曲・日光浴


愛 宕
(あたご)



 小説版の愛宕は海人で、重然の部下です。重然が当麻の街に、復興軍の実力を探りにいった際にくっついてきていて、志野や織部、九峪と出会いました。年齢不明ですが、ゲームと同じ17歳くらいでしょう。
 重然の右腕的存在で、周辺地域の住民にも結構名前が知られているようですね。よく「〜っす」とか「〜っしょ」とつけて話すのが特徴です。また腕と背中に海蛇の刺青があります。
 相撲が得意で、織部とはライバル関係にあります。9巻では相撲トーナメントで激闘を繰り広げ、織部に勝利しました。この相撲が、南火向での遠征で大きな役割を果たしました。
 身も軽く、揺れる上に濡れている船の甲板を走り回っても平気で、船上戦を得意としています。陸上戦は苦手だといっていますが、バランス感覚抜群で剣の腕も確かですから、十分に渡り合っていけます。
 底抜けに明るく、細かいことは気にしない性格のようで、珠洲の無愛想に出くわしても一向に気にせずに、ニコニコ笑って受け流せるのは大したものです。何事も真っ直ぐに受け止められるんでしょう。よく言えば純粋、悪く言えば裏が読めない人・・・かな。言われたとおりのことを一生懸命こなそうとするのだけど、どこがずれてるキャラ、というのが定着しつつあります。

 耶麻台国半復興後は、重然とともに海上の物資運送や船の新造の仕事に従事し、九峪と星華の遭難事件では彼女も当然赴いています。今後は狗根国遠征軍との海戦も予想されますし、活躍の場が増えるでしょう。


 ゲーム版の愛宕は、南国から九洲に迷い込んできた女の子です。年齢は17歳で、声は矢島晶子さん。
 迷って戦場をウロウロしている所を九峪に発見され、耶麻台国軍に保護されました。以後は軍の武将としても活躍してくれます。
 南国といっても、はるか遠くではないでしょうから、常識的に考えれば沖縄あたりの出身かと思います。ヘビ使いで、海蛇の「ミー君」とは友達です。ミー君を理解してあげないと、怒ります。
 また踊りが得意で、志野をライバル視しています。イベントも踊り関係のものが多いです。志野の踊りは舞踏系ですが、愛宕の踊りはダンス系とでもいいましょうか。

 そしてゲーム版愛宕は「筋金入りのドジ」です。おっちょこちょいで、慌てんぼうで、天然ボケ。財布を落としたと思ったら自分の懐に入ったままだったり、自分で掘った穴に落っこちたり、陶器を焼けば必ず割ったり・・・これでも以前よりは随分マシになったそうなんですがね。
 1つのことをこう、と思ったら、全く回りが見えなくなってしまうんでしょうね。なんにでも一生懸命なだけなんですよ、きっと。こういうところは小説版と似ていますが、ゲーム版は数段上をいってます。
 彼女だって好きで失敗している訳じゃないんです。九峪はそこんトコが分からないといけません。失敗も笑って許す度量の広さと、しっかりフォローしてあげる、頼りがいのある男になること。愛宕と一緒に森で迷って救助されるようじゃダメですよ〜。黒こげ料理も笑って口に放り込みましょう(笑)
 そして、故郷を離れて一人ぼっちでいる愛宕の寂しさを、和らげてあげることです。



曲・鼓動


珠 洲
(すず)



 志野の旅芸人一座の団員です。年齢は14歳。声は夏樹リオさんです。

 小説版では、彼女の両親は耶麻台国の総社の里の者で、九洲を占領した狗根国と旧耶麻台国勢の戦いの中、10年前に死亡しました。総社の里は人形使いの一族で、人形を使って戦うのを得意としています。
 里も滅び、他の親戚ともはぐれ身寄りがなくなった珠洲は、旅芸人の一座で人形使いの技を披露することで、生き延びるしかありませんでした。志野と出会ったのは2度目の一座で、以来2人はいつも一緒に行動するようになりました。
 次に入った一座は最低で、志野に手を出そうとした座長を珠洲は殺してしまいます。そして2人で逃亡、物乞いまでして食いつないでいた時に、現在の一座の仲間達と出会い、座長の仇討ちも果たした後は、志野達と一緒に復興軍に入りました。

 志野のことは姉のように慕っています。・・・なんか、それ以上のような態度を取ったりもしますけど(爆)志野至上主義、志野を自分から奪いそうな者には容赦しません。志野さえいればいいと思っているため、他人にはとにかく無愛想で生意気。志野以外の他人と打ち解けようとする努力をしない上、声をかけても、はね付けたり、毒舌で返したりするので、周囲も扱いかねているようです。「珠洲が幼気なら、魔界の魔人だって無邪気な善人だ」という8巻の藤那の言葉は言いえて妙ですね(^^;
 ただ閑谷のことは気に入っているようですね。自分と年が近く、閑谷が裏表のない純粋な性格をしているからでしょうか。言いたいことはズケッといいますが。

 九峪に対しては特にキツく、しょっちゅう悪口を言っては志野にたしなめられています。九峪も一度は歩み寄ろうとしたんですが、とことんはね付けられ、第2の冷戦相手となりました。
 志野に叱られれば大抵のことは聞くのですが、九峪だけは別のようで。九峪に対して嫌味を言えば志野に注意される、それでさらに九峪に対して敵愾心がわく、志野が九峪を褒めればさらに気に入らなくなる、つまりは嫉妬心なのですが、珠洲には自覚がない。なので自分に対してもいらついているようです。・・・でも裏を返せば、九峪自身を毛嫌いしているわけではない、という風にも取れるわけで(ドスケベだとバカにはしてますが)・・・何かキッカケがあれば、改善される可能性も、なきにしもあらず、かもしれません。

 火魅子候補であることを皆に黙っている志野に対し、珠洲は身分を早く公開し、火魅子候補として指導する立場に立って欲しいと考えていました。その苛立ちも生意気な態度に拍車をかけていたようです。それも耶麻台国半復興後、藤那の部下から九峪指揮下の将軍へ取り立てられ(つまり事情を知らない人間に指図されることはない)たことで、いくらか収まった様子。そして一段落ついたらまた旅芸人一座に戻りたいという志野に、当然自分もついていくことに決めました。また志野にさとされ、他人とももう少しうまくやっていけるよう、自分でも努力しようと思うようになりました。まだまだ素直、になるには程遠そうですけどね。

 ゲーム版の珠洲も志野と行動していて、彼女と同じ経緯で耶麻台国軍に参加してきます。それ以降は、ほとんど出番がないんですが・・・
 無愛想なのは小説版と変わりませんが、月見イベントとかを見るに、志野と九峪がうまく行っている分には、九峪に敵対心を燃やしたりはしないようですね。そこが小説版とゲーム版の最大の違いです。小説版の珠洲だと、志野に恋人ってできそうにないなあと思いますけど、こっちはそんなことはない。
 志野が嬉しいと思うことに、反対しようとは思わないんでしょう。もっとも、2人の側にさりげなく居座ったりもしてますけど(笑)九峪に対しては一応丁寧語を使っています。
 ただし、志野をないがしろにした場合は、キッツイ一言が待ってます。

 コミック版ではセリフはありませんが、芸人一座の一員として、人形を持って登場しています。
 そしてドラマCDでは、九峪とコンビを組んで!?、いじり役をしてたりしますよ。



曲・微笑


紅 玉
(こうぎょく)



 香蘭の母親です。声は深見梨加さん。

 紅玉は黄河中流域出身の大陸人で、耶麻台国から大陸に渡ってきた元王族の男性と結婚、香蘭を生みました。
 とても優しい人だったようです。紅玉は大陸でも五指に入る拳法使いで、皇帝の前で香蘭と共に演武を行ったこともあります。
 しかし3年前に夫は死亡。その臨終の際、倭国へ渡り、香蘭と一緒に耶麻台国を復興させて欲しいと言い残します。紅玉はその遺言に従い、渡航の費用を貯めると、大勢の弟子がいた道場をたたみ、香蘭と一緒に1年かけて九州までやってきました。その後只深の商隊と行動し、復興軍に合流しました。

 大陸でも五指という拳法の腕は本当に凄まじいものがあります。敵の集団の中へ飛び込めば、空中2段飛びなどの超高等技を駆使し、当たるを幸い、なぎ倒し暴れまわる。彼女が通り過ぎた後は息絶えるか、戦闘不能になった者が転がるのみ、といった光景が繰り広げられるのです。
 さらに彼女が覇璃扇(はりせん)を手にすれば、その強さは天下無双。下級魔人程度なら息1つ乱さずに、軽々とあしらってしまうほどです(2巻)。忌瀬が彼女の戦闘力を、魔界で超人的な力を手に入れた天目にも匹敵するのでは、と怖れるのも、対峙した敵が彼女のことを「化け物」「魔人」と間違えるのも、当然ですね。

 そして紅玉は兵法にも通じており、常に冷静沈着で頭の回転も速い、非常に聡明な女性でもあります。あまり前面に出る性格ではないので、自分から積極的に策を出したりはあまりしませんが、軍師の亜衣にも引けを取らないでしょう。倭国語もそこらの倭国人よりも、上手なくらいです。何気に整体マッサージも得意。マッサージでは極楽を、整体では地獄を相手に見せます。整体後は天国のようですけどね(笑)

 九峪も彼女には一目置いていると同時に、復興軍内で唯一彼が気後れし、苦手にしている相手でもあるようです。 その戦闘力、頭脳のこともありますが、年長者ですし・・・何より紅玉はとても香蘭の母親とは思えないほど若々しいのに、しかし元人妻の色気たっぷりの、妖しく艶やかな雰囲気を漂わせていて、高校生の九峪にはちょっと荷が重過ぎるようですね。同じ年長者でも伊雅のことは「おっさん」って呼んでるのに、こっちは「紅玉さん」。ずいぶん違いますねえ。
 とまあ、カンペキな紅玉なんですが、香蘭の天然ボケ、やたらと間違ったことわざを使いたがるクセは、悩みの種です。あわよくば香蘭を火魅子に、という野望は紅玉も持っているんですが・・・本人は、はた目から見る限り、火魅子にふさわしい雰囲気を持っている、とは、まだまだ言えない子供ですから。香蘭のボケに覇璃扇でツッコむ時だけは、その冷静な顔が般若になり、周囲が引きます^^;また、善人だらけの耶麻台国軍内にあって、その競争意識もかなり薄れているようにもみえます。
 耶麻台共和国建国後は、薩摩県の知事となった香蘭と共同統治という形で、薩摩の執政を行っていました。人民と共に県都作りに従事し、休憩の合間に香蘭と共に相撲をとったり戦闘技術を教える等して交流を図ったために、人民からの信頼は厚く、人気を集めることに成功しました。が、九峪の要請で耶麻台共和国への移住者を集めるために大陸に渡ったため、現在は薩摩にはいません。ですがそろそろ帰還するでしょうから、遠征軍との戦では再び無類の強さを発揮するでしょう。

 ゲーム版の紅玉も、ほぼ同じ設定です。ただ大陸から渡ってくるときに、緑青病という大陸特有の病気を患ってしまい、軍に合流した当初は戦闘に参加できないほど悪化していました。しかし忌瀬が耶麻台国軍に加わり、病気を治療してからは香蘭専属の武将となります。でも攻撃力は高いものの、素早さが低いので、小説版のように前線で戦うのには向いてないんですけどね・・・