火魅子伝



 メディアによって大きく世界が違う「火魅子伝」。かなり重複する部分も多い、小説とゲームですら、違いは存在します。
 ここでは火魅子伝の各メディアのあらすじと、それぞれの火魅子伝の世界観についての説明解釈をしていきたいと思います。



ゲーム版  アニメ版  コミック版  

神洲天魔鏡

その他(原画集・ドラマCD・英語版)


 小説版

 あらすじ

 現代の高校生・九峪雅比古は、ガールフレンドの姫島日魅子と共に訪れた遺跡で、不思議な銅鏡を目にする。鏡の名は「天魔鏡」。異世界にある九洲・耶麻台国の神器だった。
 その神器の精・キョウに、間違って日魅子の代わりに異世界に召喚されてしまった九峪は、15年前に滅亡してしまっている耶麻台国を復興し、女王「火魅子」を擁立しなければ、元の世界に帰れないと聞かされる。
 そして九峪は「神の遣い」を名乗り、耶麻台国復興軍の総司令官として、九洲を現在支配している狗根国との戦いに、否応なしに突入していくことになったのである。
 山人の伊万里、巫女の星華、拳法家の香蘭、商人の只深、仙族の血を引く藤那、踊り子の志野。運命に導かれるように、九峪の元に次々集う、6人の火魅子候補達。さらに優秀な仲間達にも恵まれ、何度か危機に見舞われながらも、次々に街を落とし、兵士を増やし、復興軍は快進撃を続けていく。
 だが、しかしその裏には、九洲の実質的な支配者である、狗根国の四天王・天目の策謀が隠れていた・・・

 天目の真意はなにか?そしてかすかに見え隠れする仙界の動きは、狗根国本国は、魔界は。
 様々な思惑が絡む中、九峪率いる復興軍は、九洲を奪回するための戦いを続けていく──



 富士見ファンタジア文庫で、99年2月に第1巻発行、10巻で第一部が完結。第2部として火魅子炎戦記開始。
 現在、火魅子伝メディアの中で唯一完結していない、現在継続中のメディア。
 今「火魅子伝」というと大体これを指すのではないでしょうか。作者は火魅子伝の生みの親である舞阪洸先生、イラストは大暮維人先生です。つまりこの小説版が、本来舞阪先生が書きたかった「火魅子伝世界」ということになると思います。


 各巻ごとのあらすじ   小説火魅子伝の世界



 ーム版

 あらすじ

 高校3年生の九峪は、遺跡から発掘された天魔鏡に連れ去られそうになった、幼なじみの日魅子をかばい、古代九洲にタイムスリップしてしまった。
 彼の前に現れた天魔鏡の精・キョウは、九峪が元の世界に帰るためには、17年前に滅亡した耶麻台国の女王、火魅子の力を借りなければならず、そして力を借りるには、狗根国から九洲を奪い返し、耶牟原城を解放する必要があると彼に告げる。その上、キョウの力が尽きるまでの2年間で耶麻台国を復興させなければ、二度と帰れなくなってしまう。

 そこで、神の遣いを名乗った九峪は、耶麻台国残党の隠れ里に、元・耶麻台国副王の伊雅を訪ねた。全ては現代世界へ帰るために──
 耶麻台国復興を目指す戦いが、始まった。



 博報堂、アミューズ、レッドカンパニー(現レッドエンターテイメント)製作の、プレイステーション用ソフトです。99年3月発売。原作シナリオ・舞阪洸先生、キャラクター原案・大暮維人先生、総合プロデュース・広井王子さん(サクラ大戦など)。アニメ制作グループ・タック。正式名称は「火魅子伝─恋解(れんげ)─」です。
 火魅子伝は、ほぼ同時期に、小説、ゲーム、アニメ、コミック全てが展開された、メディアミックス作品です。世界観やキャラクターの性格や設定が違うものを、同じ時に提示するのが良かったのか悪かったのかは、意見の分かれるところでしょうが・・・元々はゲーム用の企画だけだったものが、発展して多メディア展開で開始することになったのだそうです。
 ですから他の火魅子伝メディアの根元になっているのは、ゲーム版ということになりますね。

 冒頭のあらすじ部分は小説とほぼ同じです。2年という期間が決まっていることと、この後すぐに伊雅が戦死してしまうのが大きな違いでしょうか。しかし、メインシナリオは舞阪先生が手がけられたそうですが、サブシナリオなどは原案を出した程度だったとのこと。小説とは細かいところ、特にキャラクター設定や性格が違うことは多いので、それらは人物紹介を見てください。


ゲーム火魅子伝の世界
(小説版と重複も多いので、同一ページにしました)



ニメ版

あらすじ

 古代。耶麻台国は墨火(ぼっか)という名の、聖なる力を祭り、その導きのままに長い間平和と繁栄を誇ってきた。だがそこに高い軍事力をもち、機動空中要塞・枇杷島(びわじま)を中心に、数多の国を征服してきた狗根国が、侵攻する。危機感を募らせた耶麻台国は、墨火の選んだ女王候補6人の中から、初めて人間の統治者を立てて対抗しようとしたが、既に遅く。女王決定の儀式中に襲撃してきた、紫香楽率いる狗根国軍によって、耶麻台国は征服されてしまったのである。
 しかし女王候補達は墨火の力により逃げ延びた。残った墨火の力も日魅子と共に未来へ転移して、まだ幼かった九峪の中に宿った。そして墨火の跡には闇の泉が湧き出てきて、神殿を邪悪な気が覆ったのである。

 狗根国の征服から3年後。闇の泉の地下神殿に侵入した、女王候補の伊万里と武将の伊雅は、元は墨火があった場所の上空が突如光の渦を巻き、奇妙な服を着た男女が出現するという、不思議な現象に遭遇する。
 その男女こそ、九峪と、未来で15年の時を過ごし少女に成長した日魅子だった。

 1度離れ離れになった後、再会した2人だが、狗根国と耶麻台国残党の争いはまだ続いており、墨火の力も分散している今、現代へ戻るのは難しい。そして耶麻台国が復興するには、彼らの力が不可欠だと聞かされ、2人は狗根国と戦うことを決意した──



 テレビ東京系で99年1月から3月まで放送されたアニメです。全12話。火魅子伝製作委員会の製作で、総合プロデュースは広井王子さん。原作は「火魅子伝─恋解─」つまりゲームで、舞阪先生はその原作の原案という形になっています(ほとんど関係ないともいいます・・・)キャラクター原案は大暮先生ですが、キャラクターデザインは門之園恵美さん(レイアースなど)です。ビデオはアミューズビデオから出ています。
 小説、ゲームとは大きく違うストーリーです。後藤圭二さん(機動戦艦ナデシコなど)の手がけたOPとEDは必見だと言う人が多いですね。美しいです。インフォメーションビデオも良いですよ。
 ただ、全体的な中身については・・・もちろん、好きだという人もいらっしゃいますが・・・正直な話、厳しい意見が多いのも事実です(汗)私の感想も残念ながら好意的とはいきませんね・・・キャラクターは良かったと思うんですが。なぜか、については機会があれば書きたいと思います(^^;


各話ごとのあらすじ   アニメ火魅子伝の世界



ミック版

あらすじ

 1998年11月9日、東京。九峪は不思議な声に従って掘り出した、半分に欠けた銅鏡を持って学校に登校した。
 いつも通りの朝、いつも通りの日魅子との会話。このままいつも通りの1日が過ぎるはずだった。
 しかし事態は確実に進んでいたのである。
 昼休み、教室に戻った九峪と日魅子の前に現れたのは、クラスメイトの、魔族によって変わり果てた姿だった・・・
 
 日魅子に憑依した、天魔鏡の精・キョウと、力が覚醒した九峪は魔族を退けたが、説明を求める九峪に、キョウは言った。「世界は、今日滅ぶ」と。

 2000年前、耶麻台国。狗根国と戦い、魔界の扉を自分の命と引き換えに封じて死んだ女王・火魅子と、閉ざす者・九峪。しかし16年の後、蛇渇が再び扉を解き放ちつつあるその影響が、先に未来で起こったのだ。
 歪んだ歴史を正せるのは、現代に転生した閉ざす者・九峪だけ。キョウは九峪を古代へとタイムスリップさせる。

 そして古代。目覚めた九峪が見たものは、歴史の教科書とはまったく違う世界だった。



 角川書店から99年8月発行、全1巻。コミックドラゴン誌上で98年12月号〜99年5月号まで連載されました。作者は大暮先生、原案は舞阪先生です。
 キョウが呼びたかったのは日魅子ではなく、最初から九峪だという所が大きな違いですね。それに無敵のヒーローですし。
 全1巻ですから、壮大な物語の導入部、といった感じで終わってます。女王候補でさえ、伊万里以外はほとんど出番がなかったり、未登場だったり・・・面白いのに、もったいない。続巻もでてほしいです。
 


コミック火魅子伝の世界



神洲天魔鏡

あらすじ

 時は戦国、天文21年(西暦1552年)。甲斐の国の武田晴信は、集めた者を天下人に導くという、古代耶麻台国の秘宝・4つの天界の神器の探索を開始した。
 そんな折、フリーの忍者・炎小太郎と師匠の曙川吾妻の2人は、甲斐の忍者集団に襲われていた男から、「天魔鏡」という鏡を託される。そして、落雷と共に天魔鏡の側に倒れていた、鏡娘という記憶のない謎の少女を保護、一緒に旅をすることになった。天魔鏡が神器の1つであることも知らずに。
 そして同じ頃、神器の1つ、「炎の御劔(剣)」を持つ、火の八部衆も、本格的な活動を開始する。
 火の八部衆の頭領・亜衣や衣緒、志野、珠洲、越後の女武将・長尾景虎や武田晴信に付き従う忍者達も交えながら、天下取りの鍵を握る神器を巡る戦いが、今始まった──



 富士見ファンタジア文庫で、2002年12月に第1巻発行、以下続巻予定。
 イラストは兼処敬士先生です。
 「もう1つの火魅子伝」として位置づけられる物語ですが、しかし「火魅子伝」とはリンクしていません。時系列も世界も違う全く別の物語であり、「火魅子伝」とは一線を画すものだということを、わきまえておかないと、「火魅子伝」と混合して混乱しかねませんので、ご注意を。
 つまり、耶麻台国や天魔鏡、亜衣、衣緒といった、「火魅子伝」でもおなじみの固有名詞がたくさん出てきますが、これらは九峪や火魅子候補が活躍している「耶麻台国」とは違うし、「火魅子伝」の亜衣や衣緒とは繋がっていない、全く別のキャラクターだということです。パラレルワールドとでも思えばいいのではないでしょうか。
 しかしこれらの固有名詞はもちろん、設定的にも火魅子伝とよく似たものがあったりするから、「もう1つの火魅子伝」なわけです。まあ詳しいことは、1巻のあとがきを読めば分かるでしょう。

 まだ巻数が少ないので、謎や伏線もそんなに出てきていませんが、こちらも壮大な物語になりそうな予感。今後が楽しみです。

 


の他


火魅子伝原画集


 1999年5月、富士見書房から発行。今でも書店注文等で買えます。
 火魅子伝キャラ達のカラー原画はもとより、設定裏話や、メインキャラ声優さんのメッセージ、大暮先生、舞阪先生のインタビューなどがあります。またラフスケッチコレクションでは、現在のデザインに固まる前の火魅子伝キャラ達を見ることが出来ます。
 髪の毛逆立ってる九峪や、重装備で地味な伊万里、源氏な志野や可愛い紫香楽、没になった戦艦など、「おお!?」なものが多いですよ。

 そして舞阪先生の火魅子伝番外編「護るべきもの」が載っているのも見逃せません。
 これは九峪と出会う8年前、星華と亜衣、夷緒が、初めて反乱の戦いに身を投じた時の様子を書いた物です。衣緒ではなく夷緒なのでゲーム版設定かとも思いましたが、柚子妃がいるので、恐らく小説版設定でしょう。
 星華13歳、亜衣17歳、夷緒12歳の時の話です。

 ・・・あれ?
 小説1巻によると、現在星華は18歳、亜衣20歳、衣緒17歳。ゲーム版だと星華21歳、亜衣25歳、夷緒16歳・・・
 ・・・まあ、番外編ってことで(ぇ
 とにかく亜衣がカッコいい。名軍師であり、耶麻台国復興に命をかける彼女の決意が垣間見えます。小説版ではまだほとんど登場していない、帖佐と柚子妃のことも少し分かりますし。
 大暮ファン、火魅子伝ファンなら非常にオイシイ本ですね。

 

ドラマCD「耶麻台歳時記」


 1999年、エアーズの発売(現在絶版)。メインストーリーは全部で4話。冬、春、夏、秋の4つです。あとそれぞれの季節の間に、愛の小劇場が3つあります。
 登場人物は九峪と女王候補6人と宗像3姉妹、清瑞、珠洲、閑谷、日魅子です。ゲームと小説の設定が混ざったようなキャラになっています。たとえば藤那や清瑞が九峪様、と呼んでいるのにタメ口だったりです。
 で、全体的にみんな結構お軽くなってます(笑)。狗根国との戦いの合間の平和な時、という設定ですし、コメディ、ギャグですからね〜。冬はまだマトモなんですが、季節が過ぎるにつれ加速度を増し、秋は相当暴走してます。
 ぶっ壊れキャラも数名・・・特に伊万里と志野。ツッコミキャラ、珠洲がかなり活躍しているのも特徴でしょうか。あと、小説ではおなじみのシーンが、声で聞けます。

 現在では入手手段がほとんどない(オークションで時々出るくらい)ので、簡単なストーリーを別ページに載せました。見たくない人はご注意を。


ストーリー紹介


英語版火魅子伝


 火魅子伝のコミックやアニメは、アメリカやスペインや台湾など、数カ国で翻訳されているようです。で、アニメの英語版火魅子伝の紹介HPがあったので、ご紹介。「Legend of Himiko」という名前です。
 いつまでこのHPがあるかは分かりませんけどね(^^;セントラルパーク・メディアというところの発売のようで、全3巻。ビデオとDVDで、パック販売もあるようです。

英語版火魅子伝の紹介サイトへ

ここでは、火魅子伝の壁紙や、予告編ムービーなどがダウンロードできます。ムービーは重いので注意。

そして、英語版火魅子伝のパッケージ他が見れるのがこちらです。

ここをクリック(Central Park Media)

ここの「Anime Zone」という商品宣伝ファイルにも火魅子伝の画像はあります。重いけど(^^;

ここのページの、Electronic Pless Kit から、2002年のJul(7月)、Sep(9月)、Nov(11月)をクリックしてください。Legend of Himiko、というタイトル名のところで、パッケージが見れます。ちなみに日本とは違いますよ。


そして、紹介HPにある、紹介文はこちらです。

火魅子伝の紹介は

In a world where the dead walk,where good and evil exist as palpable forces,a darkness is stirring.
The undead march against the cities of light,to capture the sacred fire that is the source of their power.
But one hope remains.
Called into this world by the magical flame,a young Earth girl named Himiko is thrust into the maelstrom of danger,betrayal,and war.
For she is heir to the sacred fire,and holds a power that could save this world...or destroy it!
(意訳・・・この世界には死者が闊歩し、邪悪な力が厳然と存在し、闇がうごめいていた。アンデッド達は光の源である聖火を捕らえるために、光の都市に向かってきた。
 しかし、希望が残っていた。魔法の炎に導かれてこの世界にやってきた、日魅子という名の地球の少女は、裏切りと争いで危険渦巻く中を突き進む。彼女は聖火を受け継ぐ者で、この世界を救う力を持っていたのだ。すなわち、アンデッド達を滅ぼすだけの力を!)

微妙に違いますねえ・・・・。九峪、完全に無視されてる(^^;


火魅子伝のストーリーについては

The Legend of Himiko is lively adventure set in an alternate world.
Himiko grows up on Earth not knowing she is really from the alternate world full of magic and mystery.
When her magical pendant whisks her back to her home planet she is thrown into the middle of a war!
Along with her friend Kutani;Seika the fortune teller;and Amazon Warriar woman Imari.
Himiko must find a way to stop the war before all is lost.

(意訳・・・火魅子伝は、パラレルワールドで始まる、冒険活劇だ。日魅子は、不思議と神秘に満ちた異世界から来たことを知らずに、地球で育った。彼女の魔法の首飾りを一振りした時、彼女は自分の故郷の星に戻り、戦争の只中に放り込まれた。彼女の友達の九峪・巫女の星華・そして女戦士の伊万里と共に。
日魅子は、全てが失われる前に、戦争を止める方法をきっと見つけるだろう。)

で、メインキャラクターについては

Himiko(日魅子)
I am the chosen one who has been transported from Earth to fight the evil sweeping the land.
私はこの地を滅そうとする邪悪な者と戦う為に、地球から連れてこられた、選ばれし者なの


Kutani(九峪)
I am Himiko’s hapless friend who is dragged to the other world with her.I have feelings for Himiko but am too shy to tell her.
(俺は日魅子と一緒に、異世界へ引きずり込まれちまった、不幸な友達だ。日魅子のことが好きなんだけど、俺ってすっげえシャイだからさ、伝えられないんだよな)

・・・・九峪がシャイいぃぃ!?( ̄△ ̄;)エッ・・?っていうか日魅子とのこの扱いの差って(苦笑)


Imari(伊万里)
I am the Amazon Swords−woman who fight with Iga.I am assigned to protect Kutani.
(私は女剣士で、伊雅と一緒に戦っている。九峪を守るのが私の役目だ)

・・アマゾンって・・・・


Seika(星華)
I am the fortunetellr.I help the group focus the power of the Bokka.
(私は巫女です。墨火の力を集め、耶麻台国軍を助けています)


Sino(志野)
I am a dancer of renowned skill.What do I have to do with the power struggle of the land?
(私は名高い踊り子です。私はこの争いにどのように関わっていくべきなのでしょう・・・・)


Fujina(藤那)
I am the defector.Deciding to work for the corrupt government will not win me any friend.
(あたしは耶麻台国の裏切り者さ。狗根国で働こうと決めたんだ。仲間なんかいらないね)


Koran(香蘭)
I am the martial artist.Tadami and I are the brains of the group.
(香蘭は武道家ね。只深と私は、耶麻台国の軍師やってるよ)

ブレイン・・・香蘭達が耶麻台軍の頭脳、指導者って意味でしょうか・・・えええ!?


Tadami(只深)
I am the little pink haired girl and the youngest of the group.Will my nervousness be my undoing?
(うちはピンクの髪の女の子ですわ。仲間達の中で一番若いんや。せやからちょっと落ち着きがないけど、堪忍してや)


こんな感じでしょうか・・・意訳は自信、まるっきりありません(爆)誰か正確なの求む・・・


このページの曲名・誕生