1976年のコンサート

1976年3月5日 北見市民会館 第38回北電ファミリーコンサート 手塚幸紀指揮札幌交響楽団                                    

    無料で聴けるコンサートというのはこれが初めてでした。
    前半はミュンヘンのホルン奏者ハンス・ピツカを迎えての協奏曲を二つ。
  期待したのはモーツァルトの第3番でしたが、むしろR=シュトラウスの第1番が朗々とした響きで印象に残りました。

    今(2001年秋)調べてみるとミュンヘン・オペラのトップを長く努めている人で、
  この12年後(1988年来日公演)にもメンバー表のトップに名前が載っていました。

    後半はリムスキー=コルサコフの「シェラザード」。
  この頃はカラヤンのレコードを聴いていたのですが、
  生で聴く札響の「シェラザード」はカラヤンのイメージが吹き飛んでしまうほど、豪快な演奏でした。

    アンコールは記憶になし。

    このときの演奏は後日AMで放送されまして、楽しみにして聴いたように記憶しています。
  当時ラジカセは家になく、コンポのチューナーではAMはノイズが多くろくな音がしませんで、
  録音することは出来ませんでした。

 

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1976年6月9日  北海道厚生年金会館  ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管弦楽団

   フルート独奏を加えてのオールバッハプログラムでした。
  しかもブランデンブルグ協奏曲が3曲ということで楽しみにしていました。

   独奏が加わったのは管弦楽組曲第2番とブランデンブルグ協奏曲の第5番。
  立派な弦楽器に対してフルートが不調で、入りを間違えたり、落ちたりとさんざんでした。

  弦楽器のみの演奏はブランデンブルグの第3番と第6番。
  ふだん聴いていたパイヤールとは雰囲気が違いますが、素晴らしい演奏でした。
  記憶にあるのは充実したヴィオラの響きで第3番の第3楽章では
 ミュンヒンガーの手が向けられると、ヴィオラ・パートが浮き立つように響いていました。

   アンコールは管弦楽組曲第3番から「アリア」。
  これが素晴らしく美しい演奏でした。心に染み入るとはこのことでしょう。
  (このとき14歳ですから、まだまだ純粋だったのでしょう・・・)。
  とにかく私が聴いたアンコールの演奏のなかで上位に記憶されるものです。

 

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1976年9月2日  北見市民会館  三石精一指揮札幌交響楽団
                                        

    この日指揮には若杉弘が登場する予定でしたが。
   確か胆石?のため急遽三石精一に指揮者が変更となりました。
   コンサート直前にその旨がアナウンスされ、最後に「若杉氏の病状の経過は良好です」
  などと言っていたように記憶します。

    札響としてはこの数年前にシュヴァルツの指揮で録音をしていただけに「英雄」は得意の曲。
   いい演奏だったと記憶します。

    前半は「皇帝」を荒憲一が弾きまして、豪快な演奏でした。

    このときのアンコールが先日ミュンヒンガーの名演を聴いた「アリア」だったと思うのですが、
  随分と感銘の度合いは違いました。

                                    

 

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1976年10月13日  北見市民会館  ディ・ステファノ&佐藤陽子リサイタル                                                                        

   なぜこのコンサートにいったかといいますと、
  やはりその2年前のカラスとステファノのジョイントの放送を見たからです。

   前半は佐藤陽子、後半がステファノが登場して、デュエットはありませんでした。

   佐藤が取り上げたのはロシアの歌曲、当時の私にはラフマニノフの「ヴォカリーズ」
  くらいしか知っている曲はありませんでした。

   アンコールはなぜか「ある晴れた日に」。

  全体として美声ですが線が細すぎでした。カラスと比べてもしょうがないですが・・・。

   後半のステファノは、さすがに立派な声でした。

   曲によっては狭いステージいっぱいに走りまっていました。

 こちらもアンコールにやった「マルキアーレ」ぐらいしかわかる曲はありませんで、

  とりあえず聴いたんだよという話しかできません。

                  

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