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 アニメ主題歌回想2003

 点は5段階評価。 
カッコ内は(作品との整合性、メロディの好み、歌詞の好み)の順。
数字の評点は
 気に入らん(←1・2・3・4・5→)良い


moment(機動戦士ガンダムSEED)

 僅か1クールで変更となった2代目主題歌。
テンポは良いし歌も上手いと思うものの、この歌がガンダムSEEDの
主題歌で無ければならない理由が私の様な低能な人間にはサッパリ
分かりませんな。
(3,4,3)

 

GO!GO!レスキュー(出撃!マシンロボレスキュー)

 影山ヒロノブの手によるアニソン、歌うのはJAM Projectです。
実を言うとこのユニットは個人的にあまり好きでは無いのですが…
この曲にかぎって言えばそれを感じませんでした。
 作品にあった主題歌らしい歌をテンポよく謳い上げ、作品テーマにあった歌詞も
出来が良く、それがまたメロディによく映えて耳残りもするし、オタ層に受けるには
力不足と思える物の、基礎のしっかりした申し分の無いアニソンです。
評価(5、4、5)

 

僕らの時代へ -go ahead(爆転シュートベイブレードGレボリューション)

 もはやどうでも良い作品なのだが、新作に合わせて音楽がavexから
(売れないと見放されたのか)変更となりました。
そして、歌うのは主人公役の声優さんです。…でもねぇ、ロック調の曲に
音程が合ってない気がします。
有り体に言うとヘタクソ、キャラボイスで歌うのはそれ程に難しいのだろうか?
 しかしまぁ、どう聞いてもアニメと何の関連性を見出せない歌手の曲を
当てがわれるよりは何万倍もマシな失敗かと。
(3、2、2)

 

凛花(らいむいろ戦奇譚)

 日露戦争を舞台に美少女がおパンツをみせたり戦ったりする萌え系アニメ。
主題歌には18禁の原作ゲームと同じ物が使われていますが…
手抜きかと言えば…まぁ、ほぼ同時期に営業展開して行く上では相互効果が
売上に繋がり得るので、メディア・ミックス展開に貢献していると思います。
 さて、歌ですが、きちんと盛り上げ、見せる所は決めてます。歌が下手な点を
除けば申し分のない引き込まれる所のある歌かと。 
(5、4、3)

 

エンジェル・うっきー (ギャラクシー・エンジェル)

 TV第3期の2代目OP。 いつものGAらしく素っ頓狂なコミックソング路線は
踏襲しており聞いて不愉快になる事は全くありませんケド…
 何度も言って来た事だが頻繁な主題歌変更は作品の顔を見え難くする行為であり歓迎できない。
たかだか1クール12話すら持たせられない主題歌というのは何だろうか?
節操が無いとはこう言う事を言うのだ。
(4、4、3)

 

TRANSFORMER−Dream Again(超ロボット生命体トランスフォーマー・マイクロン伝説)

 これも長いシリーズだがそれぞれの主題歌は、出来・不出来の差が結構あると思います。
 数度しか見ませんでしたが、見た回すべての脚本が意外とまとまりがあって面白かった。
思うに、案外佳作だったのではないだろうか?
 そして主題歌だが、これも割と好感触だった。 曲調が…まぁ、好みと違うのだが、
歌詞で「トランスフォーマー」について触れられており、ここから多少の
アニソンらしさが感じられる。
(3、3、3)

 

1st Priority(ストラトスフォー)

 この歌を歌うユニット「メロキュア」は岡崎律子・日向めぐみさんで
構成されているのだが、日向さんは「CCさくら」で主題歌を担当の
グミさんと同一人物と言う話だ。知らんかった…
 何はともあれ、前向きな歌で好感触です。 元気なキャラクターが
走り抜けて行くような、そんな曲。
( 5・4・3)

 

SONIC DRIVE(ソニックX)

 影山ヒロノブと高取ヒデアキなる方が歌ってます。 歌としてはどうでも
良いのですが、作品中…見せ場のアクションシーンで挿入歌として使われる
時があり、その時は描写に合ったスピード感を盛り上げてます。 
そんな使い方にも助けられて作品を語るのに欠かせない曲になったと思う。
(5、3、3)

 

 READY FOR THE TIME(冒険遊記ブラスターワールド)

少年が異世界の争いに巻き込まれてしまうありがちなプロットですが、作品の
出来が良ければ結果オーライと…言いたいが、感想としては消化不良気味。
 主題歌も、歌詞は良いのだが…曲調がラップと言う奴です。 それが原因とも
言い切れませんが、個人的に聴いていてもどかしく、なんだか見ていられない
危うさを感じました。
(3、2、3)

 

TAKE IT SHAKE IT(カレイドスター)

 タイアップっぽい曲が許せる場合があるとすれば、それは
アイドルや芸能業界を舞台とする作品がそれでしょう。
 この作品を監督されているのは百戦錬磨の佐藤順一氏です。
タイアップだとは思いますが、それでも期待を裏切らない歌であり、
主人公達のきらびやかな舞台を連想させる曲でありました。
 ただ、歌手がね…歌唱力は押して知るべし。
(4、4、3)

 

STORMY LOVE(FIRE STORM)

 恐らく日本ではテラホークス以来となるジェリー・アンダーソン作品。
CGによるメカアクションを中心にした作品であり、CG描写が個人的に好みに合いました。
 さて、主題歌ですが…タイアップがあからさまで、もっと合う曲が作れるだろう?と思えるのですが、
OP開始直後のイントロをバックに流れるアクションシーンが好きです。 そこのメロディは
初見としてはグッと惹きつけられるし、海のCGが効果的に感じました。
 …歌詞は好きではないですな、全体的に青臭いです。
まぁ、作品自体が好きなので贔屓目に点を付けますが。
(2、3、1)

 

明日へのbrilliant road(宇宙のステルヴィア)

 OP開始直後、変に伸びのある声質とメロディが耳残りして惹きつけられました。
アニメの評価が定まる為の第一のステップは、OPでどれだけの人間を魅了出来るかに
掛かっていますから、私はコロリとやられた事になります。
 言い様によっては売れ筋狙いの曲調ではあったのですが…背景に流れる絵と音の
噛み合いも良く、作品に合った物と思いました。 そういえばOPの絵がOPの為に
描かれた物ではなく、すべて本編中の物しか使っていなかったのは演出だろうか?
それとも手抜だろうか?
 …まぁ、ともかく4月開始の作品群では、主題歌の出来映えは跳び抜けていたと思う。
(5、4、5)

 

ミラクル・ハイテンション!(コロッケ!)

コロコロコミックに連載された原作をアニメ化したコメディ・アクション作品。
近年にしては珍しく玩具屋とあからさまな提携しておらず、作品の面白さを
前面に出して勝負している気がした。 個人的にこういう作品は大好きなので嬉しい。
 その主題歌だが、歌い手の歌唱力あっての事だろうが、リズムから主人公の
元気さを強く感じる事の出来る作品に相応しい歌と思った。
(5、4、4)

 

Heartbeat(デ・ジ・キャラットにょ)

「で・じ・きゃらっとでござるうっ」(題字:佐藤竜雄)から始まる
人を食った作品の主題歌。 ブロッコリーが何を思ったのか美少女アイドルに
手を出し、そのプロモーションに作品が使われている様だが…題字にしてもそうだが、
背景、登場人物が不条理でキテレツな登場のさせ方を取っている。
それで歌が浮いてしまうのは、ある意味でニヤリと出来やしないだろうか?
(3、3、2)

 

白夜 True Light(D・N・ANGEL)

 作品としてはそこそこ面白かったし…悪くは言わないが、非常にテンションの下がる歌だ。
(私も音楽の才能がある訳ではないのだが…)変に壮大でクラシカルなリズムと
メロディが噛み合ってない気がする。 また、歌い手の音程が変に思えるのだが、
私の耳が悪いので無ければ…有り体に言うとこの人はオンチなのか?という事になる。
 その歌手の方だが、声優としても活動されている様で、それは本人の意思なのか…
はたまた事務方の売り込みなのか判断に困る。 一体、どう売りたいのだろう?
(5、2、3)

 

遙か彼方(NARUTO)

 2代目OP、歌はハキハキしており歌詞が聞き取り易い。 これは
非常に好感触に思う。 でも、その割に歌詞はそれほどのメッセージ性を
感じなかった。 確かに、そんな物が無くても勢いだけで突っ走るのも良いと思うし、
それはそれで好きなのだが…(好みの問題ですな)
 あと、メロディラインに合わせてライバルや仲間達を並べ、中忍試験という
群像劇的な(当面の)作品舞台らしく設えてあるOP自体をカッコイイと思う。
(5、4、3)

 

情報(E'S OTHERWISE)

 超能力物のアニメ、まぁね…あんまり見てなかったのでどうにも感想が付け難いが…
別にこの作品の為でもなくても良いレベルの普通の曲だったと思う。
強いて言えば、もう一寸アクション物っぽい歌でも良かったのでは?と初見で
思ったのだが、後から思うに…主人公がおっとり系で温厚と言う事もあるので、
この歌くらいのテンポはちょうど良かったのかも知れないと思い直した。
(3,3,3)

 

Little Wing(スクラップド・プリンセス)

 「JAM Project featuring奥井雅美」とかなっているが、去年の夏に某ラジオに
ゲスト出演された景山ヒロノブ氏がJAMへの女性の新メンバーについて交渉中とされ、
うちの一行掲示板にも「誰だろうな?」的な事をさらっと書いたのですが…
その際には彼女の名前は伏せられていたものの、所属のレコード会社がなかなか
首を縦に振らないと言われていた。 判ってみれば(どこの会社かは言うまでも無い)
思っていたよりもケチなのだと少々、驚きました。 経過は兎も角、話が変に
こじれず何とかなってよかった。
 前置きが長くなったが、この歌というかメロディから感じられるのは作品世界の
広がりと言うか牧歌的な冒険行であり非常に好感触だった。 特に弦楽器と
バグ・パイプの音が効果的と思う。 
(4、4、3)

 

all the way(キノの旅)

 これまた世界の広がりを感じられるタイプの曲調で、広い空間によく響く独特の
音の広がりに、空とか草原のただっ広さを想起させられる。(…のは私だけですか?)
そう感じたのは恐らく同じ様な弦楽器、たぶんギター辺りを使っているからと思う。
 …で、別にこの歌が「すてプリ」の主題歌と言われても何にも違和感は
無いんじゃなかろうかと思い至った。 主題歌にはポップな曲の方が似合う。
そして、人気のある曲調はそれ程の幅が無いので堅実ではあるが…(モゴモゴ)
 まぁ、そう感じたのは続いた時間帯で番組が並んだのが原因ですが。
(4、4、3)

 

FACE (ヒートガイJ)

 視聴者が見たいと夢想する「漢」の姿を具現化した作品ですかね?
設定としては未来都市を舞台にしたアウトロー達の物語…ですが、
どんな描写をしても狙った所にピシャリと収まる落ち着きが感じられる。 反面、法外さ、
暴力性に気品があり過ぎて視聴者をねじ伏せる意外性は乏しいと思った。
 翻って主題歌の感想ですが、「熱くなれ」とか「貫き通せ」と言った意味の言葉が
吐き出す様に並べられ、実直さをひたすら説いてます。 しかしながら上記の通り
物語の主人公は冷めた感じがします。無論、心の芯の強さは持っている様ではありますがね。
 ま、彼以外に歌の通りの「漢」なキャラがわんさか出て来ますので…その辺には
合ってると思います。
(5、3、3)

 

約束の場所へ(カレイドスター)

 2代目OP、くどい様だが主題歌変更はキライなので印象はすこぶる良くありません。
ですが、そうも言ってられないので批評する事にします。
 変更後の初見では歌詞の方向性が前とは逆のベクトルを向いてるのではないかと感じ…
それから30分間の物語を見終わってから、その違和感について考えたのだが、
それまでは「そら」がカレイドステージのスター達に追い付く…つまりは同じ舞台に
立つまでのお話だが、歌が変わった辺りからは「そら」の役割がハッキリと変わってしまい、
それまでにないステージと演技を目指して四苦八苦して行く事になります。
…つまりは彼女が誰とも違う自分だけの道を開拓し、周りが主人公に影響されて
切磋琢磨していく物語を描いている様に見えました。
 そうした点で歌の変更は納得が出来るにしても…リズムはどうだろう?
前主題歌と全く違うので違和感が拭えなかった。 まぁ、その辺は私のセンスの問題か?
(3、3、4)

 

カサブタ(金色のガッシュベル!!)

 他者がどう思っても、自分達の正しいと思う道を行こうとする主人公達、明らかに
弱者の側に立つ彼等は、他人に笑われても何をされても信じる物が揺るがない…
そんな正義の味方に成長して行く。
 この主題歌を頂くのはそんな作品で無ければならないと思う。 そして、嬉しい事に
この作品はまさにそのイメージにぴたっりと符合する。 この歌は少年マンガに
相応しい良心を持った素晴らしい主題歌かと思います。
(5、3、4)

 

true blue(アストロボーイ・鉄腕アトム)

 日本最初のTVアニメ、2度目のリメイク作。 昔を知る世代、それとアトムを
楽しみにしていた人々に期待されていた物とは違う歌ではあったが…歌詞からは
物語のメッセージ性を崩す要素は感じられないし、それらしさも感じられる実に
味わいのある歌詞でありました。
 歌手は典型的なタイアップであり…叩かれるのが分かっている仕事なので、
歌を聞く前は可哀想に思った物だが、この歌なら彼女等は良く頑張ったと誉められよう。
(4、3、4)

 

ホップ!スキップ!ジャンプ(ボンバーマンジェッターズ)

 7月からの2代目OP、放送開始より3クールが終わり、何故今ごろになって
主題歌を変えたのか理解に苦しむ。 初志貫徹とでも言うか、
ここまで来たのだから変えないで欲しかった。
 さて、問題はこの歌が作品に合っているか否かだが、前主題歌にはキチンと
「ボンバー」「ファイヤー」という単語が入れられており、作品との整合性に
気をつかった跡が伺えたのだが、この歌からはその辺が感じられず、単なる
タイアップ曲に成り下がった風に思えてしまう。
 ただ、歌詞は1歩ずつ進んで行こうと言う前向きで温かみのある物ではあった。
ここからは成長して行く主人公の姿を感じ取る事も可能だ…が、個人的には
前主題歌の持ち味が消えてしまったのは、本当に残念だった。
(3、3、4)

 

Cloud Age Symphony (LAST EXILE)

 飛行船が活躍する世界を舞台にしたSFアクションで、登場する機械類の
描写が極めて懐古的だったのが印象に残っています。 そして、その作品の
顔となる主題歌もそれらの小道具を意識した小気味よい物でした。
 曲名にも入っている通り、雲の様に捉え所の無いぐんにょりしたリズム、
息継ぎを筆頭にして…曲全体に貫かれている独特のメロディとハーモニーは
(それなりの)スピード感を出していて面白い。 まるで空の上を滑る様だ〜
とでも形容詞しときましょうかね。
 ただ、歌詞がね…聞き取れない。 何を言ってるのだかサッパリです。
(5、4、3)

 

second_fight(おねがいツインズ)

 おねティの主題歌と違って歌詞から何も感じませんでした。良い歌というのは
初見でズビシと来る物を持っている物なので、それを感じなかったと言うのは、
どこか…力が欠けていたのでは無いかと思う。(良い歌と感じた方、すいません…)
まぁ、漠然とした雰囲気においては作品に合っていたとは思います。
(3、3、3)

 

ぽぽたん畑でつかまえて(ぽぽたん)

 エロゲが原作のまったり系アニメ。 主人公達は毎回「ぽぽたん」のある場所を
転々として、そこで出会った人々とふれあう心温まるエピソードが毎回語られるが…
基本としてコメディ色が強い。
 歌詞の冒頭に主人公の少女3人の名前にちなんだ言葉(ま、駄洒落ですな)を
挿入してみたり、タイトルをサビで歌い上げたりと、基本に忠実な歌詞作りでしたし、
それが載るリズムも軽くて覚えやすい。聴いていて楽しくなる…そんな歌でした。
(5、4、4)

 

二つの未来(ロックマングゼAXESS)

 半年ぶりに復活した作品で、主人公が相棒のキャラクターとネット上の悪と戦う。
まぁ、ありがちなプロットの作品なのだが…キャラクターの造形と個性的な性格作りが
光っていると思います。
 このシリーズ2代目主題歌となる曲なのですが、歌詞は絆と友情で戦う姿を
歌い上げる物で、メロディの傾向も好みです。 
ですが、前主題歌が王道系で、しかも長い期間使われた経緯があるので…個人的には
それのアレンジを使って欲しかったなぁ〜とか、思っています。
(4、4、5)

 

ダイナマイト★I・N・G(デ・ジ・キャラット にょ)

 2代目主題歌。 前の歌は、少々捻くれた見方でしか好意的には
捉えられなかったのだが、この歌は作品の面白さ・楽しさが直球で伝わって来ます。
 どうして最初からこの様な曲が作れないのか、大いに疑問なのだが…
我々の様な下賎の民には計り知れない思惑があったのだろう。
(5、5、3)

 

Tattoo Kiss(カレイドスター)

 10月からの3代目主題歌、歌詞・リズムがイマイチ好きになれない。
同じ歌手にED曲も任せて統一性を持たせたのは良いが…初代主題歌とは
随分違った方向になった物だとため息が出ます。 このリズムとメロディが
歌手の方の持ち味であり特徴なのは十分承知してますけど…
(2、3、3)

 

メリッサ(鋼の錬金術師)

 禁忌を破った業を背負った少年錬金術師の物語です。
 個人的にポルノグラフティは活舌の良さと分かり易い歌詞を作っている部分に
好感を持っており、好きな歌手です。 なので贔屓目が入っているのですが…
だからと言ってこの歌は、作品に合った歌が他に無かったと思わせる力を
持ってはいなかったと思います。その意味においてこの歌へは単なる
タイアップの域を出ない物であると断じる評価しか下せません。
 原作は連載開始から短期間、瞬く間に読者の大きな支持を集めた快作で、
正直、あれよあれよと言う間に人気作が育っていくのを横から見るのは
不気味な感じでした。 当然、今回のアニメ化も注目していましたが、
ENIXという所は主題歌と言う面で期待を裏切る事が実に多いです。
…すでに04年1月からの2代目主題歌は準備されていると言う話です。
同じ主題歌で1年間通して頂きたかったですねぇ〜
(4、4、3)

 

Dive in the sky(プラネテス)

 宇宙でゴミ拾いをする仕事の人達の物語。 作品には…まぁ、ダラダラした
世の中だけど少しは良い事もあらぁなぁ〜とか言う感じのマッタリ感が漂っています。
…SF描写は素晴らしく美麗でした。
 で、主題歌ですが過去の宇宙開発をバックに流しながら、主人公がそれを
駆け足で追いかけている、そんな感じです。(や、見たまんまか…)
それを背景に流れる歌は、やや軽い歌なのですが、スタッフの作品への
力の入れ様も感じられましたし、歌手の持ち味も活きた力作と感じました。
(5、4、3)

 

THE MEANING OF TRUTH(F−ZERO ファルコン伝説)

 レース物と捕り物を合わせた為にメインのアクションシーンが
カーチェイスと言う珍しい作風ですね。 ですが、レースゲームが母体で
正義の味方と言うのは…少々、無理があった気もします。
 まぁ、主題歌は総合的にはインパクトが弱いのですが、それなりに
勢いはあります。 個人的に良いと思うのは歌詞ですかね。 弱者にエールを
贈るとか…そんな所がちょっと好みです。 
 (3,3,4)

 

僕らのメッセージ(無人惑星サヴァイヴ )

 NHK、久々の地上波ゴールデンの新作アニメ、ですが結構な挑戦と思います。
 少年少女達が漂着した未開の惑星…と言うか、南国風の島が舞台の物語で、
古くはロビンソン・クルーソーや十五少年漂流記みたいな物語です。
 作品としてメッセージを送りたいのは他人との付き合いであるとか、
自然賛美…あるいは畏敬の念と言った辺りが重要なファクターになると思われます。
 そして主題歌では、歌詞においてそれを取り上げており、番組の趣旨に即した
内容と思います。 まず初見で違和感無く聞く事が出来ましたし、優しい曲調で
聞き心地も良く、なかなか好感触でした。
(5、4、4)

 

恋のマホウ(まぶらほ)

 ハーレム物の美少女アニメ、原作が富士見ファンタジア文庫なのは
珍しいですな。 ま、棄てプリからの延長線上にあるのだとは思いますが…
 主題歌はポップで軽く纏まっており、作品には合っていたとは思います。
…個人的な感想ですが、ちょっと…こういう歌い方は下手っぽい感じが
するので、聞いていて違和感が拭えませんね。  でも、本当は…これが歌手の
持ち味と思った方が良いのでしょうね。
(4、3、3)

 

純(魁!!クロマティ高校)

 何故、吉田拓郎なのだろうか…と、疑問を持った方が負け。
製作陣の思惑が当たったのだろうが、ギャグ漫画にあえて真面目な歌を
被せる事で不条理を際立たせたのは実に心憎い演出だと感心した。
(5、3、3)

 

Venus Say (ふたつのスピカ)

 宇宙飛行士を目指す少女と仲間達の青春劇場みたいな物語で、物語の雰囲気は
落ち着いた感じでしっとり系?…悪く言えば辛気臭い。 でも、この物語の持ち味は
そこなのだから、楽しめない奴は見なけりゃ良いんですよ!(誰に言ってるのだか)
 愚痴はさて置き主題歌ですが、曲調は明るくて、物語中の人々の葛藤が嘘の様です。
ですがまぁ、作品全体が重い訳でも無いので選択は間違ってないと思います。
 あと、EDが(元曲の歌手が)坂本九なのは反則技です。泣いちゃいます。
評価:(4、4、3)

 

(作品との整合性、メロディの好み、歌詞の好み)
 気に入らん(←1・2・3・4・5→)良い

 

一番上に


 03年のアニメ主題歌

 今年は「ガンダムSEED」を筆頭に「マシンロボレスキュー」「カレイドスター」「ボンバーマンジェッターズ」と、長期放送された非原作物のオリジナル作品が多かった気がします。 本当は「明日のナージャ」や「クラッシュギアNitro」とかね、他にもあるのですが…見てなかったので割愛。(オイ)
 そして、ガンダム以外は同じ主題歌を長期にわたって変えずに(まぁ、変えられなかったのかも知れませんが)使用していました。 住んでいるのが地方な為、大都市圏ローカルの深夜枠の数多くの作品が見る事が出来て無かったし…作品自体が1クールの物も少なくない事もあります。 なので、必ずしも同じ主題歌を使い続ける手法が流行った訳でありませんが、1年間で3クール以上続く主題歌がこれだけあったのは奇跡でしょう。
 そんな中で個人的に今年、ズビシと来たアニソンを挙げるとすると、まず「明日へのbrilliant road」「二つの未来」です。 この2曲は歌詞が何よりも好みで、メロディラインも味のある物でした。
次点として「ダイナマイト★I・N・G」「遙か彼方」「Dive in the sky」辺りの曲はOPを飛ばして見た回数が少なかったので良いOPでした。
 その他では…去年、ちょっと触れましたが「ドラえもん」のOP、EDが数回変わりました。 ジャンプ系も相変わらず主題歌を大事にはしてくれません。
…ふぅ、04年は良い曲が恵まれた条件で視聴者の目に届く様に祈りましょうか。

「鉄腕アトム」リメイクについて、気になった出来事なので書いときます。

 この作品は放映に先だって各種メディアで大きく宣伝され、かつての作品を知る年代にも「あのアトムが…」とばかりに期待を抱かせたましたが、始まった番組の主題歌はその期待を裏切ります。
「何故、あの曲ではないの?」「あの曲を聴きたい」そんな意見、質問が局側には数多く寄せられたそうです。
 日頃からタイアップを苦々しい顔で見ていた私には嬉しいニュースでした。 作品に相応しい主題歌はそれをみた世代によって何十年経てすら、支持を繋いでいけるのだと改めて気付かされます。
 しかし…その超有名曲も、最初にTV放映された時は無名でした。 確かに、現在のアニメは1年間の作品数が多く、視聴者がバラけてしまい、誰でも見られる作品は減っていますが、それでもアニメの製作者各位には、曲を聴いて「あの作品の主題歌だ」と思い出される歌を目指して頂きたいと思います。