先にあがるだろう、かわいそうな人です。セリフ自体はまあまあ、あるんですけど、耶麻台側のように武将として出すこともできませんでしたから・・・

 しかしアニメ版では、狗根国王の命令で、紫香楽の動向の監視をしているうちに、紫香楽を愛してしまった女性という、それなりにオイシイ役になっています。あんな悪趣味なのの、どこが良かったのか分かりませんけど・・・
 一応従順を誓っている耶麻台国民を、皆殺しにしようとする国王に不満を漏らすなど、単に冷酷なわけではない一面を覗かせたり、紫香楽の死に涙を流したり、ずいぶん女らしいキャラになってました。ゲームでは天目のことを冷ややかな目で見ていましたが、アニメでは結構仲が良かったですし。
 あと、枇杷島で決着はつきませんでしたが、志野と一騎打ちをしています。

 小説では10巻の最後に登場。白い西洋鎧ではなく、漆黒の挂甲に身を包んでいます。狗根国の王女の指揮下、九洲平定軍の副官として九洲にやってくるようです。ということは第2部1巻でも出番がありそうですね。



鋼 雷
(こうらい)



 狗根国四天王の1人、飛燕将軍・鋼雷。ゲームとアニメに登場しています。声は檜山修之さん。

 なぜこのズングリムックリ筋肉ダルマのヒゲオヤジに、飛燕などという呼び名がついたのかは謎です(^^;自称だったりして・・・。
 アニメでもゲームでも、一見豪快、豪胆そうに見えて、実は小心者。自分より強い者にはとことん媚びへつらうが、弱いものにはとことん冷酷という、典型的な3流悪役です。人の命を虫けらのように思ってるくせに、自分の地位と命は大事、という男です。

 ゲームでは、力と腕はそこそこありはしますが、特に秀でているわけでもなく、魔界の泉の力を浴びているようにも見えないのに、なぜ四天王になれたのか、という疑問がよく聞かれたんですが・・・魔界の泉を浴びてないと四天王になれない、という設定はそういえばなかったはずなので、こっちもアニメ版同様、上の者に取り入って、なったんではないでしょうかね。
 出面の国の反乱を鎮圧しに行き、1000人殺したと天目に自慢したのが運のつき。出面の王女だった彼女の恨みをかい、復興軍に負けて敗走していた途中、森の中で復興軍の仕業に見せかけられて、天目に殺されました。それでも一応イベントがあるのだから、雲母よりマシ(^^;

 そしてアニメでは自分の城を紫香楽に徴収され、九峪の墨火の影響で焼かれた挙句、本人も枇杷島のつり橋から爆風にあおられて転落死。華々しい戦闘にすら参加させてもらえずに終わってしまいました・・・ホント3流・・・

 この人が小説版に出るとしたら・・・・ま、どうでもいっか(爆)



平八郎
(へいはちろう)



 機動要塞・枇杷島の艦長です。声は大川 透さん。

 ゲーム版では耶麻台国軍の快進撃に恐れと苛立ちを感じた紫香楽が、本国に要請して枇杷島と共に派遣されてきました。そして圧倒的な火力で耶麻台側の城を1つ制圧し、耶麻台国軍を混乱に陥れます。空中要塞に対抗できるだけの科学力を、耶麻台側は持っていなかったからです。
 狗根国側にしても、枇杷島は自力で作ったものではなく、発見、したものだったようですが・・・ともかく、島を丸ごと浮上させたような枇杷島の外郭は、非常に強固でもあり、到底撃沈できるようなものではない、無敵要塞だったわけです。
 しかし、竜神族の助けを借りることができた耶麻台国軍は、飛竜に乗って空中から枇杷島に襲来、上陸に成功します。そして爆弾をしかけ、内部から爆発破壊して、墜落させたのでした。

 ゲーム版の平八郎は男らしく、古風な軍人タイプの人間です。イメージのベースは、「宇宙戦艦ヤマト」の沖田艦長?なんだそうですが・・・よく知りません、ごめんなさい(^^;
 責任感が強く、部下思いの人格者だったようで、副長は平八郎に絶対的忠誠を誓っていました。ただ、自分の力を盲信し、他の力を見下す傾向があった蛇渇と、生粋の武人の平八郎とは気が合わなかったようで、激しく対立していたようです。
 枇杷島陥落が決定的になったとき、平八郎と九峪は一騎打ちの勝負をします。部下を脱出させた艦内で、二人は死闘を繰り広げました。そしてその戦いぶりに満足した彼は、自ら剣を引き、笑みを浮かべながら、爆発炎上する枇杷島の中にゆっくりと姿を消し・・・自分の艦と、運命を共にしました。
 残された九峪が「あんたの背中、忘れないぜ」と呟いたのは、彼も平八郎のことを尊敬すべき男、だと認めた証ですね。
 枇杷島襲来から撃沈までの一連の流れはムービーも多用されており、特に枇杷島上陸のムービーは、このゲーム1番の見せ場でしょうね。

 アニメ版の枇杷島は狗根国王の乗る機動要塞で、狗根国の切り札でした。平八郎も、ゲーム版ほどインパクトはありませんでしたが、なかなかの切れ者でした。藤那の裏切り行為(狗根国側にとっての)を見破り、星華達を一度は捕らえることに成功したほどです。ただ、生粋の武人、人格者かといえば、ちょっと疑問な部分もなきにしもあらず、でしたが・・・どちらかといえば、したたかな者、という印象が強かったので。
 最後は、藤那と一騎打ちをして敗れました。

 小説では10巻の最後、雲母と共にに登場。狗根国の王女の指揮下、九洲平定軍の副官として九洲にやってくるようです。あれを使う、といっていますから、枇杷島が登場する可能性が高い。第2部が待ち遠しいですねえ。