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 アニメ主題歌回想2004

 点は5段階評価。 
カッコ内は(作品との整合性、メロディの好み、歌詞の好み)の順。
数字の評点は
 気に入らん(←1・2・3・4・5→)良い


READY STEADY GO(鋼の錬金術師)
 2代目主題歌。 なんか非常にメジャーな人達が久々にCDを出したらこんな番組のタイアップにされてアニメかぁ…落ちぶれた物だなぁ〜的な感じがしないでも無い。
 この歌の背景ははともかくOP自体は非常に上手く纏まっていて曲と絵のかみ合いは素晴らしい出来栄えであると言えます。 流石はプロの仕事だと感心しきりですな。

(3,4、3)

 

太陽のtransform!! (トランスフォーマー・スーパーリンク)
 アニメの雰囲気が去年のシリーズとは全く別物になってしまった変な作品です。ですが、物語の構成は上手くて面白い話が多かったと思います。 CGで描かれたロボット、特に変形シーンのギミックの表現、歩行などの基本動作でもうちょっと人の重心移動を研究したほうが良い気もするのですが、それでもナカナカの物だったかと。
 さて、主題歌。 初見から凄いと思わせる曲で、それとリンクしたバックのアニメーションもかっこいい。 これからどんなアニメが始まるのか一目瞭然で、勢いのある歌詞も分かり易くて好感触でした。

評価(5、4、4)

 

 SUNRISE(SDガンダムフォース)
 あれだけブームになったにも関わらず、TVアニメになるのは初めてという…SDガンダムを主人公にしたロボットアニメ。
 「ガンダムは売れる」という勘違いから持って来られたとか?そんな勘ぐりをしたくなるタイアップですが、歌としてはそこそこですね。作品の雰囲気を壊してはいません。 歌詞とリズムのバランスも聞き心地が良いし、元気も良い。
とはいえ、少なくとも音楽提供者が考えている程は話題にならなかったのではないかにゃあ?

評価(3、3、2)

 

24時間あいしてる(ゆめりあ)
 ナムコの美少女AVGが原作のアニメ。 基本路線はコメディあり、お色気ありなのはお約束、その上で主人公とヒロイン達が夢の中の世界を脅かす敵と戦いながら、現実世界では恋愛グダグダ生活をエンジョイしてるのがほぼ全編のお話。
 さて主題歌だが、恋愛物らしく歌詞では「一緒にいたい」とか「守ってあげたい」と言った感情について歌い上げており分かりやすい。 そして、ゆっくりしたテンポながら、それを聴き易くしているメロディもなかなか宜しい…佳作です。

評価(5、3、5)

 

DANZEN! ふたりはプリキュア(ふたりはプリキュア)
 女の子が悪と戦うと言うヒロイン物の定番だが、公式サイトによるとこれは「ヒーロー物」で、主人公のアクションは格闘主体が売りらしい…とはいえ、どう描かれようと傍から見れば戦う女の子がいる部分は目新しい表現は感じなかった。 こういう作品はそれよりも学校生活とか恋愛模様とか、そっちで面白さを演出して欲しいなぁ、とか思う訳です。
 ま、良いか。 主題歌ですが…正直、歌詞のテンションはちょっと…変かもしれないと感じましたが、それを消し去るメロディの強烈さを感じました。 初見で違和感無く見れましたし、製作陣の思惑を体現するすばらしい歌と思います。 この系統のアニメ主題歌としては及第点以上の出来でしょう。

評価(5、4、3)

 

SILENT MOON (GetRide!アムドライバー)
 SFアクションだが…「ぼくらの問題作が始まる」とかCMではもったいぶってたが、番組の内容はむしろ絵に描いた様な普通さで、製作陣の意気込みと随分な差があるなぁと思いました。
 主題歌はアクション物、それもカッコ良いキャラが活躍するとあって、アップテンポの耳障りのいい曲ではありました。 

(3,3,3)

 

identity(陸奥圓明流外伝 修羅の刻)
 歴史の影に存在したという設定の古流武術伝承者を主人公にした格闘アニメ…だが、格闘描写はそんなにハードな物ではない。 OPでは歴史上の剣豪達と主人公をからめているが、血沸き肉踊るような生々しい雰囲気も感じない。
 この主題歌はそんな作品の顔になる訳で、主人公の性格などに合った歌詞とは思うが、作品の舞台である日本の中世〜近世に合っているかと言えば…微妙に感じた。

 評価(4,3,3)

 

ココロオドル(SDガンダムフォース)
 早い物で2代目主題歌。 とりあえず取り上げるが…感想と言えるべき物は無い。 ガンダムの長い歴史、その歴代の主題歌達の列に加わるのか?…何も残せないと思うぞ。
 まあ、SDだから別物と言う事にしておこうかな。(3代目以降は見てないのでこの作品主題歌はここまで〜)

(2,2,2)

 

We are the strars(RAGNAROK THE ANIMATION)
  ラグナロクオンラインの世界を舞台とした作品。 原作はライトファンタジー系のRPGで、アニメ化に当たっての志向は、さらに「擬似ファンタジー」とも言うべき既存作品…例えば「スレイヤーズ」辺りに近い傾向に味付けされています。
 その様な作品ですから主題歌も重々しい物ではなく万人受けのするメロディで耳障りの良い曲でした。 チョイスとしては及第点ですが、特別に秀でた部分のある曲とは感じませんでした。 初見での印象は悪くないですが…惹きつけられる物がチト足りないので感想としては普通レベルやね。
 それとは別に音楽としての話ですが、低音を効かせ過ぎでは無いだろうか? 家の安価なスピーカーでは歌詞が聞き取り難く、音とびし易くて聞くのが不快でした。 もしかしたら低音で隠さなければならないほど歌手がヘタクソなのだろうかと疑ってしまった。

(4、4,3)

 

Take★Back(絢爛舞踏祭ザ・マーズ・デイブレイク)
 SFメカアクション、それもリアルロボット系の作品で、PSで開発される同名のゲームと世界観を同じくします。 アニメは序盤は物語としての目的が不明瞭だった物の、終盤の追い込みは感動物で、キャラ達の立ち居振舞いが素晴らしく、いい感想を抱く事が出来ました。
 主題歌は原作が世界観を大事にしているからか、アップテンポではありますがそれほど自己主張しない曲でした。 下手などこかで聞いた事のあるアニソンみたいな曲や、妙に重い感じの曲(例えばクラシックとか?)を選ぶよりは余程、堅実な曲選びであったと思います。 
…あえて言うとこの作品ならではの味がチョット物足りないかなぁ?

(4,3,3)

 

ケロッ!とマーチ(ケロロ軍曹)
 カエル型宇宙人が主人公の家に居候し、彼らと主人公の周りで起こる様々な珍現象の数々を描き出すユルユルコメディな作品。
 主題化冒頭ではイキナリ「ケロ・ケロ・ケロ・地球侵略せよ」という歌詞でズッコケさせてくれます。 なんとも印象深いオモシロソングだ。 番組内容その物で他に言う事は無いね。 これ以上の歌を付ける事は無理だろう?  そう思わせる程に罪作りな曲ではないだろうか? 

(5,4,3)

 

Going on!(DANDOH!!)
 清々しいと言うか、明るい雰囲気が少年マンガらしいです。 OPで気が付いたのは、ニコニコマークの付いたゴルフボールがやたらクロースアップされていた点かな?(歌に関係ないけどね) 
…この所のサンデー作品をみるに、同誌のアニメ化を扱っている部署は、現在では最も「アニメ主題歌らしさ」について良いセンスをしているのではないかと感じる。(コナン以外で、との前提はある)

(4,3,3)

 

君にこの声が届きますように(金色のガッシュベル!!)
 石版の魔物編からの2代目主題歌。 前主題歌の路線を踏襲した曲調で聞き心地は良かった。正義とか直向さを唄っており、歌詞に込められたメッセージ性も、実に少年マンガらしさをダイレクトに感じられる良作だったと思います。

(4,3,3)

 

metamorphose(この醜くも美しい世界)
 個人的には曲調が好みからはやや外れているのですが、歌手の実力も相まった良い曲である事は認めます。 でも、正直この主題歌を頂く作品をどう思ったかと言えば…なんか拍子抜けする程の自己中心的で独善的、矮小な演出・構成の連続で、唖然とする程に見事などうでもいい結末、面白くも何ともない。(唯一、高田由美嬢(?)の出演だけが光ってますな…少なくとも私にとっては)
 歌に作品が負けてますな、勿体無い話だ。

(3、3、4)

 

UNDO(鋼の錬金術師)
3代目主題歌。 それ以外にはそんなに言う事は無いですが…まぁ、歌詞はそれなりに良い感じでしたと、それだけ言っとこうかなぁ。
 作品に相応しいかどうか? そりゃモチロン相応しく思えないよ、何でこの歌がハガレンなんだよ?聞かせろやコノヤロウ。

(2、3、3)

 

Will(忘却の旋律)
 歌はまぁ、歌い方が変に思える以外に感想は無いのですが…この作品を何回も見てから思うに、一言で言うなら…エキセントリックだなぁ〜と。でも、これはこれで作品に合っているのだと感じる事は出来ました。 でもバックの絵がさぁ、バイクが空を飛んで行って宇宙戦艦がドンパチやってるとかですぜ? 珍妙なセンスと思って可笑しくないともう思うんよ。(あとエロスな雰囲気が◎…かな?)

(4、4、3)

 

Shangri−La(蒼穹のファフナー)
 ハードなSF設定、リアル系メカアクション、暗いストーリー、これらの要素を詰め込んだ「エヴァ以降」などと括られる(と思われる)作品の主題歌。
 正統派のアップテンポな曲を選んだのはこの手の作品として、視聴者の意識を引き付ける上で真っ当な戦略だと思います。 ここでしっとり目の曲なんぞを流されたらそれだけでひきますから…
 歌唱力は当然申し分ないし、歌詞も作品のテーマに沿って制作されたであろうと感じられる作りで好感が持てます。

(5、4、3)

 

pastel pure(マリア様がみてる〜春〜)
 ミッション系女子高の保守的な伝統を軸にして女子高生の生活を描く作品で、期待通りにチト百合っ気が感じられてインモラルな空気にあてられそうでした。
 作品の空気が非常にしっとりして控えめで、BGMや主題歌もそれに合わせたテンポのゆったりした物でした。 しっとりし過ぎでアニソンと言うよりはBGMみたいだ…と思ったら第1シーズンでは歌詞が無かったのだそうな…

(4、3、3)

 

Ready?(GetRide!アムドライバー)
 8月からの2代目主題歌。 1クールでの主題歌交代なので、音楽レーベル主導の戦略とは思うのだが、何故か…歌は前の物よりもアニメらしい物となっています。 主役の声優さんを起用する辺り、個人的に思わず「へぇ〜」とか唸った。 …が、初見はもとより何度聞いても凡庸な印象は否めないのに、何度も聞いてたらいい曲に思えて来た。 聞き慣れて愛着が湧いたのかも知れんね。 歌詞の中に「アムドライバー」という言葉がキチンと入っていると言うのも商売面の幅を狭める捨て身さで…気に入った。

(4,3,4)

 

GET9 (攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX)
 近未来の警察物で…何で今更TVアニメに成ったか個人的にイマイチ分かんない物がある。 まぁ、海外人気とか色々理由はあるんでしょうが。
 さて、この主題歌は地上波のみの主題歌らしく…その上、東京などでは去年(03年)に放送された物だったと記憶しています。
 出来は作品の雰囲気にあったスタイリッシュとも言える曲で、もはやTVアニメの枠で括るのが間違っているのだろうとすら思う。 アニメの面白さを誰もが恥じ入る事無く堂々と共有できるとしたら、これ位の風格が無ければダメなのだろうなぁ〜あー、妬けるね。
 グチになるが、士郎正宗作品の面白さについて、私が中学生の頃に思っていた感想と、現在の氏への評価が異なるので…いつも、どうしたら良いのか困惑する。
 歌詞は英語が分からないので感想は保留。

(5、4、−)

 

スクランブル(スクールランブル)
 いやぁ…スクランはラブコメとしてはかなーり人気のある原作ではありましたが…正直、原作は展開が野暮ったい気がしてまして、そんなに好きではありませんでした。
 ですが、本主題歌の初見で思ったのは「驚きの面白さ」的にCM地味た感動でした。 ラブよりもコメディ成分が異常に強化された本作アニメの顔として、これほどしっくり来る曲は無い物と思われます。 グルグル回るOPの絵がとても可愛らしく、そしてバカっぽい。 その上、曲がしっかり付いて来ている。 これは良い仕事です。
 それとね、本筋とは関係ないけど音楽がスタチャで歌手が堀江由衣さんなのだが、この作品が3〜4年前(スクラン無いけど)のアニメ化だったら林原めぐみが主題歌を歌ったに違いない気がします。 時代が変わったのでしょうね。

(5、4、3)

 

ラッキー・ガールに花束を(アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル)
 古典ミステリーの名作を題材にしたアニメ。 隅から隅まで、いわゆる「名作アニメ劇場」の系譜を継ぐ作風であると言えます。 山下達郎の歌声にのせて描かれるOPは、そうであるが故におとなしめでしっかりと聴かせる物となっています。 初見での違和感も無く、毎週見てもどこかワクワクする様な、妙な安心感と躍動感を憶えました。 流石にNHKだ…良い意味で。

(5、4、4)

 

*〜アスタリスク〜(BLEACH)
 オカルト系アクションの典型的なジャンプ作品ですが、作風はいかにも現代と言ったクール(?)な雰囲気をもっています。
 OPではそれを十分に感じられる出来の良さを味わえると思います。 …初見は、原色のケバいOP動画で気になっていたのですが、2度3度と見てる内に気に入りました。(オイ) 歌唱力がチト絵と合ってないのか違和感を感じましたが、まぁこれがこの人たちの持ち味でしょ、多分。 で、歌詞・メロディは売れ筋を意識したポップ音楽その物であり、アニソン系とは言い難い。 ですが、その曲をこれだけ素晴らしいOPに仕上げた制作陣の力量は偲ばれて余りある物でしょう。 …でも、それと作品への整合性は別問題と思うのでちと減点。

(4、4、3)

 

君となら(陰陽大戦記)
 アクション物の玩具タイアップアニメと侮るなかれ! この手の作品を長年手掛けたサンライズさんの手によって実に面白く仕上がっています。 悪役、ライバル、仲間、笑い担当、これらの要素の立ち回りの巧みさ、そして玩具の見せ方が実に僕の志向に合ってカッコ良かった。
 そして主題歌もそんなサンライズの正統派ヒーローアニメに相応しい前向きなアップテンポの曲になっています。 歌い方がチト癖があって引っ掛かる他はメロディ・歌詞・OPの絵と、どれも及第点以上の秀作と言って良いと思います。

(5、4、3)

 

emotion(冒険王ビィト)
 日本的な古典RPGというか、少年マンガ的世界観を基調にしたヒロイックファンタジーですが、主題歌は変に間延びする歌で…初見では正直「何だコリャ」とか思いました。
 しかし、何度も聞けば他にない独特の曲調は「他にない」と言う意味では作品を引き立てない事も無い。 作品に人気が出て名作になれば話だが、現状では一過性の違和感曲に過ぎないと思うなぁ。

(3,2,3)

 

Shining☆Days(舞-HiME)
 コミックなどメディアミックス化されたギャルゲ系のアニメ…だが、女の子達が主人公の…恋愛物ではなく伝奇系のアクション作品だったりします。
 さて、主題歌を歌うのはギャルゲ主題歌を幾つも手掛けている栗林みな実嬢で、彼女らしいアップテンポでポップな曲になっています。 初見でも違和感はなく聞けましたし、作品のアクション性を考えると元気のいい歌なのは良い選択でしょう。 OPの出来も、登場キャラやメカの絡め方が非常に効果的であり、見ていて引き込まれる完成度の高い物と言えます。

(5、4、3)

 

禁じられた遊び (Rozen Maiden)
 ある日、登校拒否児の主人公である所のダメ少年の下に、少女の人形がやって来て彼女らの戦い「アリスゲーム」に巻き込まれていくお話で、それと絡めて少年 桜田ジュンが心の均衡やら何やらが立ち直っていく過程を描いてます。
 その主題歌はゴシック調の西洋人形が主役を張っているだけあって歌声に透明感があってクラシカルなメロディが持ち味の歌手(ALI PROJECT)を選んで来ています。 まぁ、雰囲気は合ってますから制作陣の目論見は当たっていると思います。
 歌以外の面ですが歌詞に心を動かされる部分は無いのと…動画は少ないですね。 主役が人形だからか?? それでも締める所はキチンと動いていたし、出来としては可も不可も無いと言った所でしょうか。

(4、3,3) 

 

Be Somewhere(ロックマンエグゼ・ストリーム)
 ロックマンエグゼシリーズ3作目。 作品本体の音楽担当は相変わらず同じ人だが、主題歌は何故かタイアップ。 これまで男性ボーカルで来た本作になぜ「BUZY」なのかは分からないが…これまでの作風を大事にしたい自分としては、ここは少しだけ苦言を呈したい所ですな。
 しかしながら、この方たちもそれなりに力強いボーカルと音楽性を持っており、聞き慣れてからの感想としてはアニメに合った素晴らしい曲であると言って良いでしょう。
 余談だが、ふたつのスピカと同じ歌手・作編曲・作詞との事…何繋がりか?

(4、4、4)

 

enemy of life(ゾイドフューザーズ)
 OPの初見としては、雰囲気は良いのだが…小室哲哉の手による曲であり、氏がサイボーグ009に付けた曲がどんな物だったかを僕は忘れていないので、制作陣が何を思って依頼したのか甚だしく疑問だ。 先入観といえばそれまでだが…可愛そうな作品だと思ってしまうね。 
 で、実際はどうかと言えば、初見では力強い感じがしてロボットアクションである本作に合ってはいると思ったが、個人的な好みで言うとそう良い歌とは思えない。 それに、何度も聞いていると曲調がモッタリ感じて鈍重に思えて来た。そんなこんなで減点やね。
 歌声や歌詞だが、個性はあるが個性的過ぎるというのも作品との整合性を損なっているかもしれないなぁ…故に、番組のOPを飾る物として、相応しいとは言えないと評しておきます。 

(3、3、2)

 

シノブ参上!(ニンンがシノブ伝)
 忍者物で、主役が水樹奈々なのに歌には彼女が一切、絡んでない…不思議だ。
とにかくブッとんだギャグが身上の作品の主題歌にしては真っ当な忍者物を意識した主題歌でポイントは高い。…作品の可笑し過ぎる内容からすれば、どうしても大人し過ぎるとも言えましょう。 歌詞がそれなりに番組内容を映しているとも言えますが、それでも番組自体のインパクトに比べるべくも無い。 この作品、EDも好きですねぇ〜

(4、3、3)

 

neko mimi mode(月詠)
 見たこと無いけど原作を買ってるから…という理由で主題歌を購入。 話題になってますな。
さて、曲調はポップだがなんとも平板で特徴の無いリズムとメロディです。 この曲を特徴付けているのは曲中に挟まれたセリフであり「ネコミミモード」「にゃぁ〜ん」とか言ってます。
 作品が一寸、軽めの美少女萌え系コメディでもあるので許されるのでしょうが…何とも安っぽい歌だとも思います。 これで主題歌が勤まるのなら、歌なんてアニメに要らないでしょうよ。
 あ…いかん、この曲は評価する項目が1つしか無いや…(笑)

(−、2、−)

 

 

(作品との整合性、メロディの好み、歌詞の好み)

 気に入らん(←1・2・3・4・5→)良い

 

一番上に


 2004年のアニソン

 2004年のTVアニメ主題歌の状況は、放映されたアニメこそ数多く存在しましたが社会現象となる様な作品・主題歌は共にありませんでした。 膨大な番組数によって視聴者人気の拡散が一層、拡大した…この結果こそが04年の特徴かもしれませんが、端的にはこれと言った特徴の無い状況と言って良いと思います。
 その渦中にあっても長期に渡って放映された主題歌は幾つか存在しました。 その多くは低年齢層向けの作品ではありますが、どれも作品の顔を意識した特徴的な曲だったと思います。 私が見た作品で挙げるとすると「ふたりはプリキュア」「無人惑星サヴァイヴ」「ロックマンエグゼ・アクセス」「今日からマ王」が最も長く、これに続くのは「ケロロ軍曹」「名探偵ポワロとマープル」辺りでしょうか。  ですが、これらの主題歌の多くが良作ではある物の飛び抜けて思い出に残った曲はありませんでした。 それ以外の1〜2クール作品群にしても「これは」と耳に残った主題歌は見当たらなかった様に思います。
 1年間のアニメ主題歌という観点では2004年は幾分寂しい年となってしまった感がありますが、個人的に選ぶとしたら…そうですね折角、評価が3部門あるから3つ挙げますと…

・作品との整合性
 「太陽のtransform!! (トランスフォーマー・スーパーリンク」

・メロディ
 「Shangri−La(蒼穹のファフナー)」

・歌詞
 「24時間あいしてる(ゆめりあ)」

 3部門中で特にメロディは選ぶのに悩みました。 他の2つは個人的に頭1つ抜けてると言う意識があるのですが、メロディに関しては「良い曲だな」と思ったら4点が付いてますから、4点以上を基準にしてよく聴いた回数や時間で考える事にしました。 
 ちなみに…OPに限らなければ「忘却の旋律」のED曲に「てのひらの光」と言う曲がメロディ・歌詞的にはかなり聴き倒してまして、かなりお気に入りでした。 ED曲の次点も「トランスフォーマー・スーパーリンク」なのですが、まぁ…どうでも良いですね。

 とりあえず、05年は誰もが素晴らしいと思えるアニソンが誕生する事を信じたいと思います。

 2004年のアニメ作品

 「鋼の錬金術師」が異常な盛り上がりを見せました。 ですが、量産された同作の主題歌を集めたアルバムは確かに驚異的な売上を示した物の、単体の主題歌となると…将来、作品タイトルから思い出される歌は無く、作品ファン以外は主題歌を忘れてしまう物と思います。 毎年言ってる事ですが、刹那的に数十万枚アルバムが売れたとしても、それが10年〜20年後に作品名と一致するアニソンが残らないのは、非常に勿体無い限りです。

 その他…最後に触れなくてはならない事として、シンガーソングライターでアニメ主題歌を提供、あるいは歌い手として活躍された岡崎律子さんが5月5日午前1時に亡くなられました。 死因は敗血症性ショックとの事。
 個人的な思い出になりますが、岡崎さんは林原めぐみさん笠原弘子さんと並んで、CD歴で最も早い時期から購入するようになった存在で、今挙げた中では唯一、今でもCDを買い続けている方でした。
 「ミンキーモモ(2代目)」「ラブひな」への楽曲提供、「フルーツバスケット」「ストラトスフォ−」等での歌声…優しい歌、力強い歌、色んな曲を聴きましたが、どんな寂しさを歌った歌詞でも優しさ…と言うより強さが感じられ、そこに付けられた優雅に流れるような音楽が特徴的で、そして何より歌声に独特の存在感があって忘れることが出来ません。 これから先、新しく彼女の音楽や歌声を聴く機会が無くなると思うと非常に寂しい事であり、残念です。
岡崎律子さんのご冥福をお祈りします。