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 アニメ主題歌回想2006

 点は5段階評価。 
カッコ内は(作品との整合性、メロディの好み、歌詞の好み)の順。
数字の評点は
 気に入らん(←1・2・3・4・5→)良い


明日をとめないで(よみがえる空 RESCUE WINGS)

 航空自衛隊の救難隊を題材にした職業啓蒙系作品。 ギャグとか美少女に傾倒する事無く真面目一直線。 媚びた部分の無い良心的な作品で、物語の中身も見応えのある骨太さを感じました。
 さて、その主題歌となるこの曲ですが…やはり物語の雰囲気に合った物となっています。 曲調はバラード(?)と言えば良いのでしょうかね? 前向きな歌詞とテンポの良い曲調と歌声、OPアニメとのリンクも良い出来でしたし、空の青さを基調にしたのは特に個人的に好ましい作品でした。
 難点はヘリとかジェット機のアニメがCG動画的な直線運動の繰り返しで現実感に乏しい事。 ヘリのホバリング感を再現できるアニメは難しいのでしょうか。
評価(5、4,3)

 

trust yourself (キン肉マンU世 アルティメット マッスル2)

 プロレス漫画に少年漫画的荒唐無稽さを加えた往年の名作少年漫画の続編…の続編。 何でイキナリ準決勝から始まるんだよ…全く。 さて、本OPは前TVシリーズと同じアーティストの手になる曲なのだが、前主題歌に比べてインパクトで劣るしテンポも悪い。 題材がコテコテのヒーローアニメなんだからもっと熱くなる歌詞を直球で付けても良かったのではないかと思います。 OP動画なども予算の都合なのか、ちょっとチープな感じが否めない。
評価(3,3,3)

 

SEASON'S CALL (BLOOD+)

 吸血鬼を題材にしたSFホラー系アニメの2代目主題歌。 まず言わせてらいたいのは、男がよがっているような歌声は好きではありません。 リズムなどはしっとり系で重厚な物ではありますが、あの声がね…どうにも居心地悪くてムカつく。 しかしOP動画が…初見、それも最初の10秒で思わず引き込まれる美麗さがありました。 抜けるような透明感を感じる青、赤、緑のコントラスト、小夜のどこか憂いを感じさせえる表情が実に妖艶でゾッとする感覚をおぼえます。 あー…この歌さえなければ何度でも見返したいプロモ映像だなぁ。
評価(4、4、3)

 

sakura(交響詩篇エウレカセブン)

 人気が低調な割に放送開始より1年(だったか?)放送された奇跡のリアル系ロボットアニメの4代目主題歌。 この作品の破天荒な爽快感のクライマックスは非常に心地良かった。 変に鬱だったり哲学やシリアス展開で背伸びするよりは余程「作品らしさ」を主張出来たのではないかと思います。
 …肝心の歌だが、冒頭からやたら荘厳な音楽とともに、どこかで聴いた事があるメロディ…(アメージンググレイス)が流れます。 間奏部分が分かり易いが、この曲は要所要所、(あるいは全篇?)このメロディが後ろで流れています。 既存曲とシンクロして演奏させるこの手法は、ヒップホップ系の世界で生まれた「マッシュアップ」と言う音楽なのだそうだが…とりあえずアニソンでの使用は「初」なんだろうな…
 歌は女性ボーカルで舌足らずな印象を受けるが、歌詞は聞き取りやすい。 曲のリズムが好みな事もあるが、番組に整合性は良いんではないかな?  …が、歌詞に感じ入る部分は特に無い。 映像が付けられたOPの初見感想も上々で、場面ごとで曲とのシンクロも上手く、心地良く聴けました。 …何より、毎週録画で跳ばさずに見たのだから出来の良さは認めないとダメでしょうな。
評価(5、5、3)

 

まかせて★スプラッシュ☆スター★(ふたりはプリキュアSplashstar)

 戦う美少女ヒロイン系アニメの3作目。 この主題歌から主人公も変わり、曲と歌手の方も交替になりました。 歌手の方、プロフィールを見て驚いたのは「アート引越しセンターCMソング」を歌っていると言う部分だったが、ま、それは良いとして本局の感想… 歌詞もメロディも変わっているのに何故か雰囲気が変わった感じがしない。 番組タイトルが曲中に伴奏で入っているのが、まぁ目新しいといえばそうだね。 …作品イメージの継続性の点ではこれ以上の良曲は無いかもしれない。 何より主な視聴者である子供には変わらない事が安心感を与える要素でもあるしねぇ。
評価(4,3,3)

 

Cheer!〜まっかなキモチ〜(REC)

 新人声優の女の子と、製薬会社の営業マンを主人公にした恋愛コメディ。 作品は1話15分と言う事もあり物語と人物描写のテンポが大事になって来るのだが、歌の持つポップさはそうした時間的制約に即した物か、試されますな。 で、OPの感想だが、短い中にキャラの立ち位置や作品の重要なファクターであるヒロインの憧れの女優「オードリー・ヘプバーン」を彷彿とさせる映像を織り交ぜるなど、必要な要素はほぼ挿入できており、意外と聴き応え&見ごたえのある内容で満足致しました。 
評価(5、3、4)

 

いろは(びんちょうタン)

 前記「REC」と同じ枠で放送された、備長炭を擬人化(…と言うか2頭身女子の頭に炭が載ってるだけ)キャラをアニメ化した作品。 …だが、主人公が日雇い労働者と言うのは如何な物か?「癒し系」と言うより、ただ貧しいけど健気に生きてるのを見て感動させられた気がします。
 で…まぁ確かに大まかには、ほのぼの日常を描いた静かな作風で、主題歌もしんみりした曲調。 全体に漂う落ち着いた(と言うかのんびりした)空気を良く表現出来ていたのではないだろうか。
評価(4、3,3)

 

恋するココロ(かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜)

 主人公(男性)が宇宙人の宇宙船とぶつかってしまい、宇宙人に傷を治してもらう際に間違って女の子にされちゃって、幼馴染や初恋の女子と三角関係になってしまう百合恋愛物語。 
 非常に真面目に恋愛に取り組んだ物語なのだが、視点は少年漫画誌的で…「こうあったら良い」と妄想しがちなご都合展開を絵に描いたような物語でした。 主題歌もそんな雰囲気を体現した、しっとりめのメロディであり歌詞でした。 ワンピースを着て元気に走り回る主人公やヒロイン2人の姿が非常にマブいぜ!(………)
評価(5、3、3)

 

メビウス (妖逆門)

 妖怪達を襲い、カードにしてしまう「ネイド」と言う怪物の始めたゲーム「妖逆門」に巻き込まれた少年の戦いを描いた作品。 妖怪を題材にカードゲームを融合した感じのホビー系のアニメで、妖怪と言う事で漫画家の藤田和日郎が監修に参加し、氏のデザインした(と言うか「うしおととら」の使いまわし?)妖怪達がわんさか登場します。
 OP初見から割と好意的に見ており、贔屓目が入ってはいますが、曲と相性の良いOPだったと思います。 しかし、何故今更ビジュアルバンド系(ジャンヌダルク)なのだろう? 歌声やメロディは悪く言えばビジュアル系路線の典型的な雰囲気だが、時代のズレなのか今更で逆に珍しい…かも知れない。 歌詞・メロディとも熱血少年系アクション漫画路線に合ってないのではないだろうか? …熱血系の歌が良かったんではないだろうか? との疑問が拭えない。
 それでもまぁ、長く使えば作品に合って聴こえて来るのだろうが…結局中盤からは2代目曲へと変更になった模様。
評価(2,3,3)

 

ALRIGHT (スパイダーライダーズ)

 地球の裏側にある地下世界に迷い込んだ冒険家の少年が、その世界の英雄である蜘蛛を使役する「スパイダーライダー」となり活躍するヒーローアクション系作品。
 主題歌は男性ボーカルで伸びのある歌声、なんとなくのんびり感のある歌い方…かな? OPはそんな曲にのって登場人物達が次々と登場する典型的な物だが、女神を巡る戦いの物語が連続して流れている気もする。 ま、印象としては違和感は無く好感触なのでどっちでも結果オーライだが。 主人公がのんびりした性格だからだろうか、作風に合った歌な様に思う。
評価(4,3,3)

 

Silly-Go-Round (.hack//Roots)

 ネットゲームを題材にしたファンタジーアクション。 冒険と言うより人間模様を描くのが主題…なのかなぁ? ゲームとのタイアップと言う面もあるからだろうが、このシリーズのイメージ面へのこだわりには(音楽家それから歌手も然り…)何らかの意気込みを感じます。 本曲も今までの路線を継承している様に思います。
 OPは主人公のハセヲの動きが中心で、彼に絡んで来る登場人物達が順に登場し、主人公の行く末を案じさせる画像なども登場します。 …歌声の甲高さが気になりますが、歌詞は、ただ読むと取り立てて感情移入を感じない物。 しかし歌い方の妙なのかな? 流れるような歌い方で、妙に引き込まれました。 …まぁ、記憶に残ると言う意味で及第点はあげて良い…かなぁ。
評価(4、3,3)

 

ヒカリ (いぬかみっ!)

 妖怪や物の怪を払うお仕事をする少年と彼の使役する「いぬかみ(犬神…なのかな?)」の少女の活躍を描いたコメディ作品で、作品の内容が異常なおバカ加減だった。 作品の目玉である女の子の造型が「萌え系」を狙った露出の多い物で、作画など(恐らく)デジタルにも関わらず一部のアダルトアニメ以下…何だかなぁ。
 さて、主題歌は今CD売上などで脂の乗り切っている「堀江由衣」が担当しており、彼女の歌声とメロディの相性は良い物でした。(…まぁ、音痴っぽい違和感は感じるのですがね) OP単体の整合性も曲と映像単体なら非常に良く出来た物なのだが、タイアップの匂いがどこからかするこの曲…何か好きになれません。
評価(4、3、3)

 

キミヘ ムカウ ヒカリ (ゼーガペイン)

 人類が滅び去った時代において、廃墟に生き残ったコンピュータ内に残された人類の記憶を移植したデータが、現実世界でロボットを使って戦いつづける内容のSFロボットアクション。
 主題歌は「新居昭乃」という歌手が担当しており、彼女の特徴である際だって甲高い歌声と、スローテンポで流れるようなメロディは相変わらずの存在感があります。 しかし、OP初見の感想は、映像の内容は普通の作法に則った作りだが彼女自身の持つ特異性だろうが…違和感が拭えなかった。 黄昏た世界感に彼女の曲は合っている部分も多いものの、この人をアニメ主題歌…それもロボット物に持って来るのはどうかな?と感じたのが正直な所でした。
 しかし継続して視聴した所、良い部分も見えて来ました。 まず馴れと本編の面白さによって親近感が生じた事。 それから、本編とのシンクロを感じさせる内容で登場人物達の境遇や感情をよく表現している(と思う)歌詞。 これは聴けば聴くほど情緒的に感じさせる内容でした。
 しかし…ま、とりあえず主題歌を選ぶ際に歌手の特性は考慮すべきだったかもしれないなぁ?
評価(4,3,3)

 

せんちめんたる じぇねれ〜しょん(スクールランブルニ学期)

 学園ラブコメ、2回目のアニメ化です。 以前の本作品の主題歌は『堀江由衣」の担当で、良くも悪くもスポンサーであるスタチャ色が強い物の、ファン層からの受けは良く、タイアップとしては成功の部類に属すると思うのですが、今回の再アニメ化では何故か路線変更があったらしく主題歌は「スタチャ」担当では無くなっていました。 変わって主題歌を担当したのは(まぁ、どうでもいい事だが)「マーベラスエンタテインメント」で、何故か「つんくプロデユース」のアイドルが歌うおまけつきでした。 、本曲は初見感想から好感触でして、アニメの雰囲気にあった良い曲をつけた物だと感心しきりです。 元々アニメ系に強い音楽レーベルなので、そう心配する事は無かったのですが、つんく氏の音楽性とこの手のアニメの相性の良さは見るべき物がありますね…歌詞・メロディ・動画と、どの点をとっても作品を表現するのに不足は無いと言えるかと
評価(5,3,4)

 

晴れる道〜宇宙人(オメェら)に合わせる顔がねぇ!〜(ケロロ軍曹)

 ケロロ軍曹3代目主題歌だったかな? お笑い芸人「次長課長」が歌う本曲、「コメディ=お笑い」と短絡したマネージメントとしか思えない駄曲と酷評したい…のだが、全く作品と合わない訳ではない。 言葉遊び的なノリは前主題歌などと一味違った面白さがあり、何より本作品を見ている主な視聴層(子供な)に歌い手の素性など、どうでも良い事でもある。 
 しかしまぁ、個人的にはメロディ・歌詞の出来損ない地味たチグハグさがシャクに触るし…唯一、出来が試されるOP映像にしても「無難だね」としか言えないわな。
評価(3,2,1) 

 

恋☆カナ(きらりん☆レボリューション)

 主人公の少女がアイドルを目指す古典的題材の少女漫画…コメディのノリが大好きだ。 声優さんにアイドル、主題歌も担当と言う実に古典的な作り方で、作品の空気に合った主題歌を使用すると言う基本に忠実な本曲は、聴いていてアニメを見ているんだと思わせてくれる良曲だと思います。
 しかしこの曲、OPはアニメバージョンと実写バージョンが存在します。 実写の方は完全なプロモーションとしか言えない使用法であり、アニメOPのあり方を根底から覆すやり方に思えます。「主役のアイドル歌手が歌うのだから宣伝をして何が悪い」的な本曲のあり方はどこか間違っている気がします。
つー事で整合性について減点。
 やはり本編を引き立ててこそのアニメOPであって欲しい物です。 今後、アニメと歌手映像のコラボみたいなOPが出来たり増えたりする…とは思えないが、そんな手法が増えるのは本当の悪夢だろう。
評価(2,3,3)

 

キミのアシタ(ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!)

 舞台を別の星にある寄宿舎学校に移した続編。 基本はコミカルな魔法少女系か? 歌手は前主題歌と同じ方で路線は踏襲されています。 この曲から漂う伝統的な東映系児童向けアニメの主題歌の雰囲気は流石で、OP映像とのシンクロも初見から違和感なく見る事が出来て愉快になれる物でした。 歌詞も前向きでノリが良く、でサビに「ギュッ」と言う単語を繰り返す事でリズムを付けてまして耳残りします。 しかしまぁ…話題性とか人気の面ではちと勿体無い事になってますね…プリキュアより面白いのになぁ。
評価(4,3,3)

 

Sanctuary(牙)

 素行の悪い少年が異世界に飛ばされ、そこで与えられた力で活躍すると言う、ファンタジーアクション。 設定はベタだが、大好きな設定であり物語であった。 …ま、それは良いとして主題歌だがアップテンポなリズム、力強い歌詞と歌声による女性ボーカルで好みの曲と言えます。 初見で見た時、敵と味方、それと次々に描かれる登場人物達それぞれの物語に期待が膨らんだ物です。 しかし、登場人物の死に様とか、扱いがテキトー以外の何物でもない場面が多く、少々ゲンナリでした。 OP映像など丁寧であるだけにそこは残念だった。
評価(4,3,3)

 

砂上の夢(ザ・サード〜蒼い瞳の少女〜)

 砂漠化した未来世界を舞台に、主人公の少女が活躍するSFアクション。 刀でぶった斬る特殊能力を持ち、様々な敵をなぎ倒していく主人公はカッコイイが、物語としては「華」に欠けると思います。
…その辺の設定は極端な話、時代劇と大差ない訳だが、物語の目標など何がやりたいのかよく分からない。 アニメにした意味は原作へのファンサービス以外に意味あるのかね? 
 で、主題歌だが正直…記憶に残るような物では無かった。 OPは延々と続く砂と岩ばかりの世界と刀を振り回す主人公。 それと幾らかの仲間達、これらを曲に合わせて並べただけで見所ある構図などは無い。 歌詞は割と好感触だが、何か心に印象が残る事は無かった。むしろ甲高い歌声が少々耳障りな位だ。  …作風自体が大人しいので、番組相応と言えなくも無い…か。
評価(3,3,3)

 

19才 (xxxHOLiC)

 オカルト系ミステリー…妖怪や怪現象などに悩まされる人間と契約し、願いをかなえる女性と知り合った主人公が、様々な現象を目にしていくお話で、主題歌もその雰囲気にあった…どことなく不思議な歌となっています。 この歌手さんは何度か曲を聴いたことがあると記憶しているが、アニメに向いた音楽と感じた事は無い。 本OPはそうした先入観の中で見た訳だが、ミステリアスな歌詞とリズムはこの作品と意外と合っている。 OP映像の特徴となっているのは「蝶」だが、これも作品のモチーフの1つみたいなので「ほぉ」と感心しきりだ。 製作側も粋な事をするものだね…
評価(4,3,3)

 

幸せのいろ (ああっ女神さまっ それぞれの翼)
 女神様が冴えない主人公の元にやって来てハーレム生活を送る事になる恋愛コメディ…
第2シリーズとなる本作も、歌手などは引き続き同じ方が担当されています。 OPは北欧風の格調高い前奏(バグパイプ?)から始まって、最後までスローテンポで温かみのあるメロディと歌詞が流れます。 映像は…主なモチーフは欧州、スイスとか北欧かな? 全体的に澄んだ雰囲気が感じられ、作風を理解し易い良曲かと思います。
評価(4,4,3)

 

Starry Waltz(西の善き魔女)

 閉じた世界(?)を舞台にしたファンタジー系宮廷劇…? 主人公は女性、敵も味方も女性と言う「女の戦い」メインなのだが男性陣のいざと言う時の締まらなさは何とかならない物かね??
 で、主題歌は「ワルツ」を題材にした曲なので舞踏会をモチーフにし、弦楽合葬を中心に据えたクラシカルな曲になっています。 ボーカルも女性で、甲高い声質が特徴的と言えます。 まぁ、この傾向の作品によく使われる方みたいなので順当ではあるのだろうが「格調高い=この声」とイメージが定着するのは何か違うとも思います。(個人的に甲高い女性ボーカルは、基本的に、まず「耳障り」と思う)
 OP映像は好きですね。 特に女王候補のライバル3人の人物画(少女漫画風w)が大写しに連続して流れる辺りの映像と音楽のリズム感がとっても良い…
評価(4,3,3)

 

夢迷宮〜光と闇のダンス〜(夢使い)

 夢が現実化して社会に害悪を与える事象を元に戻す事の出来る「夢使い」達の戦いを描いた作品…大きく括ると美少女戦士物か? 曲調は主人公達の服装が「巫女」な事や「夢」と言うテーマからか、幻想的な感覚を憶える物になっています。 ゆったりとしたリズムに合わせて歌われる歌詞もタイトル通りの不思議さを語る内容で、OPも原色中心のゴチャゴチャと乱雑な世界観を良く描写出来ており、作品の雰囲気作りに一役買っています。
評価(4,3,3)

 

童話迷宮(おとぎ銃士 赤ずきん)

 おとぎの世界が魔女に襲われ、それを救う鍵となる異世界の少年を守る為にやって来た少女が追っ手と戦っていく物語。
 ひたすら可愛くコミカルに描かれた主人公達が織り成す物語はとても分かり易くて楽しく、バカ正直な主人公の正義の味方っぷりは見応えがあります。 デザイン面でも独特の個性があり、彩色や造型の独自性も含めて本年度のトップクラスだろうと思う。  その主題歌も一発で何の主題歌か分かる独特のポップな曲調と歌詞で、OP映像もキャラ達が画面狭しと動き回る映像は、何度も見たくなってしまう魅力があり、良質の内容でした。
評価(5、4、4) 

 

宇宙で恋は☆るるんルーン(ギャラクシーエンジェる〜ん)

 宇宙を舞台にしたSFギャグコメアニメシリーズの新作。 今作ではキャラクターが一新されてはいますが作品内容は同じ様な物で、旧作ファンも安心して視聴出来るかと…
 さて、そんな衆目の期待を一身に背負う本主題歌の出来栄えも期待通り、ポップでキャッチィな楽しいOPとなっております。 まず踊る主人公達をバックにファンファーレ宜しく始まって最後まで踊り通す勢いが楽しい。 歌詞の内容はダジャレが無いのがちと残念ではあるものの主人公達の名前「ルーンエンジェル隊」と言う言葉が盛り込まれ、GAらしさを醸し出しています。 この辺の曲調・歌詞など、ひたすらGAの為の歌であって、歌単体では何でこんなにノリノリなのだろう?と不思議に感じてしまう事請け合いです。 あ、そうだ…歌声が子供アイドルみたいで下手っぽい風味なのが玉に傷だ。
評価(5,4,3)

 

Bland New Breeze (金色のコルダ〜primo passo〜)

 学園の伝統ある音楽コンクールに、妖精の力を借りて参加する事になった主人公の少女が他の参加者達と、音楽を通じて語り合っていく物語。…「コーエー」の女性向け作品だが、意外と腐女子成分が薄くて見易かった。 また、本編の音楽に対する誠実さは特質すべき物がある様に思う。 美少女系が総じて「萌え」に走ってしまい、純情さ・真面目さから一線を画そうとしているからか、なお際立って見える気がします。
 さて…本作品の主題歌だが、作品のテーマとなっている音楽にちなんで実にクラシカルな曲となってまして、歌い手の歌唱力からはアニソンにはとても聴こえない重厚さを感じます。 特に歌声は凄い。 こんな透き通っていながら低さも備えた歌声を使えるとは…何とも贅沢な話だ。 しかし…歌詞は普通っぽい感想なので、ちと勿体無い。
評価:5、5、3

 

 (ゴーストハント)

 霊現象などの検証作業を生業とする青年の会社へ、アルバイトに通うことになった主人公の少女が出会う様々な事件を描いたオカルト系ミステリー。 主題歌に「歌」は無く…いわば「テーマ音楽」であり、映像自体も黒単色をバックに光の点がモヤモヤと動いたり回ったりで、実に古めかしい。 曲調と合わせてアメリカのドラマなどの雰囲気を髣髴とさせ、アニメ制作陣のこだわりが感じられる。 しかし、アニメ本編はどこを切っても今時のアニメであり。OPの重々しさがかえって違和感となっている気もする。 チョイスとしてはさじ加減が難しい部分だろう。
(…本編のOPを見れば分かるのだろうが、ネットでちょっと調べた限りでは曲名が分からなかった)
評価(4、4、−)

 

1000%SPARKING! (ネギま!?)

 学園物+魔法…と言うか伝統のごちゃ混ぜスラップスティック2度目のアニメ化。 ストーリーは前作とは全く関係の無い物語となっています。
 前作の主題歌と同様にレギュラー陣を小分けして主題歌を売り出す手法は同じだが、本主題歌の見所はそれだけではない。 OP初見、始まったと思ったら何時まで経っても前奏とセリフ…殆どの時間をそれに費やし、歌詞は最後の方でサビのみ。 映像もセピア調に彩色され、学校机で出来た迷宮を登場人物達が音楽に合わせて走ったり踊ったりする場面が手を変え品を変えて続きます。 前年の「ぱにぽに」と同じ制作陣だそうで、並外れた映像感覚に驚かされます。 
…こんなアニメOPを地上波の夕方に放送している事実、これを生で見れるお子様達は自分達の世代の幸福を噛み締めるべきだろう。 
 いや、正直子供がどう思って見てるのか知りたくなる時間帯だ…マジで。
評価(5,5,3)

 

COLORS (コードギアス 反逆のルルーシュ)

 世界を支配せんとする巨大な国家を相手に、復讐の為に戦いを挑む主人公の活躍を描いたダークヒーローアニメ。 一面としてロボットアクションでもあるし、学園物でもある…どっちつかずだが割と上手く纏めてはいるが…
 さて、OPだが、本作の主役は誰なのだろう? 作品が何を主眼に描こうとするのか、このOP初見では掴みかねた。 ランスロットと言うロボットと、その乗り手のスザク君に脚光を当てすぎでは無いかなぁ? それが、もうちょっと控え目な方が良かったと思う。…歌手は「エウレカセブン」でデビューした(と記憶している)「FLOW]が担当。 彼らの聴き取り易い歌詞と男性ボーカルは好みです。 ですが、本曲はOP動画と動きやリズムのシンクロが流石に小気味が良いのだけれど、曲が力負けしてる印象。 特に気に入った部分は…無い。 あえて言えばリズムは割と分かり易いから、カラオケで歌いやすいだろうとは思う。
評価(4、3、3)

 

真赤な誓い (武装錬金)

 錬金術で生まれた「核鉄」と呼ばれるアイテムを使い、悪のホムンクルスと戦う主人公を描いたアクション作品。  主題歌はアップテンポでカッコイイ、アニメ主題歌らしさ全開のアップテンポ一点張りの力強い曲です。(歌手が福山芳樹だが一瞬JAMかと思ったら…単独なのねん)
 本OPの映像も基本に忠実と言え、力強い歌詞を全力で歌い上げる音楽に合わせて主人公の映像が動き回ります。 …個人的に気に入ったのは製作陣の名前を表示するポップアップの枠が核鉄をイメージした物で、それが左右とか上下に「パカっ」と割れる感じの所な。
評価(5,4,4)

 

MA・MO・RU! (護くんに女神の祝福を!)

 設定がイマイチ理解できない。 どうやら超能力みたいな力を具現化する「何か」をヒロインが使えるらしい…が、それが科学なのかオカルトなのか、能力のベースが分からない…とにかく、その能力から「魔女ビアトリーチェ」と恐れられるヒロインに一目惚れ&即・告白された主人公が、彼女と付き合う中で事件が巻き起こっていく…そんなお話だった。
 主題歌は甲高い歌声が特徴的…しかし、ちょっと「下手」かな? リズムだけは良いが聴き惚れる事は無かった。 しかし、それを補っている部分が歌詞で、ヒロインと主人公が互いを「守る」気持ちと主人公の名前「護」を掛けたタイトル・歌詞で「ま・も・る」と連呼するサビの部分が特徴的だが、単純な連呼の分かり易さは「アニソン」の基本を抑えた物と言えましょう。  OP映像は、絵が特別凝った演出でも無い…と思うのだが、原発みたいな校舎とか好きな造型だからか、毎週見てしまったな…まぁ、リズムと映像が合ってたと言う事かもしれない。
評価(4,4,3)

 

Destiny girl(009-1)

 セクシーアクション…とか売り文句にしている古典的SF作品で、原作は石森章太郎。主人公がサイボーグで胸の先がマシンガンと言うアイデアまで忠実にアニメ化しており、作風は古風さを漂わせている。 主題歌もそれを意識した曲であり、番組の雰囲気に沿って作られたと一目でわかる内容となっています。 そこでは活き活きと飛び回る主人公が淡い色彩、単色のシルエットで表現されており、その映像から…強いて言うと70年代辺りの婦人服のコマーシャルフィルム映像が思い出されます。  曲と歌詞は、悪い言い方だが流行りのポップな物とは違う、どん臭いアニソン風味が漂う路線であり、甘い調子の歌詞と歌声が「セクシーアニメ」らしさを強調しています。
 「作品らしさ」では06年でも有数の個性を見せているOPと思います。
評価(5、5,3)

 

BREAK OUT (スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウオーズ)

 異常に古典的な演出をする事に終始するロボットアニメで、宇宙人の侵略がメインかと思いきや人類同士で内戦を始めちゃいます。 スパロボ達のド派手さはこの作品ならではかもしれないが、あんまり好みのノリでも無いのが正直な所。
 主題歌はJAMが担当で、いつもの熱血叫び系のアニソン。 この手の曲もいい加減、食傷気味だがアニソンを取り巻く状況が相変わらずで、常にある程度の需要があるのも事実なんですよね(…「JAMしかない」ってのも飽きる) 本曲の特徴は「うぉー」とか輪唱で盛り上げる部分と、番組タイトルを歌詞に織り込んでいる点かな? ロック調のリズムはJAMらしくもある…けどいつもの奴とも思える。 OP映像はロボットとパイロットのピンナップ的な作りだが堅実でカッコイイ部分もあるのだが…曲の勢いと比して、見劣りする大人しさも感じました…かね。
評価(4,3,3)

 

流星ミラクル (天保異聞 妖奇士)

 江戸時代、天保年間を舞台にした時代劇伝奇アニメ。 珍しい題材だが、妖怪退治と言う内容を考えれば現代でも江戸時代でもやる事は同じだろう。 見た感じは主人公に浮浪人、仲間に巫女・陰陽師・非人とおおよそ時代劇らしからぬSF地味たメンツ…これなら時代風俗を気にする必要も無い訳か、納得。
 ただ、視聴者に受けるか?と言う問題と、アニメは時代考証の経験が難しいのでは?と疑問を感じないでもない。  さて、主題歌は流行り系の歌い手さんによるタイアップ曲で時代劇って雰囲気は無い。
 OP映像は冒頭の年号が巻き戻っていく部分に「おぉ」と引き込まれる物の、それ以降は・毎回、本編内容の映像を挿入している所にこだわりを感じるものの、曲の方は何とでも合うようなポップ曲でしか無く、特別な印象は残ってない。 曲調・歌声など活き活きとして滑舌も良いし、歌詞も気を留めるような部分は無かったから勿体無い。
評価(3,3,3)

 

 Be strong (史上最強の弟子ケンイチ)

 週刊サンデー掲載が原作の格闘技漫画のアニメ化。 ひ弱な青年が、格闘技の達人に師事して強くなっていく…と言う内容で、個人的に見所は女の子が可愛い事だと思ってたが、何か絵が雑でちょっと期待外れであった。 しかし、内容は回を追う毎に良くなってるので視聴には堪える。 さて、主題歌でまず気付くのは歌詞が「修行」について書かれていると言う事。 これがポップなノリに乗って流れ、コメディチックな本編の雰囲気を良く表していると感じた。 歌い手も聴き取り易い歌声なのが良い。 しかしまぁ作品に合ってはいるが、何か抜出た物が無く地味な印象が拭えない…何かアクセントが欲しい所。
評価(4,3,3)

 

前奏曲(プレリュード)We are not alone (夜明け前より瑠璃色な Crescent Love)

 未来の世界、月と地球が戦争によって断交した後の世界、その雪解けの嚆矢として月からやって来たプリンセスが地球の青年と恋に落ちます。 本作内容はそんな美少女ゲーム原作の恋愛ロマンス。 主題歌は背景を表現するワルツ調の落ち着いた曲になっています。 リズムも歌詞も優しくて淑やかな印象で、OP映像も主人公とヒロインを中心にしながら登場人物を順に描き出しています・・・作画はそれなりだが。 しかしまぁ、感想としては及第点ではある物の、地味すぎでは? と思いました。
評価(4,3,3)

 

メッセージ (奏光のストレイン)

 人類が宇宙に溢れ、それが2陣営に分かれて互いの生存を掛けた大戦争を繰り広げる時代を舞台にしたSFロボットアクション作品。 作品の特徴はロボットやら戦艦が、やたら光ってる部品が多い事。 何か推進装置?みたいだが…「ゼーガペイン」もそうだった…蛍光色に光るのは流行りか? 
 本作の主題歌は宇宙を舞台にしたシリアス系のSFにしては珍しく牧歌的な笛の音色を基調とした物で、歌詞なども落ち着いた物になっています。 内容や戦闘の描写は多いので、別にアップテンポな曲でも違和感は無いのだろうが…何故、こんな歌を持って来たのか、特徴的な選曲ですわね。
 まぁ、主人公は陰気臭いし人はよく死ぬし、明るい内容とも言えないから合っているんだろう。
評価(3,3,3)

 

INNOCENT SORROW (D.Gray-man)

 死者の魂を「悪魔」と言う兵器に変えてしまう怪人「千年伯爵」と戦う悪魔狩り「エクソシスト」の活躍を描いた伝奇系ヒーローアクションが本作。 ジャンプアニメだからだろうが、やはりこの作品の主題歌もどこかのポップ歌手様がタイアップになってます。 OP映像は黒っぽい彩色がメインなので、何か暗くて見辛い。(やはり良いモニターが欲しい所だね、見る環境を選ぶ様になってしまったのは結果論だろうが、まー私個人の感想なので運が悪かったと思いねぃ) OP映像はアクションシーンなど特別綺麗な作画でも無いし・・・無難な作品と言える。 ですが、気になったのはやはり独特の曲調だろう。 OP序盤はどうもテンポのゆっくりめの曲と思わせて、後半にと堰を切った様にリズムが力強く変わる。 変則的ではあるけど、聴き入ってしまったのは・・・目新しさだろうかね? ま、何はともあれ2代目曲とかあるんだろうけど最初の印象は大事にして、長く使って欲しい物だね。
評価(4,4,3)

 

はぴねす! (はぴねす!)

 魔法が普通に存在する世界を舞台にした美少女アニメ。 魔法のあり方を巡って、主人公とヒロイン達の想いが交錯したりしなかったりです。  OPの出来はそれなりで、かわいい系普通の萌えソングだが…歌声の甲高さが素人地味てて好かない(最近はこんな歌声ばっかりだな) しかし、リズムとか歌詞の素直さは好みです。 映像もまぁ、主人公やヒロインの関係などわかり易い出来ではある。
評価(3,3,3)

 

虹色センチメンタル (Gift 〜eternal rainbow〜)

 何故か年中、虹が出たままの街が舞台で、誰でも一度だけ想い人にギフトを贈ることが出来る・・・と言う不思議な習慣がごく普通に存在していた・・・とか、そんなメルヘン設定に主人公と幼馴染、義理の妹と三角関係を絡めて描いてます。
 ポップでいかにも贈りものっぽい曲(?)で、 歌詞や歌い方も割と分かり易い物。 虹とか贈りものと言ったテーマ性のある題材を並べてるだけではあるが、それなりに内容を伝える事には事欠かないと思う・・・まー、思い入れが無いから感想も薄っぺらで申し訳ないやね。 
評価(3,3,3)

 

ハートウェーブ (流星のロックマン)

 本作品は15分の短編で、内容としては…電波星人が攻めて来ました。 さー大変って時に現われるのが電波星人の逃亡者と合体(電波変換)したロックマンなのだぁー! な、ヒーローアクション作品であります。 本編も短いが、OPも短い。 OP曲は登場人物のアイドルが歌ってる様で、女性ボーカルが素人っぽいの.しかしアップテンポなヒーローアニメらしい曲で、歌詞の内容も作品のテーマに沿った物になっています。 映像もヒーローアニメらしい軽さを感じる…出来は、まぁそれなりだろう。
評価(4,3,3)

 

Last regrets (Kanon)

 なんか古い曲なのですが、「AIR」より古い本作品においても主題歌はゲームと同じなのだそうだ…つか、原作やってないオイラは化石扱いであるが…ま、とりあえず本作品は伝奇系の美少女アニメであります。 主題歌は物悲しい歌声と、これまた静かな歌詞、夜の内に降雪した翌朝の静まり返った情景を連想させる冬空と雪原のコントラストが印象的です。 そんな背景に映える女性キャラ達も表情が豊かで、どんな物語か、想像を掻き立てられます。
 しかし…正直、歌詞の意味がよく分からないのと、音楽としては好きではない方向なのでちょっと評価が辛くなりますがね。
評価(5、3,3)

 

バーテンダー(バーテンダー)

 「BAR」と言う閉ざされた環境とその主人である「バーテンダー」という職種を題材に舞台に、お酒と、それ飲む客を絡め、1杯のお酒で悩みから解放されたりとか癒されたりと、そんな感じの様々なストーリーを描いています。 本編やEDもそうだが、制作陣の題材へのこだわりが感じられるのは、製作に今川泰宏氏が関わっているからですかね、やはり…「ミスター味っ子」を作った経験もあるし、得意分野なのかも知れません。
 主題歌について、歌詞は情緒的ですが、メロディの軽さと男性ボーカルのハキハキとした歌い方によって、かなりアニソン的な趣になっています。 OP映像は最初に酒瓶の合間をカメラが進んで行き、合間に登場人物の絵が挟まれながら、ストーリーテラーとも言える女性キャラが登場し、人魚の様に泳ぐシーン等々が流れます。 作風にあったシックな雰囲気など、とても見応えのある内容だと思います。
評価(5、4,3)

 

 

(作品との整合性、メロディの好み、歌詞の好み)

 気に入らん(←1・2・3・4・5→)良い

一番上に


  2006年について

 個人的な視聴環境としては、深夜枠のアニメが増えました。 週12作〜となり、他の趣味(ネトゲ、漫画、読書)を圧迫しています。しかし、それでも視聴できない作品が多い事には変わりありません。
 TVアニメの概観としては、今年もアニメファン以外が注目する様な「核」となる大きな流行はありませんでした。 しかしそんな中で流行った作品が無い訳ではありませんでした。

 「アニソン」で最も話題になった曲は「涼宮ハルヒの憂欝」の主題歌「冒険でしょでしょ」及びどう番組ED曲(の踊り?)だと思われます。 私の住む岡山では本作品は未放映でしたし、日本全国においても放送された地域は、むしろ少ないと思います…しかし、本作品の話題性はまたたく間に広がって全国規模の物になりました。
 その裏には何を置いてもインターネットを媒体にした情報共有による伝播の存在があり、この作品EDに影響されてファンが自らED映像を真似て踊った動画や、ガンプラをクレイアニメの如く編集した動画をネットに落としす行為も話題を振りまきました。
 その媒体として一躍、存在を知らしめた「YouTube」と言う動画共有サービスの存在こそ、06年を代表するコンテンツと言えます。 同様のサービスをグーグルなど他社も行っていますが、現状「YouTube」がユーザーに使われる頻度と知名度で先行しています。
 この存在は05年の「i-pod」に匹敵する衝撃性を持っていると言って過言ではありません。 …具体的に将来、何が出来るのかは、よく分からないのですが、話題になっているTV映像や懐かしい番組など、興味ある番組を、好きな時に気軽に見ることが出来るのは、TVと明らかに違う楽しみ方であるのは間違いありません。

 ほんと、1年1年が放送とネットのあり方が変わって行きますねぇ…1つの区切りであるアナログ波終了する2011年(5年後)ですが、世界がどうなっているのか、全く予想できません。

 あと、アニメの傾向としては少女漫画系作品がヒットしました。「のだめカンタービレ」「はちみつとクローバー」「NANA」が3大作品と言われ、いずれもメディアミックスによって巨大な売上を叩き出しています。
 …いずれもドラマ・実写映画化と、これまで別々だったドラマとアニメの垣根が無くなり、ドラマ・アニメ化を一つのプロジェクトになする方法が定石化したのも今まで無かった事(知らないだけかもしれないが)です。 これは少女漫画系だけで無く、少年漫画でも試みられています。嚆矢となるのは「デスノート」かなぁ? 成否は兎も角、ドラマは大体1クール、アニメは2クールと…今年も色んな漫画がバッタの群に喰われるが如く消費される事でしょう。 と言うのも、放送作品数とかサイクルが短すぎで原作不足になってるんじゃないかと思うからで、既にアニメは作品過多から、大した人気も無い作品すらアニメ化されてる様に見えます。 …そうなると遅かれ早かれライトノベルズとか美少女ゲームまでドラマ化の食指が伸びて来やしないかな?とか、要らない心配をしてしまう小生でありました。

 

 最後、個人的に06年のアニソンは…
最初の半年間はロクな曲が無い年と思っていましたが、後半になってポロポロと好みの曲が出て、何とか良い印象で終わる事が出来た気がします。
 それでも、抜け出て良いと思う曲はアニソンは無かったかなぁ? しかしまぁ、そんな中で評点ごとに3つ挙げると、

作品との整合性   :童話迷宮(おとぎ銃士 赤ずきん)
メロディの好み    :童話迷宮(おとぎ銃士 赤ずきん)
歌詞の好み        :真赤な誓い (武装錬金)

かな?
 で、それ以外で際立って印象的だったのは「1000%SPARKING!(ネギま!?)」この曲は上記3つの部門別では、どこに入れたら良いか分からなかったんですよねぇ…

 

 

 

 以上…なのですが、正直言うと2006年を通じて最も聴き倒した曲は間違いなく「Love Cheat」(MOSAIC.WAV:いただきじゃんがりあんR主題歌)なのですよ。 1歩遅れてますが、春頃に知ってOP動画を公式で落としてみて、その後CD買って…今でも時々聴きたくなります。 アニソンでは無いのでここでは関係ないけど…