The making of 「Lady 03」

1、【基本モデル(素体)の作成】

@ Poser 4で好みの顔を作成し、標準の女性のフィギュアの顔と入れ替える。

 

A 今回は、ディスプレイいっぱいに表示できる横長の画像を作成したかったので、構図、ライティングを検討しつつ、ポーズを決定。ボディのプロポーションもこのポーズにマッチするように、調整する。この時点でそこそこ魅力的なものになっていないと、やはり最終結果もよろしくないので、十分に検討します。

 

B そのレンダリング結果。とても、このまま使える状態ではないので、補正するが、出来るだけ補正しなくてもよいように作っておいたほうがいいのは当然なので、何度もレンダリングして確認を取るようにしています。ここで必ずTIFF形式もしくはPSD形式(Photoshopファイル)での保存も行なっておきます。

 

2、【素体の修正】

@ レンダリング画像をFanfare Photographerに持ち込み8,185×10,915Pixel.700dpiという馬鹿でかいサイズにリサイズします。これぐらいのサイズでないと髪の毛の一本一本を1Pixelのブラシで引けないからです。ここで先にTIFF形式もしくはPSD形式(Photoshopファイル)での保存を行なったことが生きてきます。フィギュアのレンダリング画像の輪郭に沿ったアルファチャンネルが含まれていますので、コレを選択範囲に変換。背景を削除します。もちろん地面に落ちる影があとで必要になる場合は複製した画像でコレを行なうようにします。ちなみにFanfare PhotographerではこのTIFF形式で保存した画像を読み込むと、すでに背景をフィギュアの輪郭にそって消した状態で読み込んでくれます。保存形式をいくつか選び、状況によって選択すると便利です。その後、色調を補正。さらに、輪郭のデッサンをパスで取りなおし、パスから選択範囲を作成。補正していきます。選択範囲をパスに変換してくれるソフトもあるようですので、そうしたものをお持ちならそれでアルファチャンネルから選択範囲に変換したものをさらにパスに変換し、調整した後、再度選択範囲にして使用すると作業が楽でしょう。

 

 

A 修正結果。

 

3、【顔のパーツの描画】

@ 眉の描画

  立体的な眉になるように、濃淡をつけた眉を引き、ずらし指でこすって仕上げる。立体感をたもちつつ、さらにリアルなものを描けるようになりたいと思っていますが、今回は引いて見た時(全体表示した時)にこの程度にとどめておいたほうが立体的に見えたので、あまり描きこまないようにしました。

 

A 唇の描画

 複数枚の新規透明レイヤを作成し、明部、暗部をエアブラシで描画。ずらし指で筋をつけ、さらに立体感をもたせるため、新規透明レイヤを作成。合成モードを変えながら、描画して仕上げました。

 

 

B 目の周囲、睫毛の描画。

 ひたすらパスを作成し、それを選択範囲とし、細部を描画。試行錯誤のあとが・・・。

 

C その描画結果。うーん、まだまだ課題がいっぱいですね。もう少し上睫毛の密度を上げたかったのですが、あまり本数を増やすと、眼球にかぶって眼の表情が死んでしまうので、あえて間隔をあけることにしました。アイラインも後ほど調整してあります。

 

 

D 眼球を作成して入れると、こんな感じ。少し暗いので最終的には調整を施しました。

 

 

 

E 顔、全体図。ようやく、表情が出てきたように思えます。左眼は右眼に比べて少しつぶったように描きたかった(煙草の煙をほんの少し気にする感じ・・・。)のですが、まだ描画力が足りず、デッサンの狂いが目立ちますね・・・。

 

 

4、【爪の描画】

 @ 爪の立体感、厚みを描画し、着色。けっこう手をぬいてますね・・・。

 

A このままではあんまりなので、爪の縦筋と皮膚との境目の影を入れました。筋は引いて見るとわからない程度にいれてありますが、これ以上くっきりと入れると、アップにした時にやりすぎって感じで、下品になったからです。

 

 

5、【ヌードがほぼ、完成。】

 

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