ついに登場『グラディウスW 復活(以下グラW)』
『第一印象』
実際のプレイは最初の十数回では3面のボスまでしかいけなかった。3面の構成は地形が『グラディウスU(以下グラU)』の結晶で、浮遊する物体は同じくグラUの結晶に『グラディウスV(以下グラV)』の泡が飛び交う。結晶は破壊不能な大きな固まりで、時折浮遊してくる。泡は一見するとグラVの時と同じでも分裂の性質が違うので一苦労する。グラVの泡はある程度ダメージを与えると一瞬のうちに分裂した。ところがグラWの泡はダメージ量が足りないと分裂しなくなった。さらに伸縮運動という予備動作が加わった。その間も泡は無情にも前進してくるのでこれまで以上に速く追いつめられてしまう。新たな工夫をしなければこの面の攻略は難しい。『グラWの良いところ、悪いところ』
まずいいところは時間をかけて丁寧に調整された難易度にある。敵の役割がはっきりしているのでインチキさを感じない。ビックバイパー(以下自機)の動きを見て行動しているところもなかなかいい。なかでもお気に入りは植物面で登場するつたの動きには感心させられた。ダメージを食らうとその部分は丸まってしまう。その後何もしないと元に戻ろうとつたを振り回す。状況によって自分のみを守るように見える仕草は素直に「すごい」と思った。『最悪のエンディング』
最後の敵は相変わらず何もしてこないので、簡単にやっつけられる。さあこれで感動のエンディングを見ようと思っていた。それなのに、なんだあの出来の悪さは。あれじゃすべての苦労が水の泡だよ。『BGMについて』
グラWの音楽は今一つピンとこなかった。それほど悪いとは思わないけど、とりわけ良いとも思わなかった。各ステージの曲はそれなりにイメージに合っている。ボスのテーマで徐々にテンションがあがる展開は結構好きなんだけれど、それ以外は全体的に音のショボさを感じた。シンセサイザー系はもっと綺麗な音が出るはずだ。それなのにグラWでのシンセ音は妙に古めかしい。聞いてて表現に広がりを感じさせる曲が無かったのが残念だ。『結論』
10年も歳月を費やした割にはこじんまりした内容だと思う。別に悪い出来ではないけど、『グラディウス』シリーズの続編ということを考えるといろんな意味で物足りない気がする。タイトル | 発売元 | 発売年度 |
グラディウスW 復活 | コナミ | 1999年 |
タイトル | 対応ハード | 発売元 | 発売年度 |
グラディウスV&W 〜復活の神話〜 |
PS2 | コナミ | 2000年 |
タイトル | 発売元 | 発売年度 |
グラディウスW 復活 オリジナル・ゲーム・サントラ |
キングレコード | 1999年 |