青藏鉄道で行くチベットの旅
黄河を遡り永久凍土帯へ向かう  (8月27日)

7月11日車中での第一夜が明けて最初に停車する駅は、陝西省の省都の西安駅である。北京から11時間の時間的距離、機関車の付け替え等で停車時間はわずか15分ほど、古い歴史の都も駅のホームに足跡を残し、何枚かの写真を撮っただけで先を急ぐ。これから蘭州、西寧を経由して標高2800余mのゴルムドへと向かう。
西安駅には8時45分着15分程の停車で機関車を付け替え発車となる、この駅は上海、北京、延安等の行き先を標示した列車が往き来するターミナル駅だ。
西安の海抜は400m。
西安駅を発車してしばらく大きな城壁が続く、その一部に尚武門と標示された門が見えた。秦、,漢、隋、唐などの都の凱旋門か、今は市内へ続く大きな通り、車と人の往来が賑やかに見える     


西安近郊の畑作地帯
、作業に畜力を利用している風景が見られた。ガイドの張笑瑞さんはこの付近の畑作業はロバの使用が普通で馬は使わないと話していた。
蘭州駅着15時21分西安
から6時間20分の距離、15分の停車時間中に機
関車の交代、3重連のパ
ワーアップでゴルムドへ
牽引する。
蘭州は海抜 1600m弱

蘭州からしばらく黄河に沿って進む、河が蛇行か列車が蛇行か何回か河を横切りながら上流へ。
河の色は黄土色。目についた広告からこの付近はアルミニュウムの生産地らしい。

橋の欄干に掲げられた広
告、トヨタ自動車の広告だった。
蘭州駅から1時間のところ、周辺の山肌、褐色の裸地が目立つ。
蘭州から約3時間、山腹に緑化工事の施工地が目に入る。緑化両山美化西寧のスローガンが掲げられている。既に青海省に列車は入っており間もなく西寧駅に到着した。 日暮れ前の7時半ごろ、小渓谷を横切る如何にも頑
強そうなコンクリート製の
水路の上で作業する人々の姿が見えた。補強か修理の作業のようだ。
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