『理想の上司、崎山健三(以下健さん)』
大空寺シナリオ(玉野まゆも含む)では殊の外、健さんの人柄の良さが目立ったように思う。彼のように大らかで懐の広い心を持つ人間なんてなかなかいない。健さんがいてくれれば何か問題が起こりそうになってもさりげなくフォローを入れてくれるので、彼のいるファミレスだったら安心して働けそうだ。相手の気持ちを第一に考えてくれる健さんはまさに理想の上司そのものといえよう。「健さんに教えられたこと」
なるほど、確かに大空寺は健さんのいうように「不器用な人間」かもしれないな。素直じゃないから本当の気持ちを言い出せなくなってしまう。心のどこかでは優しく接してほしいと思っていても普段の性格が邪魔をして言い出せずにいる。それを考えたら大空寺もなかなか可愛いところがあるな、なんて思ったりしてしまう。『事の真相がようやく理解できた』
大空寺が「スイス銀行に振り込んで後悔させてやる」と叫んだことに孝之が「オレ、ヒットマンに狙われるのかな」という受け答えの謎がようやく解けた。ようするに彼女の携帯に登録されている超有名な凄腕スナイパー「13(笑)」(おそらく愛称はゴ○ゴ)に頼んで暗殺を謀られるのではないかと危惧したからだ。それが分かった途端、笑わずにはいられなくなった。『大空寺節大炸裂!!とその裏側にあるもの』
水月と唯一の対決シーンで炸裂した大空寺節は見ていて気分爽快だった。孝之との関係を元通りにしようと水月は必死になっていた。「私はこんなにも奉仕しているのよ、だからあなたもその見返りを頂戴」という彼女に哀れみを感じたのだろう。大空寺は「女々しいこというなや」といって啖呵をきった。それからも大空寺は水月を叩きのめすかのような毒舌を展開し、最後に「合い鍵も投げてよこすとかっこいいわよ」といってトドメを刺した。『あゆエンド(一応バッド含む)について』
そもそも大空寺の魅力というのはやりたいほうだいに暴れまくることにあったはずだ。だから彼女の場合は周りが戦々恐々とするような暴走っぷりを物語の中心に据えて、孝之との馴れ初めなんかは一切無くてもよかったように思う。『孝之には悪いことをしたという自覚が無さ過ぎる』
いつものように孝之がヘタレていると健さんがいろいろとアドバイスを授けてくれた。しかし、そんなことに耳を傾けるような殊勝な気持ちなんか微塵もなく「自分は悪くない。悪いのはみんなの方だ」と虚勢を張り続けた。『まゆエンド(バッド含む)について』
いずれにしても孝之にとって都合のいい結末だった。結局彼は最後まで問題を解決しようという意志は一切見せなかった。まゆまゆとの関係にしても心から悩むという展開は残念ながらなかった。こんなことなら、いっそのこと神の裁きが下ることで生涯悲惨な生活を送る羽目になるような残酷な最後を迎えてくれた方が世の為人の為になったのではないだろうか。『事実を知れば知るほど水月が可哀想になってくる』
『複雑な感情に支配される』
『孝之のことで初めて感動した(愛美エンド)』
『最後はきちんと感動させてもらった(蛍エンド)』