美少女系ゲーム評
評価は3段階。
良い←A・B・C→悪い
 カッコ内は(シナリオ、システム、絵、エロさ)の順です。

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MARTIAL AGE (天津堂)

 生徒会長の座をかけて女のコらが抗争中の巨大学園に乗り込んだ主人公となって学園を救う
というのがストーリーのAVG。 私がいちばん最初にエロゲーを「凄い!」と評価したゲームです。
なにが凄いって、当時としては気合の入りまくったCGですね。16色しか同時発色できない
PC−9801とは思えない程に綺麗なタイル絵でした。キャラとしては服部あゆみちゃんがなんか
良い味を出してましたかね。 97年、ウィンドウズ版に移植。

 評価(B、B、A、B)

 

 闘神都市II (アリスソフト)

 名作との誉れも高い傑作RPG。私も、とにかくやり込みました。シナリオは闘神大会と言われる
武闘大会に優勝してヒロインといい関係になるのが目的・・・なのですが、闘神大会終了後に明らかに
される主催者の謀略に巻き込まれてしまいます。 そのシナリオは素晴らしいの一言!端役ですが
シナリオ途中に出てくる「カラー」と呼ばれる種族の妖精のお話に涙したり、メインヒロインの葉月の
けなげさとか・・・ま、良いゲームです。 単なるRPGとしても優れており、レアアイテムとかモンスターを
収集するシステムにそれはもうハマらせてもらいました。

 評価(A、A、B、B)

 

 偏愛(バニラ)

 AVG+SLG、なぜ、こんなダメなゲームの感想に触れるかと言うと、「こんな豪気なゲームは始めて」だからです。 まずはインストールからして凄いです。「インストーラーは付いてません!」CD内のフォルダをHDDの任意の場所にコピペしなければなりません。 今時にこのシステム、CDを不法コピーして下さいと言ってるような物です。豪気さにビックリです。 さて本編、教育実習生の主人公となって学校を動き回るのですが・・・「フラグが立たねぇ!」移動可能個所が4〜5箇所ありますが、女のコが現れるヒントは皆無、もしかして女のコの現れるタイミングってランダムですか?とも思えるくらい女の子が現れないまま10日以上は過ぎていきます。 絵はかわいいのになぁ〜
・・・結局、挫折しました。

評価(C、C、B、C) 

 

ぶれ (MEGAMI)

 AVG+SLG、「偏愛」と良く似たシステムのゲーム。AVGシステムに同じようなフラグの問題を抱えている所もそっくりです。 システムは若干問題ありですが、イラストは良い出来です。(原画は「宇宙帝王」氏) ちなみに主人公は強力な超能力者で、ヒロイン達5人も全員が能力者であり、皆、ゲーム中の町で増えつつある突然能力に目覚めたバカが起こす犯罪の取締りを行う組織の一員です。 主人公は組織と関係ないのですが「能力者の急な増加」の一因は彼の異常な程に強い能力と関係があるそうです。
 普通にAVGをやっててもシナリオは終わるのですが、気に入らないヒロインは捕獲して調教出来てしまうところが気に入りました。 もちろん、私は全員捕獲を目指しました。(密かにお気に入りゲーム) ・・・余談だがノベライズ版が出てまして、そちらの方が面白いです。

評価(B、C、A、A) 

 

雫 (leaf)

 AVG、リーフ・ビジュアルノベルシリーズの第一作目。ゲームは授業中からはじまる。退屈まぎれに世界の終わりをシミュレーションする主人公。ノートの中の世界は無常にも終末を迎える。その時、突如クラスメイトの「太田香奈子」が発狂する。「セックスセックスセックス」と叫び、自らの顔を掻きむしったのだ。 主人公「長瀬祐介」は叔父である長瀬教諭の頼みで学園内の調査をする事になるのだが・・・
 いわゆる超能力物の伝奇系のお話でありヒロイン「月島瑠璃子」の行く所まで行ってしまったキャラに萌え!「長瀬ちゃん、電波とどいた?」は名ゼリフです。
 CG等は今となっては古めかしいのですが、このゲームの魅力はそれだけではありません。ゲーム中に流れる物悲しい雰囲気に浸ってもらいたい物です。

評価(A、A、B、B) 

 

痕 (leaf)

 AVG、リーフ・ビジュアルノベルシリーズの第二作目。 主人公、柏木耕一は夏休みを利用して親類の住む隆山温泉に遊びに来ていたのだが・・・そこでは連続猟奇殺人事件が話題になっていた。そして、柏木家には主人公も知らない「血」に関する秘密があった。 事件と「血」の関係がマルチシナリオで描かれており、その描写、シナリオの厚みは前作を凌駕する。ヒロイン達の
「萌え」度数もパワーアップ!名ゼリフは柏木千鶴の「あなたを殺します」ですね。
 前作と同じく、PC−9821時代のCGは古めかしいので評価はやや低めだが、そんな事は問題ではないです。

評価(A、A、B、B)

 

To Heart (leaf)

 AVG、リーフ・ビジュアルノベルシリーズの第三作。 前の二作品とはうって変わって、純然たる学園恋愛物となっており、ヒロインはその数9人! しかも、それぞれに素晴らしく面白いシナリオが作られており、結果として「名作」としての名を残すに至っている。 その中で、最も評価の高いと言われるのは「マルチ」というロボットの物語。人間ではないという個性がもたらす悲哀が本当にせつなさ炸裂であった。 ちなみに私の最も良いと思ったお話はこれではなく「保科智子」シナリオ、続いて「来栖川芹香」その次が「マルチ」となってます。 99年、プレステに移植。

評価(A、A、A、B) 

 

WHITE ALBUM (leaf)

 リーフオフィシャルの製品ぱんふれっとではAVG+SLGとなっているのだが・・・一体どこがSLG?? それはともかくシナリオね。 主人公とヒロイン、二人の関係はずっと変わらずに続いていくと「二人とも」思っていた。しかし、ヒロイン「森川由綺」は歌手デビューし、次第に上がっていく彼女の人気と忙しさ。それに比例する様にその関係は微妙に変わっていく。
 このゲーム、ヒロインは6人いるのですが、「人の心は移ろい易い」そんな事を思わずにはいられない程のやるせなさを感じました。なにしろ「森川由綺」以外のヒロインを選んだ場合には「既に恋人」である彼女を振らなくてはならないのです。この時に味わう後ろめたさはなかなかにして胃が痛くなる物でした。・・・特に私は由綺シナリオで彼女の一途さをイヤと言うほどに知った後で他の子を攻略したのですからたまりません。

評価(A、A、A、B)

 

 わがままカラミティ(ルーン)

 SLG風のボードゲーム。 この世界は「カラミティ」というわがままな全能神が支配し、彼女の気まぐれで、山は崩れ、荒地は森となり、突如遺跡が現われる。そんな大変動が起きる世界で覇権を巡って7つの国が争う。 なぜか? 古の盟約で大変動後の世界を制覇したものが次の大変動までの間、世界の覇王として君臨する事が約束されているからである!
 主人公は傭兵「グレン」となり、いずれかの勢力の駒を指揮して世界を制覇するのと言うのが、このゲームの目的というか、趣旨です。 システムはいたって簡単、敵の駒に簡単なカードバトルを挑み、倒していくだけ・・・だがしかし、思っていたよりハマった。 五目並べとかオセロの様で、気楽に遊べるゲームだと思う。(でも18禁)

評価(B、A、B、B)

 

調教 パニック・ドールズ(日本プランテック)

 主人公は悪の秘密結社マブゥの首領バラードさまとなり、アジトに侵入してきた正義のヒーロー(ヒロイン?)「パニックドールズ」を撃退、あるいは(こっちが主眼だが)捕獲するSLG。
 PC−98からwin版に移植されたのですが、CGの半分くらいを256色で塗り替えた他は16色のまま使用、角井陽一さんの良い原画がなかば台無し! この中途半端さは品質管理者の品位を疑いたくなる行為ですね。・・・ゲームシステムなどは思いのほか面白く、バランスはしっかりしているので、より残念です。

評価(B、A、C、C)

 

 Radical(MBS TRUSE)

 98年ごろのゲームでジャンルはAVG。 主人公「水谷春樹」は憧れる生徒会長(当時は生徒会長って使っても良い単語だったんですね〜)の「相沢 薫」の乱れる姿をスケッチブックに妄想の赴くままに描いて楽しんでいたが、それが彼女に見つかり「汚らわしい」「顔も見たくないから退学しろ」と罵倒される。 頭が真っ白になり落ち込む主人公、そんな彼に友人「尾田和也」は自分の奴隷を抱かせ、耳元で「ならば犯ってしまえ」と囁きかけます。 翌日から、彼は言われるままに彼女を脅し、墜していく・・・
 オーソドックスなAVGなのですが、性描写の記述や絵柄が嗜好に合い、結構長く遊びました。

評価(B、B、B、A)

 

 精神的外傷 (にくきゅう)

 タイトルは「トラウマ」と読みます。ジャンルは育成SLG+AVG。 ヒロイン「近衛早紀」は目の前で父親を惨殺され、自らも背中を無残に斬り裂かれた過去に捕らわれ心を閉ざしていた。 彼女は自らの進路として大学進学を選んだ為に、主人公は「家庭教師」として雇われた。 彼女と触れ合い、心を開かせ大学に合格させるのが本作の目的です。
 無口なヒロインと言う設定は恐らく当時流行っていた「エヴァ」の綾波レイにヒントを得たのだと推測しますが、彼女が心を溶かしていく描写、なんだかホッとする物で良いゲームでした。
 ゲームシステムのバランス、やや難易度が高めですが、これには日付が進まなくなる裏技があり、EDごとに必要なパラメータをコントロールでき、これを利用するとエンディングの制覇もより楽となります。これはバグらしいのですが、良い方向に転んだバグですね。

評価(A、B、B、B) 

 

 魔淫の宴(BLACK PACKAGE)

 ノベルタイプのAVG。主人公黒田竜二の同僚が、主人公が以前から気になっていた同じく同僚の宮舞千鶴と結婚した。 それを嫉妬した主人公は憎悪の念を募らせ、彼女の妹を誘拐しそれをネタに姉の千鶴も監禁、姉妹の調教をはじめた・・・そんなお話ですが、良く似たタイプのゲームが多い中、このゲームの個性はというと、分岐点のどこに居るのかの確認が判りやすい事と、ノベルタイプのゲーム
としては珍しく縦書きの文章な事かと思う。ヒロインは3人、要点よく絞られたシナリオはエロくて良いです。
 同じソフトハウスによる同系統のソフトも遊びましたが評価は同じで、エロいです。

評価(B、B、A、A)

 

 淫内感染ナースコール CB (Zyx)

 過去に発売された「淫内感染」シリーズの外伝的作品である「真夜中のナースコール」
「鳴り止まぬナースコール」を同梱したソフト。メディアはDVD―ROMです。 シナリオというか設定を
掻い摘んでみよう。「城宮総合病院」のキチク内科医、坂口晃氏のエロエロな日常生活をオムニバス
ドラマにした・・・という物でどうでしょ?
 ゲーム内容は、マイキャラを操作して画面の一定領域を囲い込んで行く、いわゆる「クイックス」ですね。
「みるドラ」という謳い文句にもある通り大きな絵がよく動く!アニメーションが素晴らしいです。

評価(C、B、A、A)

 

 ぽこぽこ軍将 (ainos)

 軍人将棋なのでボードゲームというジャンルで良いだろうと思う。特に語るべきストーリーは無いが、大筋では封印されていた宇宙人を解放したお礼にいろんな妄想をみせて貰えるが、それを見たければ軍人将棋に勝たなければならない!という物。
 このタイプのゲームはバランスが大事なのだが、敵の思考ルーチンがやや単調。エロシーンは「フルアニメ」という事だが・・・乳ゆれの動きが速すぎ! 他、動きに作画担当者のセンスと言う物を感じる事は出来なかった。 アニメが見たければZyxかソニアあたりのソフトを買うのが良いと改めて感じた。

評価(C、C、B、B)

 

 魔法少女アイ (Colors)

 猟奇的な事件が話題に上りつつあったある日、学校に行くと主人公の知らない子が居た。どう考えても昨日までは居なかった存在、しかし周囲は彼女をそれまでも居たかの様に扱う。「加賀野 愛」彼女の正体は怪物を排除する為に異界から派遣された戦士であった。
 オーソドックスなADV、触手ゲームだと言うので買ってみましたが、予想外にシナリオが小気味良く構成されています。アイさんのクールな表情の描写もナカナカ私のツボです。 難を言うとするならば…選択を誤った場合のバッドエンドまでがやや単調な事ですね。
  次にエロシーン「ワンパターン化しない様に様々なシチュエーションを用意した」と、雑誌などでは取り上げられていましたが、確かにその通り、めくるめく触手の世界はそれなりにエロかったですね。 ただ、原画家さんの線のクセだと思うのですが、局部の描写が若干甘いのではないか?と感じる。 肉付きの仕方とでも言いましょうか? 勿論モザイクはあるのですが、その下がどうなっているかはなんとなく妄想できるカタチと言う物がありましてね〜 

評価(B、B、A、B)  

 

Deep Fantasy (セレン)

 中央に竜脈が走るシーサス大陸、山脈によって分かたれた北部は竜脈を人為的に絶つ呪いの為に土地は荒れ、人々は貧窮に苛まれていた。 北部を征服した覇王アルタスは施された呪いを解くべく地峡を通って竜脈によって富める南部のシュレス皇国へと侵攻する。 呪いを解くのに必要な呪いの巫女「ソフィア」と2人の皇女「エミリア」と「シェリル」・・・呪いを解き、北部に豊かな暮らしを取り戻す為、この三人の調教をするというのが大まかなストーリーです。(展開によってはシェリルは登場しません)
 典型的な数値成育型SLGです。 調教物として同様の姫様を調教する作品にダークロウズという物がありますが・・・物語としてはあちらの方がメリハリがあって面白かったと思う。 しかし、こちらの方がよりお手軽に遊べます。 文章のスキップ機能が充実してますので、ステータスの成長のコツを掴んだ後は片手間でポンポンと選択肢を選んで行くだけでとっても楽チンです。 
 それは良いのですがスキップ機能の充実というのは感情移入と言う点でちょっとマイナスかもしれませんね。 私の遊びのスタイルが問題なのかもしれませんが・・・メッセージを読み飛ばし過ぎてしまいます。
 感情移入と言う点でもう1つ私がしっくり来なかったのは「姫様」なんぞを脱がしてヒイヒィ言わせても何にも面白くないなぁ〜という事です。 だってそんな職業の人は実際に居ないのですもの。(私には「姫様萌え」の素養が無いという事でしょうかね?)
 やってて面白いのはやはり「虜」みたく女子校生か「某ナイトメア」の様にアニメのキャラが良いわ。やはり調教SLGには「偏愛的な感情移入」が重要かと・・・

評価(C、A、B、B)

 

淫獣幻夢III (RINGER BELL)

 単なる花札ゲーム、ルールはこいこい。 勝ったらご褒美に絵が見せて貰えるというルールに特化した姿は非常に潔い! 昔はこんなゲームばっかりだったのですが、最近では珍しいです。
 気になるのはゲームバランスですが、コンピュータの強さは程よい物です。 ゲーセンにある花札の台みたいにインチキ臭い札回りはそれほど感じませんので、遊んでいて不条理を感じる事も少なかったですね。 ま、単純に「花札」を遊ぶのも面白いと思う。
 そして、勝てば梶山弘氏の手になる素晴らしい触手絵が拝めます。 この絵は本当に綺麗で良いですね。 絵の為だけに5800円のお金を払ったのだと思っても別に惜しくは無いレベルの物です。(モザイクがなければ尚、良いのだが・・・)

評価(C、B、A、A)

 

黒魔法少女サディスティック妖子 (林組)

 黒瓜妖子という少女に召還された悪魔となって憧れの少年との仲を取り持たせる為、彼に群がる邪魔な女性達をおとしめて行く・・・というお話。
 システムは育成SLG+AVGですが数値を育てるのではなく「呪い」によって減らしていくのが目的です。 パラメータを減らすために使用する呪いのアイテムごとに(数値に)与える効果が違うので、色々なアイテムを合成する事も重要な作業となります。
 数値を減らす>ライバルどもに戦闘を挑んで倒す>陵辱する という流れでゲームは進んでいきますが、普通にやっていると戦闘ではまず負けます。こいつら単なる女にしては強すぎです。 しかし「召還獣」というアイテムを使用すると1ターンで勝ってしまいます。 この落差は如何なものか?
 エロシーンは大した物では無く、コマされてあえぐだけで芸が無い。 しかし、この作品の真骨頂はどこまでも投げやりでキレた馬鹿キャラ「妖子」という存在です。 彼女の擦れきった性格描写は情けないやら馬鹿馬鹿しいやらで微笑ましい物があると・・・思う。

評価(B、B、B、B)

 

白濁姫(Sirius)

中世、とある村の習わしで森に住む魔物への生贄に選ばれた少女エリシアと森で出会った魔族の青年クラウスの物語。 AVGだが演出全般がオーソドックスと言うよりあまりにも旧態然に感じる。 スキップ機能などは一通り充実しているのでシステム面での苦痛は少ない。
 そしてシナリオ、これがちょっと錯綜気味で気になった。 まず、プロローグはヒロインの視点で語られ彼女が生贄に名乗り出るシーンから森で魔物(クラウス)と出会う所までを描く。 そうした流れなのでゲームが彼女の視点で語られるのかと思ったが…ゲーム開始からはクラウス視点で進んで行き何度か分岐を経てEDを迎えます。そこでもまたEDによっては彼女の視点に変わったりします。 これが話の流れをさえぎっている様に思う。
 絵についてはパースが若干奇妙で人物が歪んでますが彩色が面白いのと歪みも味と言えなくも無く許せる範囲、そしてエロさは並。

評価(C、B、B、B)

 

ANGEL CORE(RUNE)

 「天使核計画」それは統一帝国の北の果てノルトラントにおいて進む、来るべき大戦の有様を劇的に変化させる可能性を秘めた秘密計画であった。 秘密研究施設へと赴任した主人公、そこで彼は被験体として扱われる少女達を管理する任務を与えられる。
 内容はAVG、研究所内を移動し、ヒロインと会話する事でフラグが立って行く形式。システム面の不快感は無く快適です。 さて・・・立ち上げてまず驚かされるのはそのBGMの美しさでしょうか… ゲームをせずに聴いていたくなる程の重厚さと荘厳さがあります。 他の曲も音楽メニューから聞く事が出来るのですがどれもこれもため息が出るほど素晴らしく、行進曲有り、民族音楽系、賛美歌系ありで、それがどれくらい良かったかと言うと「手放しで絶賛する」レベルの感動であり、マジで惚れ込みました。
 そして、絵は可も不可も無く悪く言えば訴える物が無くありきたり、ですがシナリオはそれなりに場数を踏んだシナリオライターさんが担当されており小気味良く読ませる物となっております。 とはいえ、、ヒロインごとに出来、不出来の差が在るのも確かです。 …まぁ、グッと来る良い話もありましたので好意的に評価しておきます。
 エロさについて…特筆すべきエロさは無いですが、一部のキャラが卑語を頻繁に使うのと、それの消し(いわゆるピー音)が少々甘い様に感じられますかね。 

評価(A、B、B、B)

 

痕 (leaf)

色々あってリニューアルされました。 前作を遊んだのが5年以上昔で内容はもはや覚えて無い為、新しい気分で楽しめるかと思ったのですが…大まかな展開は記憶にあるのでそうでも無かったです。
 システム面…前のはDOSだったので制約が減り、操作性・特殊効果等のレベルが向上していますが、最近の優良作との比較では普通レベルかも知れないです。(ま、最低限の完成度が実現できない様では幻滅しますよ…)
 シナリオは旧作を下敷きに完全に刷新されていますが、概ね旧作に沿っており違和感は無い。 これから初めて「痕」をやる方へは無条件でお薦め出来る完成度になったと言えます。 次に、話題になった「絵」、これはまぁ好みの違いかと…個人的には可愛いと思いますよ。 むしろ旧作の絵は現在の肥えた目ではドットの粗さ、色彩の古めかしさが致命的だろうと…そう思います。
 欠点と言うか…物足りない所があるとすればエロさ。 絵の質感がイマイチ萌えない感じで微妙に減点でしたかねぇ…肝心の裸がエロいとは言い難く、線の微妙なバランスからか服を着ている絵のほうが艶っぽく感じました。

評価:(A、A、B、C)

 

from the Darkness〜淫獣幻夢〜(RINGER BELL)

 触手物のオムニバスAVG、ショボいです。 前作までは曲がりなりにも「花札」等のゲーム要素で誤魔化していたが、この作品ではそれが無い分AVGの内容が問われる事になるのだが、正直言ってヘタクソな素人エロ体験投稿本みたいな雰囲気でウンザリした。
 このレーベルでは初めて声優さんを起用してキャラボイスが入りSEで喘ぎ声を使用したりとか…雰囲気作りで良いと感じた所も有りますが「卑語」とか「チュパ音」が全くない(或いは効いてない)のでは意味が無いでしょう。 
 絵…梶山弘さんの触手絵がこの作品唯一の売れる要素なのに人物の描き込みがヌルい気がするとか…それ程気合が感じられない。 

評価(C、B、B、B)

 

 The Darkness Again(RINGER BELL)

 淫獣幻夢シリーズからゲーム要素を除いてデジタルのベル的なシステムのみに特化させた作品の2作目。 前作以上に独り善がり度合いが強く…遊んだ気がしない。 それにCGの数も少なく、例え原画家さんの人気頼みとは言え、これに6800円の価値は無いだろう?  もっとも、それ以前に志向がデジタル画集だと言われれば納得も出来るが、それなら同人辺りでやれば良いのになぁ…とも思う。

評価(C、C、B、C)

 

 放課後 濡れた制服 (BISHOP)

 イカ男というあだ名を付けられ、生徒から蔑まれている化学教師となって校内を徘徊し、自分を貶めた女子学生どもを散々に犯しちらそうと言う陵辱物…いわゆる「抜きゲー」と言う類の作品。
 シナリオは在って無いが如くであり、ゲームの見所は複数のヒロインに用意された多数のシチュエーションを持つエロシーンのみであると言えます。
 システムはこの手の作品を量産しているソフトハウスらしく、スムーズに遊べる様に考え抜かれていると思われ、PLAY時の苦痛はほとんど感じません。 絵は…まぁ、それなりにエロくて可愛いとは思うものの、近年のエロゲのどこか横一線的な(絵の)風潮の中で個性的とは言い難い。(特に「抜きゲー」は似たのが多い気がする)
 絵は、まぁ並として…ではエロさを量るとしたらどの辺かと言うと、まず「淫語」満載でヒロインが喘ぎまくる部分はセールスの文句に嘘は無いが、個人的には主人公の性格がどうにもいけ好かないので楽しめなかった。 コイツ、ゲーム中に卑屈で自己中心的で近視眼な事ばっかり言う物だから、折角ヒロインを襲ってるのに興ざめですわ。 初めてこの手の抜きゲーを買いましたが、失敗でした。

評価(C,A,B,B)

 

  しっぽのきもち (CAGE)

 大富豪、神山家の長女雪乃に仕える使用人の知田隆司(主人公)はわがままなお嬢様にペットとして扱われていた。しかし、彼の待遇はそんなに悪い物でなく満足していた…のだが、様々な女性との出会いを通じて、その関係を見つめ直す事になるのだった。
 このゲーム、魅力を感じるのは何を置いても主人公です。 エロゲには珍しく彼にCVが当てられています。 何故かと言うと、この作品の宣伝文句が「総受けAVG」であり、男性の「受け」を違和感無く表現する為に「ショタ」の要素を取り入れたからと想像します。 そして、表現の過激さはそれ程ではありませんが、主人公が裸エプロンやメイド姿で責められます。 その辺のシチュエーション自体の珍しさとショタな演技が割と好感触でした。 ですが、全体的にシナリオは軽めで物足りない。 ただ、コメディ部分で面白かった部分もあり、そこも主人公の演技に引っ張られて面白くなっている様に感じました。
 システムなどに凝った部分は無くオーソドックス、PLAY時に不足を感じる事はない。 絵はロリ絵の傾向がありますが、自動車を運転するヒロイン、居酒屋で談笑するヒロインなどは流石に違和感を感じました。 (大体、設定が学園物なのだが…)
 エロさは…並以下ですな。 楽しんだのはヒロインの痴態より主人公のそれ、一風変わった作品でした。

評価(B、B、B、C)

 

  姫騎士リリア〜魔触の王城に堕つ〜 (LILITH)

 よく出来た義妹と比較されて屈折した性格に成長してしまった主人公ディルク王子となって、魔族の調教師キリコの囁くままに王女をリリアを貶めていくSLG。
 調教の種類が少なく進行度合いに応じてのセリフ変化も最小限で、基本的に2種類。 難易度も低めでCG回収はそこそこ楽だった。 しかしまぁ、3000円で同人系の販路を使って売ってこの内容なら、良い出来の方だと思う。 それに、個人的には姫様物が苦手かも…と思っていたのだが、原画が好み(元キャプテンギーゼル氏)なので非常に楽しめました。 この難易度でもっとイベントが多かったら、なお良かったのだが…
 それから、この作品は「ソフ倫」では無く「メディ倫」の審査を受けている点が1つの特徴です。 この2つについて、端的な違いとして…セリフのピー音の有無、毛・排泄物類・触手等のモザイク有無などが直ぐに思い付きます。 あと審査手順で自主規制を重んじる辺り、規定の違いが見られます。 …この団体を使っているのはインディーズAV系が多いですが、最近はどうもエロゲも審査してる作品が増えてる様で…販路の多様化は好ましい傾向ですね。(今後、エロゲにもインディーズ隆盛の波が来たらオモシロイ)
 ですが…一部のソフトハウスはソフ倫の下でもっと過激な作品を売ってますからね…一概にどちらが良いとは言い切れないのも確か。

評価(C、B、B、B)

 

 ブルマ汁 肉欲少女人形 (わるきゅーれ)

 ブルマニアの主人公が、教室で自慰をしていたクラスメイト木下愛理と、同志の友人が万引きをネタに脅して連れて来た本城舞波の2人をいたぶり倒すAVG。 
 内容は極めて単純であり分岐は最小限度、エロシーンも前振り無しでイキナリ始まるエロ特化型。 このコンパクトな展開は時間の無い社会人エロゲーマーには嬉しい仕様かと。
 審査はメディ倫で、ピー音無しで淫語を堪能できます。 …喘ぎ声ではありませんが、特に本城舞波さんを屈服させる際の展開がちょっとお気に入りなので、シナリオ面は局所的に良いなぁ〜と評価。  ですが、絵は折角のメディ倫なのに原画の構図が悪いのか何なのか、モザイクの小ささを生かし切れてない気がしました。(…原画がそれほど好みで無いからか?)
 安価な作品なので割り切らなければいけない部分も多いのですが、ゲーム性を求めなければ楽しめる出来と思います。 

評価(C、B、B、B)

 

 巨乳人妻教師〜恥辱の校内調教〜ML(LILITH)

 憧れの女教師桜庭真里乃に告白した所、冷たく拒絶されて途方にくれる主人公を保健医で真里乃の友人でもある佐伯和実は慰めに「復讐すれば?」とけしかけます。 主人公はそれをまにうけて真里乃をレイプし、奴隷に仕上げていきます。
 うーん、微妙ですね。 システムはまぁ良いとしても絵がね…何がイカンと言えばまずヒロインどもの胸が大きすぎ。 そりゃ「巨乳」ってタイトルに付いてますけどね、限度と言う物がある。 エロいと言うよりキモイってば…これもすべて安価さに負けてうっかり購入してしまった上、時間が無くても遊べるシナリオ上の手軽さが原因だろうと思います。(いや、これはありがたくもあるが…)
 エロさに関して見所は、やはり「メディ倫」受審なので、とりあえず淫語とモザイクと言う事になるが、両方ともそれを大げさに叫ぶでも無く…まぁ平均的な物でした。

評価(C、B、C、B)

 

 ふたりはいつもいっしょなり。(わるきゅーれ)

 主人公の椎名舞美は同級生の宮永千聖に憧れていたが…彼女には男性器があると言う、人に言えない秘密があった。 ある日のプールの授業でm2人は同じ様に授業を見学していたのだが…ふとした事から千聖に秘密を知られてします。 が、千聖も実は「ふたなり」であり、2人の距離は急接近するのでした。
 2人がついには添い遂げるまでを描いたAVGです。 シナリオはいたって単純で読み応えは皆無。 単にシチュエーションの連続でしかないと言って良いかと…
 システムはかろうじてBとするが「次の選択肢までスキップ」が無いとか、不快さは感じた…が、まぁAVGとしての最低限度の物ではあったろうと思う。
 絵はね…上の巨乳教師の奴と同じ人の原画だが、塗り方にムラがある気がする…取り込みの問題かもしれないが。 つーかそれ以前に設定から無理がある巨根ぶりと巨乳、はっきりいってエロさ云々以前に笑ってしまったよ。  エロさの面では淫語、チュパ音は普通レベルで誉める程では無かった。

評価(C、B、C、B)

 

 陵辱ビデオ撮影(LILITH)

 主人公は女子高で教諭を勤める楠玲一。 彼は表では生徒に人気のある教師を演じていたが、裏の仕事として、生徒を調教してはAVを撮影していたのだった。 彼は事長の孫娘に接近し、彼女との婚約を取り付けるまでこぎつけたが…校内に淫行の噂が立ってしまいます。
 要は婚約者のヒロインを篭絡しつつ、犯人を探し出すのがゲームのシナリオです。 最初はこの理事長の孫をどうやって落とすかがゲームの中心だと思ったのですが、実は最も手強いのは噂を流した犯人の女生徒でした。 値段が安い事もあり、シナリオはちと物足りなかったが(この辺は仕方ないかな)彼女が屈服していくシーンはちょっと見ごたえがあったと思います。
…あと、システム、絵、エロさはどれも普通かね。

評価(B、B,B、B)

 

SISTER 堕落の烙印 (LILITH)

 アルフレドとミリアの姉弟が住む教会、その司祭だった父が急死し、教会に新しい司祭ロドリゴ−が赴任して来ます。 が、彼は悪徳と不正に汚れた人物で、姉弟は次第に篭絡されて行く事になるのでした。
 密かに姉を慕う弟と…同じ感情を抱いた姉、その辺がこの作品の肝なのですが、シナリオはその辺を殆ど意識してない様に思いました。 抜きゲ系でも無く、屈服系の描写がある訳でも無く…陵辱に重きを置いた訳でも無く、チットも面白くなかった。 システムは並であるが、絵は雰囲気があるし綺麗だけど、顔の表情が平坦で変化に乏しいかな? …総合的な出来がどうも粗製濫造系の匂いがしますね。

評価(C、B、B、C) 

 

 妖魔受胎〜淫獄の退魔士〜(LILITH)

 主人公は異形の鬼として恐れられている存在の頭領。 しかしある日、アジトの廃工場に突然現れた女性の手によって斬り倒されてしまいます。 その女性は、かつて主人公が根絶やしにしたハズの「鬼を斬る事の出来る」秘剣 山木流の伝承者 山木刹那。 辛くも精神だけが生き残った主人公は犬の体に憑依して復讐の機会を狙って彼女の周囲を嗅ぎ回りはじめるのでした。
 相も変わらずオーソドックスなAVG、システム的には可も不可もありません。 シナリオはベターで意外性はありません。 絵は(胸の大きさを除けば)質感など及第点か?と言った所ですね。 最後にエロですが…触手ベトベトでもっとネトついた物語を想像してたのに、エラくシンプルであっさり目、ガッカリなり。

評価(C、B、B、C)

 

  彼女はアナル奴隷 (わるきゅーれ)

 初デートで優柔不断だと彼女に頬を叩かれ、罵られた主人公は彼女に復習しようとその屋敷に赴き、彼女自身…そして妹・母親を強姦してしまうのでした。
 あまりにもアレなタイトルの通り、内容は徹頭徹尾、後ろの方の描写にこだわった作品でした。 調教されて行く描写の1つも欲しい所ですが、シナリオは在って無いが如しであり、ただ主人は女性を襲っては犯りまくり、女性陣に至っては「いいのぉぉぉ」「イクゥゥゥゥ」やら、白痴地味たセリフを吐きまくるだけと、どうしようも無い物でした。 それを鑑みてエロさの評価としては、安価な抜きゲとしてはこれでも良いのでしょうが…シナリオが安直過ぎて逆に冷めてしまったので控えめ採点。 絵は、広川浩一郎氏です。 被虐描写に見るべき部分があるエロ漫画家さんと思います。 本作でも白目を剥いた目線や体のしなる描写などに迫力を感じました。

評価(C,B,B、B)

 

特務捜査官 レイ&風子〜受精街の家畜調教〜(LILITH)

 女性の体を利用して製造される麻薬「ミルク」の密売組織「12天使」と戦う女捜査官2人が主人公。 二人は組織に囚われている女性の情報を得て廃ビルに踏み込みますが…それは組織の幹部 黄龍が仕掛けた罠であり、逆に捕らえられて調教を受ける事になってしまうのでした。
 以前に紹介したこのソフトハウスの作品と同じシステムの上に乗っています。 既読スキップが無い以外に不快感は無いかな。  シナリオとエロさはは屈服系としては上出来の部類ではないでしょうかね。 強気なお姉さまと彼女を慕うパートナーの2人が弱気になって行く過程がわかり易い表現だったと思います。…それに、必要以上精神攻撃や暴力描写も無いですし、想像を掻き立てられると言う面では割といい感じではないかと。 ただ「エロさ」と言う一面だけで見ると執拗さの面ではちょっと物足りないかなぁ。
 最後、絵は「姫騎士リリア」と同じ方でとても好みで嬉しい限りでした。

評価(B、B、A、B)

 

 虐襲 (ANIM)

 主人公はかつて帝王として君臨したギラン・フォン・クルセード。 彼はフェリシアドという小国に攻め込んだ際に家族を殺されて復讐に燃える女戦士ユリア・ランドクルスに惨敗した。 一命を取り留めた彼はユリアへの愛憎を募らせて彼女を絡め取る機会を虎視眈々と狙い、ついには彼女の仕えるフェリシア王宮を襲撃、王位を簒奪する事に成功するのだった。
 システムは極めてオーソドックスなAVGでファンタジ−世界を舞台とし、ゲーム目的はユリア嬢を堕とす事であり、それ以外のEDはバッドED以外は存在してない様です。 ですが、濡れ場として王妃ライラ、王女フェリアにはちょっと多めにシーンが用意され、他数人のキャラの物もあります。
 シナリオは普通のエロゲらしく、あって無い様な物ですね。 絵はそれなりに綺麗で…触手関連の責めが非常に多い…難点を言うなら胸の描写が好みではない事かなぁ。
 エロ描写について、ユリア嬢が屈服EDに至るまで絶対に墜ちないのが非常にツボでした。 他のゲームならもっと早く墜ちてしまい、あとはグダグダのエロ描写になったりしがちですが、彼女の気丈さは非常に好感が持てる出来だったかと。 ですが、責めの描写に執拗さが足りない気がするのは…最近、淫語成分の多い作品を多くやってきたからでしょうかね?

評価(B、B,B,B)

 

 花々の想ひ… (LIBIDO)

 有機農業を営んでいた祖父が倒れ、その後を継ぐのか…とか周りの女性達との付き合いで苦悶する煮え切らない男が主人公の恋愛AVGで、一応は純愛系だが、展開次第ではアブノーマルな展開へも進みます。 ソフトの製作元が解散するので最後の作品となるとの事で、ゲーム内容は非常に手の込んだ物との事。
 まずシステム面、LIBIDOの既読スキップ無しのトロいシステムでは無くなっており好感を持てるが、何の事は無い他社のソフトのレベルに辿り着いたに過ぎない…が、まぁ並の出来と思う事にしよう。
 シナリオは長い割にキャラへの感情移入が出来にくいし、本筋の純愛系は淡々とし過ぎて波乱を感じられず感動に乏しいし主人公の八方美人ぶりは癪だ。 それ以外の分岐シナリオも色んなシチュエーションを盛り込もうとし過ぎたのか、展開が滑稽になってしまった個所が多い。 とはいえ、細部描写に限ると丁寧で好感が持てるのも確かではあるなぁ。
 続いて絵については、エロ絵は勿論の事、それ以外のイベント絵も可愛く描けており、背景・風景の描き込みは細かで、肌などの塗り方も丁寧で綺麗な仕上がりと思います。 この絵のお陰でPLAYする意欲を何とか最後まで繋ぐ事が出来ましたかね。
 最後…エロさは絵だけに絞れば上々ですが、仕様として音声が付いていないのはやはりマイナスで、折角のインモラル展開も文章オンリー。 確かに雰囲気を盛り上げる語り口は上手いとは思うが、エロ音声を外すのは…やはり惜しい。

評価(B、B、A、C)

 

  遊具〜女蜜玩具・艶姿〜(MarryBell)

 聖マリーベル学園2年でオカルト研究会に所属する主人公はある日、部長代理である月燈麗葉から女性を性の虜にしてしまう魔道書のテストをする様に頼まれ、最初は半信半疑だったが、その効果を目の当たりにした主人公は周囲の女性を快楽へと誘い込むのでした。
 オーソドックスなAVGでシステムは可不可無い出来。 ヒロインは2人で1プレイ30分程度で分岐パターンは20種類程度と、2000円という価格相応の内容であったかと思う。 エロシーンが直ぐ楽しめるという意味では好ましいかもしれないが、エロさは並程度の水準。

評価(C、B、B、B)

 

 遊具2〜第二禁書の望ムモノ〜(MarryBell)

 聖マリーベル学園オカルト研究会の部長が海外留学から帰ってきた。 世界でも屈指の魔法使いでもある彼女は、主人公が次期部長に相応しいかをテストする為に自分と勝負しようと言い出し、主人公に再び魔道書を差し出すのだった。
 画面レイアウトに手が加えられているものの、大まかな作りはほぼ同じと言って良いかと。 舞台設定などは前作を踏襲しており、前作より少し後が舞台になっています。 また、次回作を予感させるシナリオも存在しますが…魔道書という道具を通じた分岐で多数のエロシーンを見せるゲームなので、シナリオに重みを持たせるのは方向性に馴染まなかったのでは無いかなぁ?とも思います。
 絵は前作を踏襲しており…ヒロイン数も増えて及第点だが、エロさについては前作より大人しくなりましたね。

評価(C,B,B,B)

 

Temptaion〜催淫の奈落〜 (Parthenon)

 他人の思考を思うままに誘導出来る催眠能力を持っている主人公が、才色兼備の同級生ヒロインに目を付け、彼女を思うままに動く操り人形にしようとする数値育成型SLG。
 ゲーム形式は簡素化されたプリメ系数値育成型SLGで、パラメータはヒロイン側の淫欲・自我と、自分の行動値である精神の3つを上下させていく事になります。 低価格帯の作品だけあってCG数は少ないのですが、一応はSLGとなってますからシナリオ面の面白さは殆ど無いものの、それぞれの行為に4段階のセリフが用意されており、パターン的にはそれなりに楽しめます。 しかしまぁ、エンディングが4種類しか無く、そこは流石に物足りなさを感じますが。
 絵は肉感的で柔らかい雰囲気ですかね…そこそこ色っぽいかと思います。 また、特徴的な演出として、ヒロインの行為や思考が彼女視点でセリフ化されて読み上げられるのですが、これによって主人公の「催眠能力」に操られて逆らえない彼女が、操られているとは知らないまま隷属状態に堕ちて行く描写が演出されており、この点のエロさは素晴らしく冴えた物となっていると思います。

評価(C、B、B、A)

 

Rosarium〜繋がれた少年〜 (OPTiM)

 両親を事故で無くした少年が、両親の借金の為に突然連れ去られて監禁・調教されると言うショタ物AVG。
 主人公受けがメインのゲームではあるが、絵の傾向が美少女系になっておりBL系とは一線を画してはいる物の、主人公の声を女性と男性に切り替えられる機能が付いておりBL嗜好の方でも遊べるよう作られています。
 システムはAVGとしては無難だが、画面レイアウト…特にフォントや窓の装飾が古臭い感じがしますね。 …シナリオは少々意外性があった物の、面白いとは感じなかった。 また、絵は蘭宮涼辺りの系統に近い感じで、個人的嗜好から言うと好みではありません。 エロさに関しては、どちらかと言うと「抜きゲー」傾向にある作品の様で、エロシーンに関してはある程度のバリエーションが存在しており、「ショタ」と言う物珍しさもあるので、それなりに見所のあるゲームであったと思います。

評価(C、B、B、B)

 

 魔法少女アイ2 (Colors)

 事件から数年後、前作の主人公だった秋俊は魔法戦士リンが戦闘している場面に迷い込んでしまう。 戦う少女の姿にデジャヴュを感じる主人公、周囲から結界で隔離していた空間への珍入者に驚く少女戦士…2人の出会いと共に再び事件の幕が開くのでありました。
 オーソドックスなAVGです。 シナリオは個人的には前作の方が好きです。それに短編馴れした身にはちと長いですね。 しかしながら本作の見所は情感たっぷりのエロ文章にこそあります。 状況によっては延々と20〜30分も続く過所も存在する執拗な状況描写は非常に扇情的でありエロかった。 また、絵でもそれを盛り上げており、作品の「顔」とも言える触手描写も前作同様のボリュームでしたし、いわゆる「アクメ顔」と呼ばれる表情の絵などは非常にそそる物でありました。

評価(B,B,A,A)

 

 ロケットの夏 〜Full Voice version〜(月面基地前)

 1943年、突如太陽系にコンタクトして来た異星人の船団が人類の歴史を変えた。 戦争は終わり、人類は繁栄と共に宇宙時代を謳歌した。 しかし、遥かに進歩的だが得体の知れない異星人を嫌う勢力が異星人排斥運動を起こし、地球は宇宙への道を閉ざす事になる。 それから10年後、主人公 真幌高志は、人類が唯一、公式に宇宙を目指せる学生ロケット競技会「50マイルズオーヴァー」を目指す少女 夏海千星と出会い、ロケット製作に巻き込まれるのだった。
 オーソドックスなAVG。 再販されるにあたり、すべてのキャラに「声」が付けられました。 演出は脇役やちょっとした演出まで丁寧で、上手く味付けされていると思います。
 シナリオは、お約束的なノリが少々野暮ったいと思いますし…まぁ「ロケットだから」な部分が個人的な嗜好でもありますが、後半の打ち上げシーン(特に千星シナリオ)では「お約束」と分かっていても涙が出てきました。 それ以外のアンドロイドやら宇宙のお姫様のお話も面白く、落とし何処をわきまえた秀作かと思います。
 絵は…声が付いた事でより表情豊かに感じますね、可愛いかと。 惜しむらくはメカ描写が弱い。ロケットが「涙滴型」なのは古典的で良い…が、それ以外の、例えば飛行機とかさぁ…もっとシャープに描こうよ、背景的過ぎて力不足ですよ。  あと、エロシーンは全くの蛇足やね、必要性は感じない。

評価(A、B、B、C)

 

縛・淫女の館(わるきゅーれ)

 雑誌のライターと称して山奥の旅館へと赴いた主人公、 だが彼の本当の目的は別な所にあった。 それは不動産取引に応じない女将を篭絡し、旅館の所有権を奪う事だった。 そして、主人公は女将とその娘に共通する性癖がある事を発見する。
 AVGでシステムはこのソフトハウスがいつも採用している物で、不便は無いかと。 絵は暗めの色彩が肌や縄目と汁などの質感に合っていて好みだったかな? 女の子の描き方も体型など適度な豊満さで良いし、顔や表情も魅力を感じた。 シナリオは基本路線が「抜きゲ」なのでひたすらエロだけに力点が置かれ、卑語淫語が多用されています。 しかし、ゲンナリさせられがちな過度に狂った描写・演出は、最後の方の分岐によっては多少ある程度で、問題にはならなかった…かな? この辺のシナリオとエロのバランスは割と良かったかと思います。

評価(C,B,B,A)

 

はじめてのおるすばん・りにゅーある(ZERO)

 主人公の住むマンションのお隣の双子の女の子がおるすばんをするので、主人公はその御守りを任されます。 2人の女の子は互いに主人公へ好意を寄せており、関係を持つのに時間は掛からないのでしたとさ…
 システムはごく普通レベルの完成度のAVG、シナリオに読み応えは期待出来無い。 ゲーム中に出てくる選択肢でシチュエーションが変化するのがゲームシナリオの概要かな?
 絵はロリ系ですが…騒ぐほど極端なロリでは無く、それなりの頭身で描かれています。 …とはいえ顔の造型、体系そのものは寸胴で「大人」だと言われても信じられる物ではない。 この作品以前にこれほど直球のタイトル&内容の物は無かったのも事実なのでエポックな名作ではあると思う。 しかしエロさに関しては以外にオーソドックスな物ばかり…評判ほど声優さんの演技も舌足らずさを感じなかったし、ゲームの根底に流れているマッタリした空気にプレイ時間が長く感じてしまい…飽きた。

評価(C,B,B.C)

 

ナイショのよりみち(KAGE)

 在宅でプログラミングの仕事をしている主人公の住むアパートには、日頃から両親の事情で学校の帰宅途中の従姉弟が「よりみち」していたのだが、彼女らはこれからクラブ活動などで忙しくなるので頻繁に寄れなくなると打ち明けます。 ですが、主人公は従姉弟の耳元で「こっそり寄って良いよ」と囁くのでした。
 システムはオーソドックスなAVG、文字フォントが独特の丸文字で読み辛い以外は問題ない。 シナリオはツリー式分岐になっており、最初に姉か弟かを選び、続いて一人を相手にするか友人を巻き込むか…選択肢が広がっていくのが大筋で存在し、その合間に多数のシチュエーションの分岐選択がある感じであった。 まぁ…シナリオはエロシーンの合間に書かれてはいるのだが、感動など期待せずエロシーンのシチュエーションを楽しむ方がこのゲームの設計にあっているのだろう。
 絵について、線が細くて寸胴体型、典型的ロリ系の可愛い絵…胸なんかペッタンコだ。 これでSEXしろと言うのは…ちと抵抗があるのも事実ではある。 つか、こいつら設定年齢は幾つなんだろうね?
 最後は肝心のエロだが、従姉弟という設定の通りヒロインは双子の姉と弟で、ロリ・ショタ2方面で楽しめるのが作品の売り。 だが、どちらも表現は和姦でおとなしい物が多く(…いや、ほんとは「ロリショタ」ってジャンル自体が際どいのだろうが)卑語淫語の類も当り障りの無いレベルで実用性は…特定の嗜好の持ち主以外には辛いかもしれない。

評価(B、B、B、C)

 

 侵触〜淫魔の生贄〜 (TOUCHABLE)

 毎夜、自慰にふけってしまう事を悩む主人公(?)の芹沢奈菜は、学園の保険医 高岡幻夢に相談を持ちかける。 しかし、高岡はそんな彼女に自慰をするのは正常な事だから、もっと気持ち良くなってみないかと囁きかけて触手の卵を手渡します。 こうしてヒロインは夜な夜な淫夢に苛まれる羽目に陥ってしまうのでした。
 とにかく触手が女の子を攻め立て、それに喜ぶ女の子が舌足らずな口調で淫語を叫びながら果てていくという…作り手の偏愛が凝り固まった作品の様です。
 システム形式はAVGとなっていますが、分岐などは非常にお手軽な作りで、触手を進化させていく方向性を選択する事で、様々なシチュエーションのエロシーンを見ることが出来ますが…それぞれのシナリオが大筋のシナリオと連動しているかと言えばそうでも無く、ショートシナリオ集的な趣が強いです。
 絵に関しては特徴的で、傾向としてはロリ系美少女漫画のオーソドックスな路線に思えます。 見るべき部分としては、肉質感・粘着感が非常に強い触手の描き方でしょうか。 これが女の子に纏わりつく絵を見る事が出来る点が、このゲームの最大の魅力でしょうか。 そのエロさに関して評すと、触手絵の質感、それに声優陣の舌足らず系のラリったセリフなど、そそられる部分ものの…シーンごとの尺が短い感じもしました。 1個のシーンで、もっとネチネチ長く女の子を攻め立てた方が良かったかなぁ?

評価(C,B,B,A)

 

 PRIVARE ROOM2(JELLY BEAN)

 ニューヨークでダンサーを目指すヒロインと同棲しながら彼女の暮らしを24時間見守り、会話やミニゲームをしましょう…と言う、コミュニケートシミュレーションと銘打った作品。
 シナリオらしき物は無く、ただ日々の会話を楽しむだけ。 主な画面は3DCGで描かれたお部屋で、そこで生活する彼女の姿を観察する箱庭観察系SLGの変種と言える…かな? 問題としては、3Dアニメーションで描かれてはいるがカクカクしか動かないチープさや、文章スキップが場面ごとにボタンを押して進める形式なので面倒…システム全体で設定できると良かった。 良かったのはゲーム内時間が、自由に進退出来る事。 この手の観察系ゲームって、本当に見ているだけで最後は飽きてしまうから、このシステムでイベントを回収していけるのは助かります。 
 Hイベントは2D絵で描かれており、肌や表情の質感が好みで可いかった。 …とりあえず絵のクオリティは高いと思います。 エロさは普通レベルなものの、Hシーン自体の総数は「24時間観察する」というゲーム内時間に比較するなら、もっと多い方が良かっただろうと思います。
 しかしまぁ、中古ワゴンセールでお安く購入したのだが…6〜8千円出す価値は見出せない。

評価(C、B、B、C)

 

対魔忍アサギ(LILITH)

 太古から人外の者を消す為に存在してきた「対魔忍」その中で最強の存在と呼ばれたのがヒロインの井河アサギであった。 しかし…かつて彼女が斬った、外道に落ちて「朧忍軍」を率いた くの一「朧」が魑魅魍魎の力を得て復活して彼女を陥れる。 囚われ、体を改造されたアサギと妹のさくらは 朧の手の内で白濁地獄へと落ちて行きます。
 システムはいつものAVGで、機能的な問題や操作上の不満は無いかな。 シナリオも無難なのですが、個人的にはかなり好みの展開でした。 正義のヒロインが簡単に囚われ、強引に体を改造されて、為す術無く精神も陥とされてしまう…「二次元ドリームノベル」でありがちな展開ですが、基本に忠実で手軽に楽しめる規模のPCゲームとなるとなかなか無い様にも思うので、リリスさんが出してくれて本当に嬉しい限りであります。
 絵に関しては普通かね? 触手描写やら、胸責めとか、多め?ですが、描き込みも多すぎず少なすぎずだし、デッサンも狂ってない…ま、こんな物でしょう。 エロさに関しても適度な物で、淫語も自己主張し過ぎない程度の挿入具合、作品の肝と言える屈服描写もいい感じにハマってましたし、色々と良いレベルで噛みあった良作でした。

評価(B、B、B、A)

 

Temptation2(Parthenon)

 事故で家族を失い、精神的に障害を負ったヒロインをカウンセリングする医師となり、治療と称して催眠術に掛かり易い彼女を調教して行くという数値育成型SLG。
 基本システムは前作を踏襲し、パラメータは3つ。 難易度やシチュエーションの種類なども前作同様に少ない感じがしますかね…
 絵柄やエロさは綺麗でかわいく、演出もエロいのだが…どれも前作と似た物で目新しさが皆無。 異なるといえば、シナリオ設定が前作と異なり基本的に、元から和姦に近い雰囲気があり、むりやり服従させるなど催眠術ならではの雰囲気が無くて勿体無い。 …素材は良いのに色々と無難過ぎる手法が逆につまらなくさせてるのではないかなぁ?

評価(C、B、B、B)

 

 なるきす(Parthenon)
 ある日、主人公の青年 神谷睦月がTVを見ていると欧州の小国ボルジアの公女エリカが来日したとニュースが流れていた。 その時ふいに玄関チャイムが鳴り、そこに立っていた女性SPに公女の影武者としてスカウトされてしまいます。 そして出会った公女は自分に瓜二つの主人公に興味を持ち、秘密を共有する事を強要(誘惑)するのでした。
「かわいい影武者の男の子がナルシシストなお姫様と愛し合っちゃうADV」とサブタイトルが付けられているが、内容は正にそんな感じ。 システム的には非常に無難。 強いて言えばセーブ過所が少なめだが、プレイ時間や選択肢自体が少ないので不自由はしないと思われます。
 シナリオは短くてEDが3つしか無い割に面白い…ちょうどエロ漫画を読む感覚で楽しめました。 エリカ王女の性格描写など一般的(?)な「王女」のイメージ「高飛車」「世間知らず」「ツンデレ」みたいな傾向を、クド過ぎない程度に消化しており可愛く描かれていると思います。 絵は個人的には好み。エロさについてはオーソドックスな描写の他「SM]「ア〇ル」などバリエーションの幅を持たせてはいるが、それぞれの描写その物は淡白め…本作は短めとはいえ「エロ」よりエリカ公女の可愛さを愛でるのが良いでしょう。

評価(B,B,A,C)

 

 SWEET ROOM (UNDEAD)
 主人公は親元を離れて暮らす、半引きこもりの大学生 高谷成之。 ある日、彼の元に一人の女の子がやって来ます。 何故か自分から素性を名乗らないその子は、実は受験の為にやって来た妹の唯依菜だったのでした。 そうして2人は受験までの数日を同じ部屋で過ごす事になるのでした。
 オーソドックスなAVG。 分岐が単純で少なく、特にBADEND直行が早く、選択肢でセーブさえして置けばやり直しが素早いのが良い点の第1かな。 次に良いのはシナリオを読み進めても音声が無い部分では前の音声が続けて流れたり、LOG確認でも流せるのは好印象。 また、ヒロインが1人なので内容の割にHシーンのバリエーションがあってボリューム感はそこそこある。
 絵・シナリオについて、LIBIDOの原画屋だったJOY RIDE氏が原画・シナリオを手掛けており、特徴的な色彩の女の子描写は流石に可愛くて艶かしいのが良い、大好きだ。 エロ描写に関しては…絵は兎も角、文章面のエロ加減は中途半端。(「抜きゲ」なのかそうでないのか、この作品の位置自体も半端だし)
 あと、シナリオだが…主人公のヘタレ具合、妹に愛されるシチュエーションなど、基本的な面で感情移入できないのが痛いが、それを抜きにしても中身の印象は兄妹がイチャイチャする、並みのエロマンガ程度の薄さしか無い。 やはり…原画家で買う人以外には訴える要素が少な過ぎでしょう。

評価(C,B,A,B)

 

 催眠彼女(LILITH)
 主人公はヒロイン 美樹里 絵利理に憧れていたが、彼女には彼氏がいた。 偶然、この2人がイチャついている姿を覗き見てしまった主人公に彼女を自分の物にしたいと言うドス黒い願望が芽生え始める。 そして、偶然か必然か、主人公は商店街にある不思議な店の女主人に、見た者を自在に操れるマッチを与えられます。 マッチは全部で7本、これを使って彼女を手に入れるか、欲望に溺れるのか? ゲームが始まります。
 30数枚のCGと5つ程度のEDで、いつものリリス作品と同システム。 しかし、分岐数などが少なくなりがちな中、ED後に未見のシーンについてヒントをくれたり、バッドエンド後に夢オチでスタートに戻る事があったりと、単純作業になりがちな分岐選択を演出面の工夫で改善しようとした跡が感じられる…好印象やね。 絵とエロさについてはどちらも普通。 シチュエーション的にはそれなりの数が用意されている物の、行為はいわゆる「前でやる」だけ。「後ろ」を使わないのは今時珍しい気もする。
 そして肝心の「催眠」部分、ちょっと不満やね。「ヒロインに自分を彼氏と思わせる」の一点突破はどうだろう? 安価さ故、仕方ないと諦めるべきかもしれないが…物足りなかった。 さらに、何か足りないと思ったかは分からないが、EDを全部見た後に「触手シナリオ」のオマケが出現する…が、内容が中途半端な責めで蛇足感を感じてしまう始末。 タイトルに「催眠」と付けてるし、同じリリスでもダーク系レーベル「BLACK LILITH」の冠を付けており、期待してたのですが…期待外れでしたかね。

評価(C、B、B、C)

 

魔法神官リルジェ 〜刻まれる淫夢〜(LILITH)
 魔法によって栄える「ダルフェット魔王国」を揺るがした悪魔ルストロ。 主人公ドルスはそれを滅ぼした英雄として請われて騎士団を率いてる。 彼は功名心と相まって、美しい同輩の神官長リルジェへの恋心を抱いていた。 しかし、悪魔が間際に残した「いずれ私の魂がおまえの体を乗っ取る」との呪いが「他人の夢に入り込める」魔法のアイテムを手に入れてリルジェの夢を覗き見る内、次第に彼を蝕んで行くのだった…
 システム的にいつものAVGだが、珍しくシナリオ重視の構成になっています。 選択肢が2箇所だからEDは2X2で4つあっても良い気がするが、ドルスが勝つか、滅ぼされるかの2個…ま、良いのだが。 しかし、その分シナリオは長めであり、リリスの他作よりは読み応えがあった。 絵については絵の描き込み、表情、構図などは普通に可愛いレベルではあり「並」くらいか? エロさについては屈服系シナリオで、エロシーン前半は嫌々ながら、後半に入ると淫語を振りかざして喘ぎまくるのであるが…んー「並」かなぁ?

評価(B、B、B、B)

 

巨乳会長 対 触手番長(ピンポイント)

 学園の風紀を守るため、朝の校門に立って指導を行う生徒会長 流星院静音。 しかし、始業のベルが鳴ってなお登校しようとする生徒がいた。 ヌメヌメと異音を立てながら現われる異形の生物、彼こそが「触手番長」その人であった。 学園の風紀を守る為、生徒会長と番長の壮絶なバトルが今始まるるるるるる…
 システムなどはオ−ソドックスなAVG。 しっかし…触手生物が何で番長??普通に学校生活してて誰も疑問に思わないのか? 久し振りにお馬鹿設定への突っ込み所が満載の作品だなぁ。 シナリオの基本は、事ある毎に番長に突っ掛かるツンデレヒロインが、何故か番長にエロ対決させられる…みたいな感じ…ツンデレ具合が良いねぇ〜  似てる性格って言えば「ゼロの何某」のピンク色の人みたいな感じかね? 絵は可愛い感じで表情も豊かに表現してると思うし、触手の汁具合や質感なども上手い部類と思う。 作品の見所としてCGをアニメさせるシーンもあり、動きが単調だがオマケとしては上々。 淫語のセリフや声の演技は十分堪能できる量が入っており、そこに被って来る効果音なども良い感じでクチュクチュ鳴ってます。 しかし、ED付近で生徒会長の姉である理事長(フタナリ属性)が出てくるエッチシーンが1個あるのだが…何故、文章だけなのだ? たった1枚CGを追加するだけだろう…画竜点睛を欠く、だな。 それ以外は、シチュエーション数が少ない気がしないでもないが、過剰に期待しなければ…安価なりに楽しめる作品と思います。

評価(C、B、B、A)

 

Sister tyranT〜実姉屈服調教〜(Parthenon)

 主人公は姉と2人暮らしをしている佐和山亮。 彼は気が弱く、いつも高圧的な姉 伊織に苛められていた。 ある日、姉の弱点を探そうと部屋を物色して見つけた日記には、普段は強気な姉が弟に組み敷かれて淫靡に奉仕すると言う…現実には考えられない妄想が延々と綴られていたのだった。 それをネタに姉に詰め寄る主人公だが、姉は日記を盗み見た事を罵倒し返してきた。 カッとなった主人公は姉を押し倒してしまうが…しかし、姉は予想に反してすぐ大人しくされるがままになったのだった。
 とか、そんなお話から始まる調教SLG+AVG。 プレイ時間的には2時間程度か? CG枚数は20枚…少ないねぇ。 Hシーンはこれより10パターン程度多く、ちょっと使いまわし過ぎでしょ?と思う。 ゲーム内容は、朝と夕方に姉とHする選択肢が発生し、これを14日間繰り返します。 システムの都合上、Hシーンの合間に学校に行く文章を読まなければならないのですが、パラメータ依存なので変化が乏しい…無い方が良かったかな。 シナリオはパラメータ変化によってエンディングが変化する以外はHシーンのセリフが調教度で変化するだけで、基本的にルーチン作業やね。 エロさは…絵的には綺麗ですが、構図の大人しさなどで不満もあります…それと、やはり枚数が少な過ぎですな。 声と演技的には…強気な序盤と屈服した後の落差が満足のいく内容で、ちょっと気に入ってます。
 総じて見るとやや不満の残る完成度だが、部分的には評価出来る…と言った所かね。

(C、B、C、B)

 

 

 

(注)良い←A・B・C→悪い カッコ内は(シナリオ、システム、絵、エロさ)の順です。

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