グラディウスV
2005年8月1日作成
最終更新日 2005年9月5日
『グラディウス最新作、その出来は如何に』
難易度はグラ外伝より多少難しいくらいもので、シリーズでいうと3番目の難しさとなる。ちなみに、最も難しいのはもちろんグラIIIで、2番目はグラIV。これはあくまでも、その場復活(画面にオプションが残る)の場合であって、あるポイントからリスタート(もちろん全ての装備は失った状態で)の設定は、今回試してないので悪しからず。
ゲームの雰囲気は、どことなくサンダークロスっぽさ(画面内でショットが4発、グラフィックの質感やタイプ3が顕著)を感じることが多く、それに違和感を感じる部分があるものの、ゲームとしてはまずまずの出来ではないか。横シュー特有の死んで覚えるパターン性の強さは今作でも健在。懸念された弾除けも攻略法さえ気づけば、グラIV程は要求しないようなので一安心。懸案のBGMはというと、トランスを基調とした曲は単調な展開の続くゲームの雰囲気には合ってるものの、グラディウスらしさの欠片もないのはどうかと思う。
グラVではオプションコントロールなるボタンが追加されたことで、戦略の幅を持たせようとしている。その中で良かったのは、やはり、タイプ2のディレクションである。ディレクション最大の特徴は、360度全方向に攻撃することが可能といことに尽きる。その為、タイプ2ではディレクションを使いこなせれば、ダブル(テールガン)の必要性がなくなる程だ。
ゲーム全体として見ると、基本は抑えているものの、いざクリアしてみて面白かったかというと、ちょっと首を傾げたくなる。確かに、攻略の糸口を見つけて突破するタイプのゲームではある。しかし、全般的に単調な攻撃、場面の繰り返しのまま、難易度が上昇していく、という展開だったのが残念でならない。ボスキャラにしても、攻撃は多彩なはずなのに代わり映えしない(それもIVに比べれば随分ましにはなったが)ものばかり。あと、ほとんどのボスの弱点がコアなのだが、それがやたらと硬いというのも辟易した。退屈な攻撃をいつまでも見せられることの辛さを、嫌ってくらい味わった。逆に、一度クリアしてからの隠し兵器であるEレーザーだと、あっという間に破壊してしまうバランスもどうかと思った。やはり、理想はどの兵器でも使いこなせば短時間で倒せることだと思う。
結局のところこの作品の欠陥は、グラディウスの続編として遊んだという実感が得られなかったことに尽きる。根本的にシューティングゲームとして見ても、面白みに欠ける嫌いがあったのも問題。評価すべき点があるとすれば、派手なゲームが好まれるこのご時世で、よくもまあ昔ながらのシューティングゲームを作った、ということくらいだろう。願わくば、次の作品では、グラディウスらしさを継承した、正統なる続編で遊んでみたいものである。
【今回プレイしたゲーム】
タイトル
【メーカー】
対応機種
発売年度
(ベスト版発売年度)
グラディウスV
【コナミ】
PS2
2004年
(2005年)
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