曲・朱


亜 衣
(あい)



 宗像(むなかた)3姉妹の長女です。声は伊藤美紀さん。小説では20歳、ゲームでは25歳。
 
 小説版の彼女は、耶麻台国復興軍の軍師です。復興軍全体の方針、作戦を決めるのが司令官九峪の役目なら、亜衣はそれを補佐・助言し、実際に人員を動かすのが主な役目といえます。
 弁舌に優れ、兵法に通じ、実務能力もある。復興軍一の才女、と言っても差し支えないでしょう。会議では進行をつとめ、皆の意見をまとめると共に、自身も参加して問題点等も瞬時に分析してみせるし、九峪に作戦を提言もします。また復興軍が分かれて作戦を遂行する時には、九峪不在側となり、他の幹部と協力して現場を統率するのに力を尽くします。事実当麻城攻防戦では、亜衣の力が大きくものをいいました。
 攻防戦の間に2つの街を落とした九峪の手腕もさることながら、4千の敵から城を守りきった最大の功労者である彼女は、復興軍にはなくてはならない存在です。
 また亜衣の、星華を火魅子に、という執着は強く、九峪と星華がくっつくように、そして他の候補が九峪と親密になるのを邪魔するように画策したりもします。小説4巻の短編は亜衣の本領発揮ですね(笑)

 最初の頃の亜衣は、あまり人に頼ろうとせず、自分の考えを押し通そうとする融通のなさがありました。また他人の気持ちに無頓着なところもあり、勝ちさえすれば、他の候補が任務に失敗しようが殺されようが、星華の競争相手がいなくなるだけ、なんて考えたことさえありました。まあ、頭が切れるし耶麻台王家の縁戚なのもあって、尊大な態度になりがちだったのも、仕方がないのかもしれませんね。

 しかし九峪という信頼できる指揮官を得て、彼の考えに触れ、また優秀で魅力的な仲間と行動を共にするうちに、亜衣の考え方もかなり変わってきたようです。軍師として、犠牲を出すのを恐れることはないけれど、仲間を案じることができるし、少なくとも尊大な態度は成りを潜め、人間的な包容力を見せるようになりました。9巻で、落ち込む香蘭を励ます亜衣の優しさなどが、象徴的ですね。
 また、星華&3姉妹の喧嘩時には、理性がなりをひそめ、かなり熱い戦い?を見せることも・・・百花繚乱編では、暗くて狭い所が大嫌い、という意外な弱点も露呈しました。

 耶麻台国半復興後は統合戦略本部所属の参謀に任命され、川辺城で九峪の政務の補佐をしています。九峪の教える「現代語」もいち早く覚え、普及を手伝ったりも。また、巫女を束ねる立場でもあり、彼女らで編成された飛空挺部隊は大きな戦力となっています。
 九峪&星華の遭難事件の折にもいちはやく対処し、物事万事安泰、に見えたのですが・・・しばらく、亜衣の責任はますます重くなりそうですね。


 ゲーム版の亜衣は、軍師という設定などはなく、単に宗像3姉妹の長女、として登場します。
・・・基本的な物の考え方は、優しく思いやりがあり、二人の妹や星華をしっかり支える知的な女性、なんですけど・・・ズバリ「変人」です(爆)ハッキリキッパリ悪趣味です。その趣味に気をとられて、他のことなんて見えません(^^;
 ナマズの日干しやウミウシの姿焼きが好物で、理想の男性の体型はハニワに土偶(短足ずん胴)で、テンポのずれた人。ガマガエルや食虫植物を可愛がり、墓地でのデートを喜ぶ・・・こんな女性に「いい男」なんて言われたら、九峪くんショックのあまり闇の泉にでも飛び込みそうですが、幸い(?)告白イベントを見るに、そうは思われてなかったようで、良かった良かった・・・小説では「かなりいい男」って言われてますけど、小説版亜衣はゲーム「ほど」悪趣味じゃないようですから(笑)



曲・明るく楽しく上品に


衣 緒(夷緒)

(いお)



 宗像3姉妹の次女。小説版では「衣緒」ゲーム版では「夷緒」です。声は井上喜久子さん。小説では17歳、ゲームでは16歳です。

 小説版、ゲーム版ともに、星華の部下であり、鉄槌を武器に戦います。部隊長としての能力も優秀で、九峪の親衛隊が全滅している惨状に遭遇したときも(8巻)、自身の動揺を押さえ、兵のパニックを押さえるために最大限の努力を払って、逃亡を阻止しました。それに星華や亜衣達の性格をよく理解し、影で支えているのも彼女です。

 で、その武器からも分かるとおり、見かけによらず怪力です。特にゲーム版では宇宙人や恐竜も倒すほどで(^^;夷緒の部屋にはトレーニング器具があふれていますし、さらに大食いのオマケもついてます。
 でも性格はとても大人しく優しい、つつましやかな人です。謙虚すぎるというか、ツッコミ所があっても心の中以外黙っている所があるのは難点ですが。
 料理や裁縫といった家事が得意で、小説版では九峪の服の類は全て衣緒が縫っています。星華や3姉妹とのケンカでは、性格が豹変してしまうんですけどね(笑)
 九峪に対しては、すけべぇとか変わった人とか思いつつも、好意も持っているようです。

 小説版衣緒は、自分の怪力を自慢したりはしませんが、普段の訓練の賜物ということで、密かに自信を持っています。
 が、ゲーム版の夷緒は、怪力を指摘されることには極度の不快感を示します。あくまでも普通の女の子としてみてもらいたいんですね。そこのところを分かってあげないと、文字通りぶっ飛ばされることになります(滝汗)ま、分かってあげても、照れ隠しにぶっ飛ばされることもありますが、その辺は許してあげないと。花や華奢なものが好きな、恥ずかしがりやの「普通の」女の子なんですから。

 小説版、耶麻台国の半復興後は星華と亜衣がいることもあり、一緒に川辺城にいて、行動を共にしています。



曲・Let’s Go!


羽 江

(うえ)



 宗像3姉妹の3女です。声は豊島真千子さん。年齢は小説版が14。ゲームが13歳です。

 発明大好き少女。小説版で復興軍の大きな戦力となっている、飛空挺を発明したのは彼女で、飛空挺からの炸裂岩と方術攻撃を得意としています。
 1巻では方術は使えないという記述がありますが、それは間違いでしょう。宗像の家系が使えないとは考えにくいし(衣緒も攻撃に使えるほど得意ではないのですが、使えます)、そもそも飛空挺は方術が使えないと乗れないんですから。7巻では「得意の」方術で飛空挺から攻撃をしてますしね。しかし、個人の戦闘力はほとんどありません。また地上で方術攻撃をするにも、それなりに回避能力や勇気が必要でしょうから、まず出来ないでしょう。

 小説版の羽江は、亜衣いわく「ひらめき型の典型で、気まぐれで突飛で自信過剰で感情の起伏が激しくて、物事を深く考えずに何にでも興味を持ち、おしゃべりで騒々しい」女の子で、実際その通りです。彼女の思考を理解できる人は誰もいません。さらに駄洒落まで入ってくるから、解読不能に拍車がかかってます(汗)暴言大王だし。
 また、1度泣き始めたら自発的に泣き止むまで、何をしても無駄。九峪は1度ひどい目にあってから、彼女を苦手にしているようです。それに堅苦しい場所が苦手なので(また九峪達もかき回されるのが嫌なので)軍議には興味の対象がなければ出席しません。
 ただ、彼女には偏見、というものがなく、異種族だからと怖れもしません。むしろカッコイイ、と憧れているようです。兎華乃たち魔人でも、寝太郎のような仙人でオカマでも、皆と同じように友達のように接するので、大いに戸惑われますが、分け隔てのない彼女を、寝太郎などは気に入ったようですね。
 台風のような羽江ですが、辛く苦しい時でも明るさを失わない彼女は、星華や亜衣達の救いにもなっているようです。
 耶麻台国の半復興後は星華達と一緒に川辺城にいて、行動を共にし、いろいろと発明に余念がありません。例のごとく大騒ぎするので、川辺城に静かな一日というのはなさそうですが。また、飛空挺使いの腕はさすがに発明者、他者の追随を許しませんので、伝令役などでも活躍しています。

 ゲーム版羽江は、ホントにいい子です^^発明は失敗が多いけれど、メゲません。天真爛漫で気遣いもできて、何事にも一所懸命。誰からも好かれる妹、という言葉がピッタリです。・・・ただ、戦闘であんまり役に立たないのは小説版と同じですね(^^;
 子ども扱いされるのは嫌います。周りの女性と同じように接してあげないと怒る、ちょっとおませな女の子ですから。九峪は「お兄ちゃん」のつもりでも、いつの間にか「女性」になっているかもしれませんよ。