白鳥の旅立ち
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3月29日
3月16日午後5時23分 湖の南の端に集結した10羽のオオハクチョウの群れは
リーダーの一声とともに北を目指して一斉に飛び立っていった。

昨年の暮れから白河市の南湖に飛来して越冬していたオオハクチョウの群れは春の足音に追われるようにそわ
そわと落ち着かない振る舞いが見え始めて間もなく3月16日夕暮の迫る頃北の大地を目指して旅立って行った。
その瞬間に偶然にも立ち会うことができ夕暮が迫る中でカメラに収めることが出来た。リーダーの先導のもとに一糸乱れぬ見事なチームワークで、一つグループ纏まり、集中して目の前を飛び立っていったオオハクチョウの編隊飛行は迫力もあり感動的なシーンを見せてくれ、しばし立ち止まり姿が見えなくなるまで見送っていた。
行く先は3000kmも離れたロシアはシベリアやサハリンであろうか、「君の往く道は果てしなく遠い・・・・」歌の一節が思い出された。


1月中旬オオハクチョウオナガガモ、ヒドリガモとともに餌を求めて岸辺に寄って来た。 3月16日午後2時過ぎ、オオハクチョウは飛び立つときの滑走距離が長くなる、入念なトレーニングを繰り返す。

3月16日同じ頃明るい日ざしの湖面では1羽が飛翔に備えて盛んに羽ばたく姿が見られた。 3月16日10羽の群れが湖の南の端に向かって移動を始めた。先頭のリーダーの声は「よーし行くぞ、用意はいいかぁ」と呼びかけているように聞こえた。

3月16日午後5時23分目の前を横切ったオオハクチョウの群れは10秒後には湖の北の端へ抜けて夕暮れの空に消えていった。
来年も元気で戻ってこいよと呼びかけ一人で見送ってやった。
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