プロ野球2001年度版
2001年3月9日掲載
最終更新日 2001年5月14日


【2001年3月9日】
『今年の横浜ベイスターズ(以下ベイスターズ)』

 すでにオープン戦もスタートし、いよいよ今年も野球が始まったという感じがする。さて、今年のベイスターズなんだけど、今シーズンに関しては優勝に絡めなくてもいいと思っている。まずは森新監督の徹底した戦術を身につけることが先決で、勝負は二の次だと思う。だから、どんなに惨めな負け方をしても構わない。それより森監督の目指す野球を示してくれればそれでいい。そうして3年後に優勝を争えるチームに育ってくれれば、たとえ優勝できなくて文句は言わない。とにかく、どんな戦い方をするか、今から楽しみだ。



【2001年3月30日】
『開幕戦は惜しくも敗れる』
横浜 4−6 ヤクルト

 いよいよ、セリーグもペナントレースが開幕。なんだけど、今年、及び来年に関してはいかに森野球をチームに浸透させられるかだと思っている。どうせ優勝は巨人だろうから、ベイスターズは自分たちの野球を地道に身につけていってくれればそれでいい。別に優勝を諦めたわけではないけど、それよりも一人一人が自覚を持って野球に取り組む姿勢が随所に見られればたとえ試合に負けても嬉しい。
 さて、今日の試合なんだけど、先発の小宮山は早い回に崩れるし、攻撃も7回までは石井一久に手も足も出なかった。土壇場になってようやく反撃したものの、最後は高津に締めくくられた。
 開幕戦に関しては作戦云々ではなかった。攻守に渡って何も出来ないまま気がつくと試合が終わっていたという感じだ。これでは手の打ちようがない。

【2001年3月31日】
『雨で中止』

【2001年4月1日】
『目立たないけど細かい作戦が光った』
横浜 3−0 ヤクルト

 序盤は確率の高い野球をやろうとしているのがラジオの解説を通して分かった。金城がカウント1−3からの投球を平然と見送り、2−3から甘い玉を痛打する。また、ある場面では流し打ちを、別の場面ではピッチャー返し、という風に状況に応じたバッティングも見られた。こうして確実に打てる状況を一つずつ積み重ねていけば得点は自ずと増えていくはずだ。
 一方、先発の三浦は8回0/3を0点という素晴らしいピッチング。9回につかまりそうになって交代。続く2人の左バッターは左の河原、次の右打者には右の斉藤隆を投入して逃げ切った。
 思えば開幕戦に調子のいい三浦をぶつけず、2戦目にしたのも勝率の高い野球をしようとする表れなのかもしれない。実際のところ、初戦に登板した相手ピッチャーは絶好調で全く打てなかった。ひょっとしたら事前にそうなることが分かっていたから一番信頼できる三浦は次の試合に回したのかもしれない。なにはともあれ勝ってくれて一安心。


【2001年4月3日】
『効果的に点を積み重ね大勝』
横浜 8−1 中日

 先発のバワーズに使える目処がたったのが大きい。これといった特徴はないけど、背の高さを生かした角度のある球は球速以上に威力がありそうだ。
 攻撃面では基本的な戦術を絡めることで効率よく得点を積み重ねた。当面は基本の反復練習を続けることになりそうだ。

【2001年4月4日】
『絵に描いたような大敗』
横浜 0−10 中日

 投手が大量失点して打線は沈黙となれば勝てるはずがない。その中で心配なのは先発した野村と2番手の川村である。2人とも先発の軸となる投手だけに、簡単に打たれ過ぎいたのが気になる。次の登板でいい投球をしてくれることを祈るばかりだ。

【2001年4月5日】
『投打に渡って空回りしていた』
横浜 2−4 中日

 序盤にあれだけチャンスがあったのに得点できなかったことが結果的に終盤逆転されてしまうことになった。それにしても11安打2点(残塁11)はないと思う。また7回からの継投は早すぎたかもしれない。先発福盛の投球数は少なかったからあと1回は投げさせても良かったと思う。まだある。森監督はDH制のあるパリーグでしか監督経験がない。ピッチャーが打席に入るセリーグの野球に慣れるのにまだ時間が掛かりそうだ。今日はいろいろ失敗したけど、今のうちにいろいろと試行錯誤して少しずつ効果的な戦略を編み出していってほしい。
 一つ訂正、先発の福盛の交代は血豆が出来たからということが判明した。そういうことなら継投は致し方ない。


【2001年4月6日】
阪神 7−1 横浜
『手も足も出ないまま敗れる』

 どんな負け方をしてもいい、それよりも森監督の考え方を着実に実践していればそれで構わない。それでもこんな形で負けるのはやはり嬉しくない。

【2001年4月7日】
阪神 2−5 横浜
『基本戦略を着実にこなしている』

 勝ってくれたことよりも犠打が多かったことがなによりも嬉しかった。今年は徹底して基本を繰り返すことが大事なので、これからもどん欲に取り組んでほしい。

【2001年4月8日】
阪神 3−2 横浜
『1点差に弱い横浜』

 去年もそうだったけど、最近の横浜はいいところまで追い上げるんだけど同点、逆転することは滅多にない。原因は投打共に一点差の緊張する場面ではプレッシャーが掛かってしまうことだ。投手は堪えきれずに余計な点を与え、打者はチャンスを作るだけで得点には至らない。将来優勝争いするチームにするためには作戦面だけでなく、精神面も強化しなければならないだろう。


【2001年4月10日】
横浜 2−9 広島
『かなり不安になってきた』

 投手は滅多打ち、打者は凡打の山といういつものパターンで大敗。これまでの戦いぶりを見ると現状の戦力ではあまりにも貧弱すぎる。これでは戦略云々のことは出来そうにない。このままズルズルと負け続けそうなら早々に若手主体のメンバーに切り替えた方が良さそうだ。とはいえ、来月までにこの状況が変わらないようなら、ペナントはまだ途中だけど定期の更新は辞めるかもしれない。

【2001年4月11日】
横浜 7−3 広島

【2001年4月12日】
横浜 6−7 広島
『負けたけど内容は評価できる』

 8回、押し出しの後ファーストとセカンドがお見合いで落球するという信じられないプレーで失点したことが痛かった。結局、最後の反撃も届かず1点差で敗れてしまう。
 大チョンボによる負けは残念だけど、今日の試合に限っては攻撃面でいろんなこと(バント、エンドラン)を試していたので内容的は満足している。
 さて、いよいよ明日からは巨大戦力を抱える巨人との3連戦。きっと一つも勝てないだろう。それでも今の横浜で出来る限りのプレイは見せてほしい。


【2001年4月13日】
『森野球というものが徐々に浸透してきた』
巨人 3−2 横浜

 ここ数試合中継ぎの河原が登板してなかったのでひょっとして先発に転向かと思っていたら、対巨人の初戦で先発という大役を任されていた。とりあえず打順2まわりを2〜3点で抑えてくれればいいと思っていたら4回2/3を1失点と期待以上の投球を披露してくれた。その後も米、竹下、木塚、中野渡のリレーで8回までは完璧な継投を披露した。残念なのは逆転した9回から登板した抑えの斉藤隆が同点にされたことだ。いくらなんでもど真ん中にスライダーは不用意すぎる。こうなると次の登板で抑えてくれるか少し不安になってきた。あと、10回にサヨナラホームランを打たれた森中も心配だ。去年までの球威がない、かといって彼以外に左のリリーフは29歳の新人竹下しかいない。他にめぼしい左投手もいそうにないし、今後も継投では苦労しそうだ。
 さて、結果はというと、珍しい隠し玉をしたりいろんな工夫は凝らしたものの、またしても1点差で負けてしまう。とはいえ内容を見てみると昨日以上に采配面が光っていた。投打に渡って打つべき手はきちんとやった。結局戦力の差で敗れはしたけど、今日に関しては満点の試合運びだったと思う。変わってないのはチャンスを作るだけで残塁の山を築いてしまうことぐらいだ。いい場面でタイムリーが出るようになれば、投手の負担も軽くなり、巨人戦以外なら勝率も上がるかもしれない。
 対する巨人は相変わらず行き当たりばったりの杜撰な野球をしている。今は巨大戦力を有しているからいいけど、こんなただ打って投げるだけのつまらない野球を続けていたら、ファンは離れるだろうし、いつか痛いしっぺ返しを食らうような気もする。

【2001年4月14日】
『結局は力でねじ伏せられた』
巨人 7−4 横浜

 終盤まではいい勝負していたけど、やはり戦力の差は大きく、最後は力尽きてサヨナラ負け。ひょっとしたら今年は巨人に一つも勝てないかもしれない。そのくらい両チームの戦力の開きは歴然としている。となると明日の試合は見ないかもしれない。中継ぎ陣は連日出ずっぱりで疲労が蓄積している。先発のバワーズが8回まで投げて最後は斉藤隆が締めるパターンでなければぼろ負けになるだろう。かなり分の悪い戦いになることが容易に想像できる。
 でも、一応、見るかもしれない。そう、今の横浜にとって大事なことは、基本的な戦略を繰り返し実践することである。明日もその姿勢がうかがえれば、たとえ大差で負けていても見ると思う。

【2001年4月15日】
『ようやく勝てた』
巨人 4−5 横浜

 巨人先発の斉藤雅樹が素晴らしい投球で中盤までは手の打ちようがなかった。このままいけば完全な負けパターンだったけど、巨人の間抜けな采配でどうにか3連敗は逃れた。まあ、今日に関しては形はどうあれ勝てて良かった。来週また巨人と対戦があるけど、今は何も考えたくない。
 一方、巨人側からすればこの一敗は痛くも何ともないだろう。それもそのはず、あれだけの戦力があればどんなへぼ監督でも優勝できる。もし出来ないようなことがあればよほど監督としての資質がないということになる。そうなれば面白いけどね。


【2001年4月17日】
『打てない、抑えられない』
横浜 1−4 阪神

 相手の先発投手は打てず、自軍の中継ぎは追加点をとられる最悪なパターンで惨敗。

【2001年4月18日】
『8回の走塁ミスが全て』
横浜 2−3 阪神

 波留の走塁ミスと同点で迎えた9回に登板した木塚の不調が響き、またしても1点差負けという悔しい結果になった。それにしても打線が沈黙し続けている。前にも書いたが、これでは作戦のたてようがない。どうせ誰が打っても変わらないのであれば、二軍で活躍している生きのいい選手を起用した方が横浜の将来のためにもいいのではないだろうか。


【2001年4月20日】
『やはり若手主体のメンバーにするべきでは』
横浜 1−3 巨人

 相変わらず戦力の差がそのまま結果に表れた。横浜はほぼベストオーダーを組んだにも関わらず1点しか取れなかった。はっきりいって今日の負けはまるで意味がない。どうせ巨人には勝てないのだから思い切って若手主体のメンバーで挑むべきだと思う。それだったらたとえ負けても得るものは多いし、勝てば大きな自信に繋がる。なかなか簡単にはいかないだろうけど、出来るだけ早い時期に実行してほしい。

【2001年4月21日】
『会心のゲームではあった』
横浜 4−3 巨人

 いつの間にか波留がトレードに出され、代わりに種田と山田という選手が入ってきた。別にこれが悪いわけではないんだけど、出来れば自前の若手選手を起用してほしかったな。  それはともかく、試合の方は珍しく1点差を逃げ切るというファンにとっては嬉しい勝ち方をしてくれた。打線ではトレードで移ってきた種田がヒットと犠牲フライを打つなど幸先のいい活躍を見せた。投げては最善の継投策を駆使して失点を最小限にとどめた。ストッパー斉藤隆はまだまだ不安定なところがあるけど、彼のストレートはスピードも球の威力もある。あの巨人打線でも難しそうに打っていた。だから、今後も変化球に頼らずストレートを中心に攻めていってくれればそうそう点は取られないはずだ。あとは若手にもっとチャンスを与えてくれることを祈るだけだ。

【2001年4月22日】
『完全な負けパターン』
横浜 1−4 巨人

 中継ぎで登板した谷口の好投が見られただけでも良しとしなければならないほど試合は完全な巨人ペースでそのまま終了した。
 ただ、どうせ打てないまま終わるんであれば、若手にもっとチャンスを与えてほしかった。今なら相川捕手を外野にコンバートして先発で起用するというのはどうだろう。外野の経験がないから守備面では不安かもしれないが、彼のバッティング技術は目を見張るものがある。このまま谷繁の控え捕手で終わらせてしまうのは非常にもったいない。なんとかならないだろうか。



【2001年4月24日】
『雨で中止』

【2001年4月25日】
『今年も野村は使えなさそうだ』
広島 5−2 横浜

 野村が駄目となるとこれから横浜はどう戦えばいいんだろう。現状でローテーションを任せられるのは「福盛」「三浦」「バワーズ」しかいない。他にもいい投手はいるけど、みんな中継ぎタイプで長い回は投げられない。一方、打線の方も全くといってもいいくらい元気がない。若手も起用してもらえないから伸び悩んだままだ。このままではほんとにどうしようもないチームになってしまう。

【2001年4月26日】
『運良く勝てた』
広島 3−9 横浜

 広島の投手に度重なるアクシデントが起こったことにつけ込んで大勝した。さらに、今日は多村を先発で起用するなど、若手を起用しようとしていたところも評価できる。今後さらに積極的に若手にチャンスを与えるようにしてほしい。



【2001年4月28日】
『勝てたけど』
中日 3−5 横浜

 原因は分からないけど右肩を痛めて途中降板した先発の三浦が心配だ。ただでさえコマ不足なのに、もし三浦がリタイアとなると残りの試合をどう戦えばいいんだろう。

【2001年4月29日】
『何も言うことはない』
中日 5−0 横浜

【2001年4月30日】
『生きのいい投手が出てきた』
中日 0−7 横浜

 まさか谷口がここまで好投するとは思わなかった。これは嬉しい誤算である。これなら次回以降のピッチングも期待が持てる。
 谷口の好投で投げる方は少し光明があったものの、打線はまだまだとしかいいようがない。たまたま相手守備の見えないエラーをきっかけに得点しただけだし、若手があまり起用されていないのも残念だ。



【2001年5月1日】
『投手は上向きになってきたけど』
ヤクルト 0−5 横浜

 先発河原の予想以上の健闘した。また、これまで打たれていた森中や木塚が復調してきたのも素直に嬉しい。彼らの活躍で要所を0点に抑えきり、なんとか延長戦を制することが出来た。それは良かったんだけど、頼みにしていた三浦が戦線離脱してしまったのは非常に痛い。今日は勝てたけど、毎試合中継ぎ投手が登板しているので、いつまで持つか心配だ。

【2001年5月2日】
『やはり打てない』
ヤクルト 4−2 横浜

【2001年5月3日】
『珍しく打線が爆発した』
ヤクルト 8−13 横浜

 何はともあれ打線が打ってくれたのは素直に嬉しい。これをきっかけに明日からの巨人戦でも打ちまくってくれるともっと嬉しいんだけど、流石にそこまで上手くはいかないだろう。それに先発投手が不足しているから序盤で決着してしまうかもしれない。そうすると勝敗の行方は横浜の先発投手次第ということになるだろう。



【2001年5月4日】
『負けはしたけど収穫はあった』
横浜 1−5 巨人

 今日のポイントはエンドランを外そうとしたことだ。結果的には決められてしまったけど、それは別に構わない。まずは同じ失敗を繰り返し経験して、何故駄目だったのかをチーム内で考えくれればいい。おそらく森監督はそういう意図で試したんだと思う。すでに打撃面では基本的な作戦である送りバントを数多くこなしている。今の横浜に必要なのはそうした基本的なことの積み重ねである。これからも今日のような失敗をしても諦めずに今の姿勢を続けてほしい。
 そう思っていたのも矢先、先発の一人福盛が登録抹消ということになり、投手の台所事情はますます悪化しそうだ。

【2001年5月5日】
『巨人のミスで勝ちを拾う』
横浜 3−2 巨人

 福盛に代わって登録された小宮山の好投と、巨人側の細かなミス(7回のバント失敗、8回は走塁と投球の組立てによる小さなミス)を連発してくれたおかげで、どうにか逃げ切れた。
 8回からは斉藤隆が登板。一旦は同点にしてしまうものの、すぐに突き放してくれた直後の9回は3人でピシャリと抑えた。抑えとして経験の浅い彼にとっては今日もいい経験になったと思う。それに、打たれたと言っても真っ向から勝負してるのでこれからの活躍に期待したい。

【2001年5月6日】
『若い人にもっとチャンスを与えてほしい』
横浜 4−14 巨人

 先発の谷中2番手の中野渡が打ち込まれた時点で試合は終わった。しかし、せっかく序盤で大差がついたんだからメンバー全員を若手に切り替えてほしかった。はっきりいって2人の外国人打者は使いものにならない。彼らには長打力を期待していたのに、現状はシングルヒットを打つのが精一杯という感じだ。こんな役立たずを起用するよりは、たとえ打たなくても若手のホープを抜擢してくれた方がよっぽどましだ。そういう意味では非常に残念な試合運びだったと言わざるを得ない。



【2001年5月8日】
『雨で中止』
横浜 − 阪神

【2001年5月9日】
『打線は上向き傾向』
横浜 7−2 阪神

 バント攻撃で揺さぶるなど、少しずつ相手にプレッシャーをかけられるようになってきた。バッターでは若い田中一徳の活躍が光った。独特のクラウチングスタイルがどこまで通用するのか、今後に期待したい。

【2001年5月10日】
『タイムリー欠乏症』
横浜 2−8 阪神

 昨日とは逆に相手のバント攻撃で揺さぶられしまった。その後もなんだかんだで追加点を許してしまう。一方、打線はというと未だチャンスでタイムリーが出ない。昔からそうなんだけど、なんとかならないものだろうか。



【2001年5月12日】
『良いところ無く敗れる』
横浜 3−8 ヤクルト

 ヒットは出るんだけど、得点を上げた回以外はそれぞれ1本ずつしか出ていない。もともと長打はないし、チャンスになると途端に打てなくなる癖があるので、これはなるべくしてなった結果かもしれない。
 となると投手が最小失点に抑えなければならなんだけど、先発の河原は途中までいい投球を疲労していたのに突然の乱調で降板。これでリズムが狂ったのか2番手以降の投手も痛いところでホームランを打たれてしまうという投手側の悪い癖が出た。
 とまあ、投打でこれだけ大失態を繰り返せば勝てるはずがない。

【2001年5月13日】
『プロとして恥ずかしくないプレーを』
横浜 4−6 ヤクルト

両チーム共にお粗末な守備だったけど、横浜はそれに加えて走塁面も酷かった。こうした緩慢なプレーを目の当たりにすると彼らは本当にプロの選手なのかと疑ってしまう。