『はじめに』
『PCとの違い(遥エンド、水月エンド終了時点で)』
『遥エンドと水月エンドで思ったこと』
事情を知らずに一面的に見れば、どうしようもないくらい優柔不断な態度を取り続ける鳴海孝之や、必死になって孝之に縋りつこうとする水月は突っ込みどころ満載である。特にはっきりしない態度で問題を先延ばしにしようと思い悩む孝之の気持ちは仕方がないとはいえ、情けないなとも思ってしまう。「まるで水月の気持ちを歌ってるかのような曲に巡り合う」
遥エンドで水月の報われなさ加減を実感していたところ、たまたま昔のCD(マキシシングルRED内の1曲「Love Again〜永遠の世界〜」)で、まるで彼女の気持ちを代わりに歌っているような気がして、改めて歌詞カードを見てみたら驚くほど似通っていてびっくりした。特に2番でその傾向が強く、Aメロ、Bメロで水月の不安な感情を、そして、サビ、Cメロで傷つきつつも未だ孝之のことが忘れられない水月の複雑な気持ちというものが重なった途端、もうどうにもならないほど切なくなってしまった。このことに気づいてからしばらくの間、このCDを繰り返し聴いては当時の感動の余韻に浸りまくってしまった。『茜エンド2』
『愛美純愛エンド』
まさかマナマナにオリジナルの、それも単に分量が多いというのではなく、割と読ませるシナリオとして用意されていたとは正直予想してなかった。まるで聖母のようなマナマナの献身的な態度には驚きつつ、彼女の根回しで孝之をとりまく環境が一時的とはいえ、改善していく様子がなんだか心地よかった。中でもマナマナの提案で紫のチューリップを遥に送るところは印象に残っている。色が紫ということもあって一瞬PCでの脅威を想起したものの、調べてみてびっくりした。まさか紫色のチューリップに「不滅の愛情」(茜から「永遠の愛情」だと聞かされる)なんて花言葉があるとは努々考えなかった。紫というと少し妖しげなイメージがあっただけに、チューリップと組み合わさることでこんなにも情熱的なものになるなんて思いもしなかった。あとは、最後に孝之が遥に向けて書いた手紙なんかも彼の複雑な感情が其処かしこに仄見えてちょっとばかり感動してしまった。『愛美エンド』
PCにあった二つのお山から眺望するマナマナの不気味なお顔、そこから孝之の顔への禁断のシャワーは流石になかったものの、ストーキングに始まり監禁、陰謀を経てついには彼の全てを失わせるというサイコサスペンスさながらの恐るべき展開は健在だった。はっきりいって突っ込みどころが多すぎてあれなんだけど、哀れな孝之の姿は今見ると流石にかわいそうなんて思ってしまった。その原因の一つである水月と信二の辛辣な態度にしたって、いくらマナマナと暮らしてるといったって何日も洗ってない服装の孝之を見れば少しはおかしいと気づきそうなはずなのに、そんなことに目もくれず、そのまま見捨ててしまうなんて酷すぎると思う。なんにせよ、やばげな展開が盛り沢山のシナリオがここまで再現されているとは正直思わなかった。『PCとの違い(その2)』
『結論』
基本的はPCと一緒だったので、それを購入できる環境(18歳以上でパソコンを所有している)にあるならば、無理してPS2の方を選ばなくてもいいように思う。タイトル | 対応機種 | 発売元 | 発売年度 |
君が望む永遠 Rumbling hearts |
PS2 | プリンセスソフト | 2003年 |
タイトル | 対応機種 | 発売元 | 発売年度 |
君が望む永遠 | win95、98、2000、me | アージュ | 2001年 |
タイトル | アーティスト | 発売元 | 発売年度 |
RED | shela | エーベックス | 2000年 |
タイトル | 作者 | 出版社 | 出版年度 |
花ことばの本 | 田中四郎 | 永岡書店 | 1989年 |
色彩と心理 おもしろ辞典 | 松岡武 | 三笠書房 | 1994年 |