Hada_Test_2004_Ver_02

Shade 6 Professional 分散レイトレーシング使用。

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さて、今度は分散レイトレである。先の記事にはGIやSSSを使っていないと言う点以外は特にレンダラーについての記述はなかったし、やはりやってみなくてはならないなというのもあったし…。Ver.01で書いた通り、Ver.01のデータでは背景GIを使ってはいるが天頂が明るく水平線に向かうにつれ暗くなり水平線以下が均一なグレーといういわゆる曇天を模したものであった。したがって擬似天空光ライトとしての照明効果がメインで背景の皮膚への反射光沢や映りこみ、周辺環境の色合い変化に伴うGIといった点では、さほど大きな期待は出来ず、多数のライトを置いた擬似天空光や球体にグレースケール画像を発光で使用したものでも比較的似たような効果が期待できそうだと言う程度なら私にも予想はつくし…。で上の画像であるがそうしたものも使用していない。Ver.1でも使用していた無限遠光源2灯に背景GIでの照明が無くなった分を補うためほぼ顔正面斜め上にもう一灯無限遠光源を追加して3灯のバランスをいじくってある。「反射+荒さ」という手も使っていない。皮膚のマッピング画像はVer.1と同じであるが今回は反射、透明マップは使用せず、そのパラメーターも切った。んでバンプや光沢マップの強度スライダを調整し、レンダラーとライテイングの変更に伴いおかしくなった眼球のピクチャとパラメーターを調整してレンダしたものである。正直なところVol.1にしろ2にしろテクスチャを少しかさ上げしただけでそれなりに出るもんだなぁ…という印象だし、時間をかけてもっと作りこめば表現力も増すんだと思う。今まで悩んでたのは何だったんだという感じ。ただ個人的にこうした皮膚質感が好きなわけではないところがつらい。自分が表現したいなぁとずっと考えているのは幼児から十代前半までぐらいの年齢に見られるような本当にきめ細かく、いかにもコラーゲンたっぷりで、水分量も多く、なおかつ充分な弾力性を感じさせるような肌なので…。決して京みやげはやっぱり油取り紙に限りまんなぁ…と脳裏でつぶやきたくなりような「てかった」肌ではないから。ちなみに今回使ったマップ画像のバンプ&光沢強度を増し、拡散反射マップの彩度を上げて明度を下げると、いかにも男の肌や加齢が進んだ女性の肌って感じに近づいていく。しかしおそらくこの逆をやったからといって自分が欲しいと思っている肌にはならないんだろうなぁ…。そっち方向は散々掘ったし…。とりあえず今は深く考えるのはやめとこ。そのうち何とかなるだろ〜ォ…っと(^^ゞ。

追記:もちろんこうした質感についてもこれでいいと思っているわけではありませぬ。もっと光沢の粒立ち感を上手く表現しないとどことなくゴムっぽいですもんねぇ。

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