このウェブに載せるからということでレッスンの後,お忙しい中,時間を割いて下さったジューリンさまへの
インタビューです。 |
Q:自分でプログラムを作るようになったのはいつ頃から? A:最初に作ったのは1987年,エキジビションナンバーの "枯葉" 。EXナンバーは自分で作ったものが多いよ。 あと,プロになってからのプログラムは全部自作。 Q:他のスケーターの作品も手がけるようになったのは? A:タチアナ&ニコライ(Navka & Morozov)のが最初。彼らは僕の最初の生徒だから。 シングルはカート(Browning)のスネークのプログラム(Summertime)。 Q:他のスケーターに作ったプログラムにはどんなものがある? A:いろいろと作ったからすぐに全部は思い出せないけど。 ルディ(Galindo)のバイオリン,ヴィクトール(Petrenko)のピアノのナンバーとか。 マンディ&インゴ(Woetzel & Steuer)の "Storm" はいいプログラムだと思う。 あのヴァネッサの四季は今度はナオミ&ピーター(Lang & Tchernyshev)のフリーにも使うんだ。 (ジューリンさまがお作りになった作品については choreographies をご参照ください) Q:作品を作る時は先に音楽を決めるの? A:ケースバイケース。スケーターが曲を指定してきた時はその曲とスケーターのイメージで作る。 ふだんは耳に入った曲が気に入ると,その場でいろいろと頭の中に浮かんでくるんだ。 カートの時はあのアル・ジャロウのサマータイムがとても気に入って,どんどんイマジネーションが ふくらんだよ。あの曲は自分でも滑ったしね。 Q:自分で滑ったプログラムでは何が一番好き? A:う〜ん,これは難しいな,毎年変わるから。 最初はパガニーニ(Variaitions)が好きだった,次にブルース(Blues for klook)。 スティング(La Belle Dame Sans Regrets)もいいね。あとモーツァルト(Fantasia in D Minor)も気に入っている。 それとタンゴ。 Q:どのタンゴ? A:帽子かぶってるヤツ。フラワーズ(Ausencias)も好きだな。どれが一番かは決めれない。 Q:フラワーズもあなたが作ったの? A:そう,あれはバスの中で流れていた曲をきいてるうちに「別れていく2人のドラマ」みたいなものが浮かんで きてその場で作ったんだ。 Q:今,何人ぐらい教えている? A:ナオミ&ピーター,タチアナ&ローマン(Navka & Kostomarov),あとブランドン(Forsyth),他に小さい子達を2組, だから全部でダンスは5組。他にちょこちょこと。メインはナオミ&ピーター,タチアナ&ローマン。 Q:ブランドンのパートナーは決まった? A:エミリー(Nussear)と別れちゃったのは知ってるよね,ジェシカ(Joseph,長野五輪のUSA代表)になったよ。 来週からトレーニングに入る。 Q:今シーズンのあなたのスケーター達のプログラムは? A:ナオミ&ピーターはさっきも言ったけどヴァネッサの "Storm" を柱にした曲を使う。 これはちょっと面白いアイディアで気に入ってるんだけど,ナオミは空気のようなもので,ピーターはマジシャン, ピーターはナオミを自由自在に扱うんだ。デヴィット・カッパーフィールドみたいな感じ。 タチアナ&ローマンはエルトン・ジョンの "Funeral for a friend",これもなかなかいいよ。 Q:近いうちに日本へ来る予定は? A:すぐに行くよ。タチアナ&ローマンは旭川のNHK杯に出る予定なんだ。だから一緒について行く。 |
"See you again in Asahikawa!!" ということでインタビューは終わりです。 コレオグラフィーの話しになると,とても熱く語って下さるジューリンさま,「頭の中にいろいろと浮かんでくる アイディアを形にしていくのは面白い」とおっしゃっていました。 ナオミ&ピーターのプログラムはとてもダイナミック(ピーターがものすごくパワフル)。 タチアナ&ローマンのプログラムはちょっと不気味な感じもありますが,いかにもジューリンさまという作風。 久々に彼が競技会用に作ったFDのプログラムを見ることができるので,大会が始まるのが待ち遠しいです♪♪ |