HERO
2001年2月26日作成
加筆修正して 2001年3月23日掲載


『どうしてヒットしたのか』

 基本的にはこれまでにヒットした推理もののいいとこどりである。浮かぶのは『古畑任三郎(以下古畑)』や『名探偵コナン(以下コナン)』、『金田一少年の事件簿(以下金田一)』などが挙げられる。いずれも数々の難事件を少ない手掛かりから推理して犯人を割り出す。一方『HERO』の主人公『久利生公平(以下久利生)』はどうか。彼の場合、古畑やコナン、金田一みたいに突然閃くことはない。地道に現場に通い詰めて手掛かりを探し、職業が検事なので証拠が集まれば起訴するし、無ければ不起訴にする。
 こうした久利生の地味な役どころが『木村拓也(以下キムタク)』のイメージと合致したのがヒットした要因だと思う。キムタクってどことなくとっぽい兄ちゃんという感じがする。なんでもそつなくこなし、決めるところは決める格好良さもある。普段キムタクがしていることをそのままドラマで 表現したら多くの人に認められ、気がつくと異例の高視聴率をマークしていた。

『BGMについて』

 落ち着いた雰囲気や緊張感のある曲が多いけど、一番のお気に入りはオープニングや次回の予告で流れるメインテーマ。聞いててワクワクするんだけど、どことなく聞き覚えのあるようなサウンドでもある。そう思っていたら作曲はかつて『機動戦艦ナデシコ(劇場版含む)』を手掛けていた『服部隆之』だった。だからどうという訳ではないけど、無性に嬉しかった。

『最終回まで見た』

 派手な演出や意外な展開がなかったからか最終回の視聴率は思ったほど伸びなかった(36、8%)。けれど、個人的には満足している。あくまで久利生がどんな奴なのか、ということを前面に押し出していたのが良かった。途中までは恋愛の要素が強まるのでは、という懸念もあったが、ばっさり切り捨てたことにも好感が持てる。結果的には地方へ飛ばされたけど、どこへ行ってもマイペースに自分の信念を貫く久利生は男の目から見ても格好いいと思う。
 最後に、今回のドラマで久利生を演じたキムタクは文字通り『ヒーロー』と呼ぶに相応しい存在になったと思う。

【今回見たドラマ】
タイトル放送局 放送年度
HEROフジテレビ 2001年1〜3月

【参考資料】
『CD』
タイトル 発売元発売年度
HERO オリジナル サウンドトラック 東芝EMI2001年

『アニメ(映画含む)』
タイトル 媒体発売元 発売年度
機動戦艦ナデシコ
VOL.1〜7
DVD
ビデオ
キング
レコード
不明
劇場版 機動戦艦ナデシコ
−The prince of
darkness−
DVD
ビデオ
キング
レコード
不明



GTO
2001年1月25日作成
最終更新日 2001年2月24日

『感想』

 普段はおちゃらけてるけど決めるところは決める不良教師「鬼塚英吉(反町隆)」が大人を信用しない生徒達に体当たりで指導する。彼は教師の立場なんか考えず生徒の気持ちだけを考えてくれる。そうした英吉の誠実な態度を見ているうちに反抗していた生徒も一人、また一人と心を開いていく。
 基本的にこのドラマに登場する大人は自分の立場のことしか考えてない。なにか問題が起こるとすぐ責任逃れをしようとする。具体的には「問題のある生徒は排除(退学)、自分のミスは最後まで隠そうとする」というような傾向がある。また、無責任な親ほど子供のした過ちを認めようとしない。そればかりか権力を使って家族の罪を葬り去ろうとさえする。そのあまりのわかりやすい駄目人間を英吉流の正義でやっつけるところは見ていてスカッとする。
 気になるのは物語のテンポが速すぎることだ。重要な出来事を断片的に見せているので今一つ納得仕切れない部分がある。もう少し事件が解決する過程を見せてくれていたらと思う。
 それでも学校を舞台にした勧善懲悪ドタバタコメディーとして見ていればそれなりに楽しめると思う。


【今回見たドラマ】
タイトル放送局 放送年度
GTOフジテレビ 不明



オヤジぃ。
2001年1月4日作成
最終更新日 2001年2月24日

『第一印象』

 典型的な頑固オヤジ「神崎完一」を田村正和が好演している。いかにも堅物で曲がったことが嫌いそうな演技をするところは流石ベテラン役者である。田村の演技見たさに毎回見ているといっても過言ではない。

『ちょっといい話』

 何回目かは忘れたけれど完一が長女神崎すず(広末涼子)の婚約を破棄してしまうシーンがあった。理由は相手の男性である国田博(及川光博)が実はゲイであることをすずが知らないと思っていたからだ。その後両親に婚約破棄と自身の秘密をカミングアウトしたことで博は勘当され、会社は事実上クビになる。このことを知ってからの完一の行動は見ていてじいんとなった。なんと完一は博の会社に殴り込んでクビを取り消させようとしたのだ。完一はそこで「ゲイという理由だけでどうして辞めさせなければならないんだ。彼(博)は心のやさしい青年だ。こんなにも素晴らしい青年の未来を奪う権利がお前らにあるのか。だとしたらなんて度量の小さい会社だ」みたいなことを口走る。結局警備員に保護されてしまうが、博はこの事ですごく感謝していた。他人のはずなのに自分に対してここまで気遣う完一の姿勢にちょっと感動させられた。

『駄目かもしれない』

 さて、物語が後半になるにつれて盛り下がるのが気になった。前半は田村演じる頑固オヤジの存在感は見ていて面白かった。しかし、物語が進むにつれてだんだんオヤジの行動に疑問を持つようになった。最初の頃は真面目で曲がったことは絶対に許さない性格だったのに、不倫まがいなことが表に出るにしたがって間抜けな部分が増えてきた。気がつくとまるで別人格ではないかと疑うほど完一の性格は情けなくなっていた。

『一応最終回は見たけど』

 なんだか無理矢理幸せにしようとしているのが見え見えで全然面白くなかった。それにいろいろと納得いかないこともあった。その中で気になったのは長女すずの借金である。額が額(100万円)だけに大変な問題のはずだ。サラ金の人もあれほどまでしつこくすずを追い掛け回していたのに結局うやむやになってしまった。なんだかなあ。このことも含めすべての問題を都合よく整理すると微笑ましい家族風景で締めくくるしょうもない結末だった。だけどもういいよ。視聴率的にはよかったみたいだし、今時のドラマに期待する方が間違っているのかもしれない。それよりも前半まで見せていた完一の頑固な姿が見られただけでもよかったと思う。


今回見たドラマ
タイトル放送局 放送年度
オヤジぃ。TBS 2000年