アニメ主題歌回想2002
点は5段階評価。
カッコ内は(作品との整合性、メロディの好み、歌詞の好み)の順。
数字の評点は
気に入らん(←1・2・3・4・5→)良い
CD購入分
Success,success 七人のナナ
作品のテーマに沿っており良い曲です。 特に歌詞が主人公鈴木ナナの
置かれた「受験生」という状況や心境をよく表している。 リズムはやや
単調だが、番組のテンポに合っていたと思う。
作品の出来に関してもテーマである「恋と受験の板ばさみ」を真摯に
扱っており、まるで絵本を見ているかの様に安心して見る事が出来て
良心的でした。
(5、3、4)
HUSTLE MUSCLE(キン肉マンII世)
格闘技、悪と戦う正義の味方…それと下らないギャグ、そんな作品の
主題歌としてまぁまぁの及第点か?
リメイク作品の宿命は前作と比較されてしまう所と思うのですが
その辺を考えると前作の主題歌はあまりにも有名かつ偉大なので
昔をオーバーラップさせがちな視聴者を納得させる歌を創るのは
難しかったのではなかろうか?と思います。
蛇足かもしれませんが歌手の方は、元MAKEUPの人との事で…
アニソンがらみとしては案外古い方みたいです。彼等の曲で最も
有名なのは「ペガサス幻想」
(5、3、4)
Shooting Stear(おねがいティーチャー)
主人公とヒロインの心情を表現したと思われる歌詞、これから作品の雰囲気を
想像し易く、リズムもそれに合ってます…が、正直言ってこの種類の音は
(ま、個人的な趣味の問題ですが)飽きて来るのが早いです。
また、I‘veに関して、ゲーム音楽が評価されているらしいのですが個人的に
そんな絶賛する程のBGMを創っているとは思えません。単に音楽を外注させて
ある程度のクオリティ確保と人件費を安く上げようという妥協の産物と思って
いたのですが・・・どうなのでしょ?
(5、4、5)
ヘミソフィア(ラーゼフォン)
作品は見れなかったので主題歌としては評価出来ません。歌だけについて…
特徴的なメロディではあるのですが聴いていて意識が引寄せられる「何か」が
それほど感じられない。
こう言う冗長な曲は、主題歌の「毎週流れる」という側面によって
聞き飽きない息の長さをもたらす事もあるが…さて?
(−,3,3)
夢見たい★ANGEL隊(ギャラクシーエンジェル)
4コマ漫画的なテイストの作品、主題歌もそれ相応にすっ飛んで明快な
コミックソングとなってます。
1クールのみの「繋ぎ」だったのが残念でした。
(5、4、3)
ロックマンのテーマ〜風を突き抜けて〜(ロックマンエグゼ)
ああ、なんて「らしい」主題歌なのだろう…と言うのが初見での感想。
とにかく出来が良く、主人公達の映像と曲のリズムが小気味良く構成されて
いるのでOPを見ていて心が踊る感じがします。
…ロックマンはFC時代によく遊んだ記憶があるのですがこのアニメ、
キャラのイメージが10年前と変わっていない事にも感動しました。
(5、4、4)
my sweet heart(東京ミュウミュウ)
伝統のなかよし系美少女戦士物ですがセラムンの様な惹き付ける華が
無いので凡庸さが際立ってしまう。これは同系統作品すべてに言える問題だが
その華の1つに主題歌の良し悪しという点があると思う…そうして見ると
このOPはまぁまぁノリは良いし演出も悪くは無いのだが「ムーンライト伝説」の
インパクトとは比べるべくもない。…魅力が足りないと感じます。
(3、3、3)
I(ハート型記号が入ります)U(満月をさがして)
タイトルに関しては「アイラブユー」と読ませたいのだろう…きっと。
主人公の少女が大人に変身して歌手になる、そんなお話。 ただ…その夢に
手を貸すのは死神、彼女の寿命はあと1年しかないと言う辛い設定です。
でもアニメの内容同様、主題歌はポジティブで軽い物となっており主人公が
踊っている絵が軽やかで好きです。
でも、どちらかと言うと初代ED曲が最も主題を表していたと思う。
(3、4、3)
プリティ・ケーキ・マジック(わがままフェアリーミルモでポン)
作品は良い、第一印象としいては土曜の少女漫画系3作品では
一番面白いと感じた。
…主題歌評は、リズムとかは及第点ですよモチロン。 でもそれ以上の
思い入れは湧かない。
(4、3、3)
Shout it loud(王ドロボウJING)
6月あたりにようやくBSが見られる環境になったのでとりあえず
チェックした作品なのだが…なんだかスカしたセンスの作品でした。
背景など、独特の映像美を持っておりなかなか良い。 主題歌は
サイケデリックというか何というか、特徴的ではありますがそう言った
作品の雰囲気には合っていたと思う。
(5、4、3)
永遠の花(藍より青し)
ヒロインの性格に合った大人しくて品の良い歌です。
しかし、やはり主題歌はもうちょっとメリハリのある物の方が
「掴み」としては良いのでは無いかと思う。
歌詞もなんか思い出やらのもどかしい事柄ばかりで後ろ向きに感じた。
その辺で惹き込まれる物がやや不足気味ではないかな…
(−、3、3)
空色ケーキ (あずまんが大王)
聴いていてほんわかするのどかな歌ですね。 曲とバックの絵は
よく合っており好感触だが…個人的に元々「あずまんが」に対して
持っていたイメージとの違和感が拭えない。
また、歌手にユニット参加されている伊藤真澄さんだが…彼女は
もう少々おとなしい歌の方が映えるイメージがある様に感じる。
(3、3、3)
ギャラクシーばばんがBANG!(ギャラクシーエンジェル)
秋からの新シリーズ、この歌は最初のTVシリーズ主題歌の
新バージョンとなっています。
お気楽テイストというのですか?あの投げやりさは…主題歌として
番組の雰囲気を一発で理解できる明快さが非常に好感触です。
(5、4、3)
まぼろし(シスタープリンセス リ ピュア)
…美少女物の最右翼に位置する人気作品ですが、前TVシリーズ主題歌との
差異から、シスプリという作品は一体何者なのだろう?と思ってしまった。
キャラを全面に押し出し、ストーリー性の一切を排除する今作の姿勢は
評価できるが、そこで作られるストーリー上の人物に感情や生活感と言った
人間臭さが感じられない…「個性」が様式的な記号にされ過ぎてますね。
皆はこんな菩薩様みたいな女の子で本当に萌えているのだろうか?
それこそ曲タイトルの「まぼろし」その物を追っているかの様だな…と、
それらしい事を言ってみたりして。
で、この歌が主題歌として相応しいかと言う点だが。 上記の事も踏まえて
雰囲気その他を鑑みると、 この作品に限ってはプロモ映像として見れれば
良いのであってストーリーとか、そちらとは対比すべきでは無いのだろうなぁ〜
と思われます。
(4、4、3)
えがおのてんさい(ぷちぷり*ユーシィ)
プリンセスメーカーというゲームを原案にしたアニメ、主題歌の出来は
主人公ユーシィの人物像やこれから始まるアニメがどんな物かを容易に
想像できる物であり、元気が良く明るいしメロディ等も軽やかです。
これだけ聞いてるだけでも十分楽しい物と思う。
そして、アニメ本体も期待を裏切らず面白い。傾向としてはファンタジーと
言うよりもメルヘン系だろう。 そっち系では久々の傑作かと。
(5、5、3)
未購入
DANCE!おジャ魔女(おじゃ魔女どれみドッカ〜ン))
いつものおじゃ魔女主題歌として・・・歌詞、リズムのノリの良さは
これで良いと言うか、流石に無難さを感じる。 ま、冒険しない事を悪く
言う事も出来ましょうが、ここはそんな優等生さを相も変わらず守っている
姿勢を買おうと思う。
(4、4、3)
Wakeup Angel 〜願いましては∞(無限)なり〜(ぴたテン)
ノリは良いしリズムもそこそこ良い。 総じて悪く感じる
要素は無くヒロインの美紗さんの元気さとか、破天荒さを
素直に感じられる・・・「作品らしい主題歌」だと思う。
(4、3、3)
爆闘宣言!ダイガンダー (爆闘宣言 ダイガンダー)
ロボットが格闘するゲームが舞台という流行り物設定の作品。
…歌手に遠藤正明という王道系アニメ歌手を持って来た所までは良い。
しかし、歌詞とリズムがそれをカバー出来ていないと思う。 熱血系の
王道を狙ったのは分かるが…歌詞とリズムがアンマッチに思える。
センスが悪いのではなかろうか? 何となく好みでは無いなぁ。
(3、2、3)
OFF THE CHAIN (爆転シュート ベイブレード2002)
玩具が売れたので第2シリーズとして継続され…ついでに絵柄が変わって
親しみやすい感じになりました。 内容は勧善懲悪・予定調和の物語なので
ハラハラ感が無い。「売れる物が売れれば良いんで子供なんてチョろいね」…と
言われるのが癪に障るのならば乗せられるな!とお子ちゃまには言いたい。
で、主題歌はこれまた凄い事になってましてラップ音楽です。 歌詞は
ベイブレードの事をちゃんと歌っていて良い印象ですがリズムが個人的に
嫌いなのでどうにもやりきれないなぁ…
前主題歌の路線を何故捨てたのか、理解できない。
(1、1、3)
ジェット(爆転シュート ベイブレード2002)
提供するアニメ主題歌の腐っている率が7割を越えるavexによる
シリーズ3代目主題歌がコレ。 前主題歌よりは幾らかはマシだが歌手に
オリジナリティが感じられないし、何よりヘタクソです。
何度も言いますが初代主題歌の時はアニメらしい物を用意出来たのですよ。
…おもちゃが売れた途端、群がって来た人達の食い物にされている様に
見えるのは何故だろう?
(2、1、3)
Obsession(.hack//SIGN)
OPはミュージッククリップとしては良いものだったと思うが、
主題歌とはとても思えない。 作品の持つ「鬱」な雰囲気や人間関係を
問い掛ける内容とは…何か違和感を感じる。 まぁ、ネット・ゲームの
持つサイバーな雰囲気を加味するともう一寸、好意的な見方をする事も
出来ましょうが、それはそれと思うので。
歌詞に関して、外国語は何を言っているのか分からないので
「−」を付けます。
(3、3、−)
Northern lights (シャーマンキング)
2代目主題歌、主人公と魂を分けた宿敵の人物との事を歌詞に入れたりと
なかなか(好みでは無いが…)趣のある歌となっています。
個人的には前主題歌の方が余程良い歌だと思えるのだが…それを変える理由は
それこそ商業的な物しか思いつかないので嫌になる。 だが、その割に作品の事も
考慮している空気が見えるのがavexとスタチャの違いではある。
(3、3、3)
さらば(あたしんち)
原作は4コマのギャグ漫画か何からしいが…よく知りません。 アニメ化
当初は監督、大地丙太郎氏のカラーの強いギャグが面白かったのだが、氏が
降板されてからは案の定…
主題歌について、別に思い入れが無いので、まぁこんな物でしょ。
という感じだ。
(3、3、3)
ヒカリへ(ワンピース)
この番組の主題歌は3代目になるが…アニメ本体とのシンクロ率は目を
覆いたくなる程、流石はavexである。 番組は未だアラバスタ編だと
言うのに同編以後に仲間となるキャラが登場するし、放送開始の時期が中途
半端だった。これは7月までに販売してるCDをすべてCCCD化する
戦略の影響だろうか? 良い迷惑だ。
音楽面も相変わらずでどうでも良いアーティストによるどうでも良い歌。
果たして、この歌が日曜のゴールデンタイムという激戦区で全国放送される
「週刊少年ジャンプ・ブランド」の顔として相応しいだろうか?
(3、2、3)
ワンダフルlife(ふぉうちゅんドッグす)
初見では、はっきり言ってキライな傾向がひしひしと感じられて
不快でしたが何回か聞いていると…曲と作品世界のバランスが意外と
悪くない。
作品について、犬が(目的はよく分からないが)冒険して出会う人々と、
犬たちの物語なのだが…良い話が割とあるし、考えさせられる所も多く、
意外な佳作です。
(3、2、3)
HEY YOU!!〜失ってはならないもの(東京アンダーグラウンド)
同アニメ2代目OPになるのだが、初代の主題歌は全く思い出せません。
ま、そちらは全くの駄目ソングだった記憶しかないので良いのですが…
それは置いといて…この曲をバックにした番組OPの出来はかなり
良かったです。 曲自体はロック音楽ですが作品がアクション物な為に
雰囲気を壊しておらず好印象と思う。ただ、歌詞はそれ程作品と合ってない。
(3、4、3)
true(ドラゴンドライブ)
作品はそこそこ面白い。 仮想空間でドラゴンを戦わせて競うゲームを
舞台にしてます。 主題歌は…曲としては良いんだけどOPが作品と
合っているかといえば普通の出来ですね。…まぁ、好意的に解しましょうか。
(3,3,3)
faint love(朝霧の巫女)
好きな作品がアニメ化され…よりによってキング、それも林原めぐみの曲が
乗せられた日にはもう、歯軋りしないではいられなかった、そんな歌です。
まず原作者氏のサイトにて、主題歌を選ぶにあたって最初に聞かされた
デモテープがあり、「これは流石にちょっと…」と、再考を願ったそうだ。
その後に選ばれたのがこの曲です。 作者さんは再考された曲にはOKを
出した様だが、どうだろうか?作品に合っているだろうか? 私には流れる
背景と歌が乖離し気味でバランスが悪く思える。
こんな「歌」をくっ付けるのならOVA天地無用!魎皇鬼の初代OP曲でも
流しておいた方が余程、作品に似合ってると…そう思う。
(2、3、3)
ROCKS(NARUTO)
歌手に「haund dog」という意外な所を衝いて来ましたが、
アーティストの持つ独特の青臭さが作品の雰囲気と合ってます。
ですがOP絵との整合性はちょっと出来が悪いかな?と感じてます。
…センスの問題でしょうが。(ま、微妙なのですがね)
(4,3,3)
希望峰(スパイラル〜推理の絆)
アーティストのプロモーションかと見紛う取って付けた様な歌と、
音に合わせる気すら感じられない薄っぺら(むしろ真っ白)な背景…
初見の際、作品を知らない人には何の番組が始まったのかさっぱり
分からないだろうな〜
(1、2、2)
BESIDEYOU −僕を呼ぶ声−(アソボット戦記五九)
うむぅ〜 avexがアニメの企画にも手を出した様ですが…
それが痛快な程に内容(作画やら演出やら)が低廉で、きちんとした
マーケティングをされたのかどうか、疑問に思った。
そして、主題歌も推して知るべしであり、アニソンとしては
聞くに耐えない物でした。
(2、1、2)
僕は崖っぷち(ボンバーマンジェッターズ)
アンパンマンに代表されるコミカルなキャラクター系の作品、
個人的にはギャグセンスが大好きな番組です。
さて主題歌ですが、歌詞は耳残りするちょっとオモロ系を意識しており
音としても独特のノリの良さがあります。…OPで、場面ごとに登場する
キャラも作中での扱いを連想できる物ですし、正直に言うと歌詞のある部分が
聞く度に溜息が出る位どうしようもなく好きです。良作ですな。
(5、4、3)
キングゲイナー・オーバー!(オーバーマン・キングゲイナー)
ぶっちゃけ、最初に某ラジオで流れたこの曲(サビの部分のみ)への感想は
良い物ではなかった。 しかし、フルコーラスを聞いたのとWOWWOWが
無料の日に見たOPへは賛美を贈るに充分な勢いを感じました。 素晴らしい!
新しいメカ描写を目指すという…作品に掛ける意気込みがそこで踊っている
キャラ達の絵からほとばしってました。
(5、5、3)
INVOKE−インヴォーク−(機動戦士ガンダムSEED)
歴史あるシリーズの主題歌と一口に言うが、これと言ったアニソンらしい
イメージが確立されている訳ではなく、むしろメジャーな曲調ばかり採用され
続けています。 まぁ、振り返って見ると今まで良い曲もあれば悪い曲も
あるのですが、結局「ガンダムブランド」と言う冠によって神格化されて
しまいがちなのでは無いかな?と思ってます。
この曲はそんな曲です。 異論のある方は歌詞が世界観に合っていると
言うのかもしれませんが、では他の歌ではガンダムの世界観に合わないのか?
この歌だけを聴いてガンダムの主題歌だと連想できるのか? この点を考えると
どうしてもアニソンとして認めたくないタイプの典型かと。
(3、3、3)
ドラえもんのうた(ドラえもん)
02年10月からリニューアル、TVで見ただけですが…流れているのは
歌詞自体は旧来からあった3番の物らしい。 そして、歌手が変わりメロディも
アップテンポな物に変更されてました。
感想ですが、これなら及第点をあげても良いでしょう。 前の主題歌は
「ドラえもん」と言うキャラクターのテーマ音楽としては完成した物なので、
これを完全な別曲へ変更しなかったのは全く正しいイメージ戦略です。ただ、
今の時代に合った歌だからと言ってこれからずっと使えるかと言えば、そうでは
無いので…今後、なし崩し的に定期的な主題歌変更が行われる事を危惧せずには
いられません。
また、主題歌変更理由の一つが視聴率の低下傾向にあると聞きましたが、
キャラクター商品において、視聴率は絶対視すべきファクターではありません。
「アンパンマン」は視聴率が稼げない時間帯にも関わらず長寿と絶大な人気を
誇ってますし、ディズニーキャラもTV無しで人気を保ってますからね…
変なこだわりが作品を殺さなければ良いのですが。
(4、3、5)
十二幻夢曲(十二国記)
中国風の世界観のファンタジー作品、まずはED曲の方の感想だが…
最初の話の主人公「陽子」という人物は当初こそ根暗ないじましい所のある
少女だったのだが、運命を受け入れていく過程で次第に強く成長していった。
あの歌の歌詞は彼女のそれからの生き様に良くあっている良い歌だったかと。
そして、肝心の主題曲はオーケストラ楽曲であり、12つに分かたれた
世界の歴史絵巻を飾るのに相応しい壮大で重厚な物と思う。
(5、4、−)
電光超特急ヒカリアン(電光超特急ヒカリアン)
ディフォルメされた変形ロボット物のアニメ、電車の玩具が結構、長い事
売られてましたがやっとアニメ化された感がある。 作画はちと古臭いのですが…
可愛いキャラと軽めのギャグが非常に良くかみ合ってます。
そんな番組の主題歌は女王堀江美都子による正統派の王道を行く歌で
非の打ち所が無い。 ノリも良く、子供が楽しんで歌える物としては好感触であった。
しかも第1印象から良い歌だと思わせる所などは流石としか言い様がない。
(5、4,4)
範疇外の曲
Thunder of PP(OVA:アーケードゲーマーふぶき)
コミックは読みましたが作品の雰囲気をよく表現し、かつ必殺技の
名前を歌詞に入れて謳い上げています。 それは極々ありがちな行為なの
ですが王道系アニソンの変な亡霊に踊らされずに今時の音楽としてよく
消化できてると思う。 見てませんが整合性は4以上は行きそうです
(−、5、5)
愛のメディスン (OVA:ナースウィッチ こむぎちゃんマジカルて)
今年一番の面白ソングはこれだろう。 すんごいハイテンションで歌われる
「フィーバーフィーバー止まらない♪」には参った。
どうでもいいかも知れないが作品タイトル、「マジカルて」の最後のところは
「カルテ」と引掛けているのだと結構最近に気付いた…トホホ
(−、3、4)
LOVE☆トロピカーナ デラックス(OVA:ジャングルはいつもハレのち グゥ・デラックス)
TV主題歌の新バージョン、雰囲気は前のと大して違いませんが…
テンポ良く纏められておりOP絵を見ていて楽しい。 躍動感があって
良い仕事してるなぁ、と思いました。
特筆すべき所は…作品の主人公ハレのキャスティング(愛河 里花子)を
利用した早口言葉を歌中に入れた所でしょう。 カラオケにするなら
これほど壮絶な物は無いと思います
(5、4、3)
評項:(整合性、メロディ、歌詞)
数字の評点は 気に入らん←1・2・3・4・5→良い
(一番上に)
総評と展望と…
今年で2回目になるこの企画物…振り返ってみて
今年初旬ごろ「今年は良いアニソンが多そうだ」と、思ったのですが実際は…嬉しい事にその通りとなり、比較的恵まれていた一年だったと思う。その中で感じた今年の傾向は、前半期のアニメ、特に4月開始物は良いと感じた作品がほとんど無く、1月開始あるいは前年からの継続作品の主題歌に気になる物を多く感じた。 「キン肉マンII世」や「おねティ」「ロックマンエグゼ」をそれとして挙げたい。
そして後半期だが、思わず唸らされる主題歌を頂いた作品が多かった。「キングゲイナー」では熱い雄叫び系の本懐を感じたし、「ボンバーマン」の主題歌は個人的には聞けば聞くほどにお気に入り度が上がっていく始末だった。「ぷちぷりユーシィ」「ギャラクシーエンジェル」の主題歌も聞いて楽しい物でした。
また、「ドラえもん」や「ワンピース」の主題歌が久々に変わった。 何れもavexがスポンサーで、商業的な臭いのする変更だが、曲の傾向は180度異なる。 ドラえもんはキャラのイメージを崩さない物だったが、後者はアーティストのプロモ的傾向が顕著だった。 アニメとしての価値は等価にも関わらず、作品性を同等に扱わないのは悪だ。 「ドラえもん」で出来て「ワンピース」でそうしないのは全く理解できない。
それと重なる問題だが、今年はアニソン変更サイクルが1クールで定着した感がある。 ここ10年で名作と言われるアニメ主題歌はほとんど生まれていない。 って言うか思い出せない…これは1作品で使われるアニソンの本数が多くなり…かつ、メジャーアーティストのプロモ手段と化している面が一層強まった結果だろうと思われます。 だから1年間に百を越えるアニメ作品があったとしても、何年経っても「懐かしのアニソン」をTVでやると「ハイジ」や「フランダースの犬」しか流れないのです!
今年の後半に始まった「ガンダムSEED」や囲碁ブームのはしりと言われる人気作「ヒカ碁」をはじめとしたジャンプ作品は20年後、アニオタ以外に思い出される事は無いでしょう。 今年のアニソンは確かに面白い曲が多かった。 ですが、作品の質と言う面ではヒットに恵まれたとは言えず、私の評価も単なるファンの独り善がり的な物に過ぎません。
来年以降は是非ともこれを打破する、皆が納得ずくで拍手を贈れる素晴らしいアニソンを期待したい物です。