2009年7月1日の昼に自身が持つ携帯電話が鳴った!

 

電話の主は、竹造氏。

 

竹造氏『レースどうする?雨っぽいからヤメとく?どうしようか?マシン整備も面倒だしなあ。』

 

俺 『別に出てもいいし、出れなくても構わないッスよ(^O^)

 

竹造氏『あとでまた電話する!』

 

その6時間後・・・竹造氏『エントリーしといたから(`∀´)

 

俺『(((゜д゜;)))わ、分かりました。ベストを尽くします。』

 

そんなやりとりをし、迎えた前日・・・。

 

午後から走行予定だったが、不安と楽しみが重なり、あまり睡眠出来なかった

俺は早朝五時に家を出てしまった(-.-;)

(意外に小心者の為)現地へ向かう途中、竹造氏へメール。

 

『俺は既に向かっている!俺様を待たすなよ』と。

 

現地へ到着するが、竹造氏は納品の為、遅れている。

 

10時前に遅れてやって来た竹造氏へのご褒美として、予定していた半日走行を1日走行に切り替える!

 

マシンは竹造氏の愛機 XR100モタード。

 

勿論、初乗り(^o^;)初めてのマシンに初めての4サイクルエンジン久しぶりの12インチ!

 

勿論、乗りこなす自信は山ほどあった!

竹造氏 『俺のベストが47秒2だからね』

 

俺『( ´ー`)そんなクソみたいなタイムなら余裕だぜ』と鼻で笑いながらコースイン!!!

 

軽く流してから、攻めてみる!!

 

事前に禁止事項を与えられた。

 

竹造氏 『半クラ使ったら殺すからね()

 

ご存知な方はいるかも知れないが、俺は『日本で3本の指に入る半クラっチャー』

しかし、自他共に認められる『天才』は器用にXR100モタードを操る・・・

 

ハズだった・・・。

 

1本目 エンジンブレーキに戸惑いながらも、49秒3

 

2本目 若干慣れて、48秒5

 

3本目 48秒6、あれっ?

 

4本目 やっとの想いで47秒に入れた(+_+)

 

その後試行錯誤をしながらも47秒台を出すが、竹造氏のタイムには届かず、47秒5で前日練習を終えた。

 

迎えた決勝の朝。

 

珍しくレース前日練習を頑張った『天才』・・・もとい、『凡人』は、前日の晩に友人宅(サーキットから15分位)

へ泊まり酒を浴びた。

 

朝方に土砂降りの雨が降り道路が濡れていた為、朝からローテンション(*´Д`)=з

 

しかしサーキットが近づくにつれ、路面が乾いていく(^O^)サーキット近辺は雨が降

らなかったようだ(田舎町では良くあるようだ)

 

サーキットへ入り、竹造氏と共にマシンや工具などを下ろし整備に取り掛かる。

とりあえず、オイル交換をする。オイルは俺がこよなく愛す『ワコーズ』

前日しか走ってないにも関わらずオイル交換をする。4サイクルエンジンでは、オイ

ルはセッティングパーツなんだって! (ワタシは知りませんでした)

 

エコロジーが大好きな竹造氏は、抜いたオイルをまた缶に戻した!

 

竹造氏 『もったいないじゃん(=^^=)発電機に使うよん♪

 

どうやら、不況というものに侵されているようだ。

 

さて、余計でくだらないレポートを出すと怒られそうなので、そろそろ真面目に・・・。

 

本日のエントリーチーム名は『FRP takezo+NーPLAN』

 

その日だけ、NーPLANさんのお名前を背負い込む事になった。(プレッシャー@)

 

現所属ショップ、DFノリーズ社長からは、『お前、真面目にやらなきゃ

NーPLANさんに怒られるぞ(`ε´)』(プレッシャーA)

 

現地に遊びに来ていた、友人の全日本ライダー、元NーPLANのライダーにも、

激励される(プレッシャーB)

 

そんな重みを感じながらも、公式練習が始まる。

 

竹造氏 『オイル交換したから、2周はゆっくりね( ̄ー ̄)

俺『了解しました(*^-^)b

 

たった五分の公式練習を2周ゆっくり走ってからアタ〜ック!!

しかし、テンションが上がる前に終了。公式練習のベストタイムは48秒3

 

俺『やべえ(´∀`)

 

竹造氏『・・・・。』

無言のプレッシャーを与えて来ました。

予選前にハンドルの位置を竹造氏に依頼し少しアップハンで走り屋仕様へ!

(少し狭く感じるため変更)

 

そして、予選へと移る。

 

予選前からエンジンを温める為、暖気をする竹造氏!

 

竹造氏『油温を上げてから走るようにね(b^-)

 

俺『ダミーグリッドで空ぶかしして温めますね(*^-^)b

 

いざ、ダミーグリッドで空ぶかしをするが、4サイクルエンジンは振動が凄い!

(2サイクルエンジンに比べて)

 

なんと!!

 

 

俺は・・・。

 

 

その振動に気分を悪くし、軽い乗り物酔い状態(((゜д゜;))そして空を見上げる・・・。)

 

優れない気分のままコースイン!!

 

自分でも分かっているが、俺は気分屋だ!

 

一瞬にして本気モードに入り、自己ベストを更新し、予選7位を獲得した!

 

タイムは47秒1だっ(`∀´)

 

竹造氏にタイム見せると、少しムッとした顔で 『ホホ〜!やるなあ(-з-)

 

何故か悔しそうな竹造氏を後目に、俺はやる気になった!

 

何故やる気に?何故なら、#1チャンピオンハラツヨとの差は0、2秒!!

 

彼はXR100モタードより若干、戦闘力の高い『エイプ』に乗っている。チャンピオン

ハラツヨは予選3位だったが、差は少ない。

 

俺『食ってやる!』とチャンピオンハラツヨ本人を前に宣言した、太陽が眩しい昼休

みを終え、次々と決勝が始まって行く。

 

予選で変更したハンドルの位置を少し戻し、(アップハン過ぎて予選は手首が痛かった)

また早めに暖気を始める。

 

横では暑さではない別の物で顔が真っ赤な竹造氏!

 

俺『ちょっと暖気お願いします。』

 

竹造氏 『ぁいよ〜!』

 

千鳥足な竹造氏をよそに俺は集中力を高め始める。

 

本日の愛機XR100モタードのタイヤ・リアサス・フロントフォーク・エンジン・

マフラー・キャブ・ブレーキ・ステップ・チェンジペダル達に、念を込め触って行く。

 

タイヤウォーマーが竹造氏の手により外され、フロントスタンド、リアスタンドが外

され、竹造氏は一匹の猛獣をダミーグリッドへ送り出してしまった・・・。

俺の心の中では『とりあえず、見せ場作る!俺は桶川のエンターテイナ〜だ!!』

 

根拠無き自信を味方につけ、再びダミーグリッドに着き、空ぶかしでエンジンを温める。

 

しかし、そこにはカメラを持った沢山の人が俺を撮り始める!!!

 

集中力を乱さないよう空ぶかしをするが、再び『最強の敵』が!!!

 

 

『明日は牛丼だから、お昼に食べにおいでね('-^*)』と桶川のママさんに言われてい

たが、タイミングを逃し空腹を満たす事が出来なかった。

 

予選より、強く、憎たらしい『乗り物酔い』が俺を襲う!!

空を見上げるが、奴には勝てない。

 

タンクを見て、集中したが奴には勝てない。合紫順援~lb`_fなど色々

なものが頭の中で暴れるが、真剣にヤバいっ(><;)

 

諦めかけたその時ゲートは開かれた!

 

『風に当たると酔いは覚める』と思い、ゆっくりとグリッドにつき、エンジンを切り

呪縛から解放された!!

 

選手紹介をしている間に自分の走るラインを考え集中する。

俺は名前を呼ばれたのにも関わらずファンサービスを忘れ、ただ、スタート直前に再

び『奴』(乗り物酔い)が来ないように祈ったm(_ _)m

いよいよスタートする。

 

かなりの集中力!!『奴』に打ち勝つ事が出来、バッチリスタートを決める!2コー

ナー手前で光が俺をイン側へと導く!!

 

2コーナー立ち上がりで前の2台が接触!!

軽々と交わし、第一ヘアピンで3番手へ浮上!!!!

 

自身の興奮は最高潮!!!

 

ヘルメットの下ではすでに『ハアハア』言っている(´Д`)=з

 

しかし最終コーナー手前のヘアピンで4番手に後退するが、俺は『乗れている!!』と確信した!

 

懸命に3番手を追う!

が、8コーナー立ち上がりで謎の失速( ̄○ ̄;)

 

体を動かして乗るXR100モタード。ハンドルについたエンジンのキルスイッチを顎で『パチッ!』

 

もちろん『ムモォ〜〜』と一気に回転が落ちる。

 

最終コーナー手前のヘアピンの立ち上がりでギリギリのタイミングでスイッチをONにし、ストレートへと出る。

 

禁断の半クラを当て、回転を上げストレートを走るが5番手に後退する。

 

『ヤベ〜(´∀`)恥ずかしい(>_<)』再びテンションを上げ走る。

 

しかし、シフトダウン→エンジンブレーキコーナー進入のハズが・・・。

 

あれっ?ギアが落ちない(((゜д゜;)))

 

コーナー進入で『スーン!』と突き抜けてしまう(゜□゜)

 

一周に付き二度は『スーン!』

 

第一ヘアピンの土手に頭から突っ込んで首の骨を折り、

9月末に産まれる我が、第二子を見れずか・・・。

 

など、ネガティブな考えが頭をよぎる!

『生きている限りベストを尽くす!』そう心に決め、改善されないままレースは周回を重ねる。

 

 

 

そして、チェッカーが振られ、結果は六位という、当然納得など出来る訳もなく悔しさは残った。

 

世間で言う『不完全燃焼』だっ!!

 

しかし、もし、『完全燃焼』をしていたらどうだろう?

 

結果が全ての世界だが、時代の変化によって乗ることになった4サイクルエンジン。

 

『2ストが無くなったらレース辞めちゃえばいいな(´∀`)

 

なんて思っていた俺だったが、今回SP100というカテゴリーのレースに出て考えは変わった。

 

2ストだから、4ストだからなど関係ない!

『オートバイ』なら、なんでも楽しい事を改めて知った。

 

この先、当然ミニバイクレースのみならず、ロードレースなどモータースポーツから

は2サイクルエンジンが無くなっていくハズ・・・。(寂しいが)

 

しかし、ミニバイクレース、ロードレースなどモータースポーツは無くならない。

 

2サイクルから4サイクルへの『乗り換え』が要求されるときに、4サイクルエンジ

ンの楽しさを皆さんに伝えられる事が、今後自分には要求される。

 

 

過去の自分と同じ考えを持っている人々は、このくだらなく、長く、暑苦しいトモ

ゾー自作レポートを見て、少しでも4サイクルに興味が出てくれれば、嬉しく思います。

 

 

 これから4サイクルエンジン車両に乗る方へのアドバイス。

ライン取りは、大きく、U字を描き、12インチ車両なら、タイヤのグリップが強い

為、進入スピードが遅いと、タイヤが路面を食い過ぎ、失速してしまうので、出来る

限り進入スピードを高めて下さい。

 

ガーンっと突っ込んだら、マシンを寝かし、早めのアクセルONをします。

 

立ち上がりではらまないように、大きく、ワイドなライン取りをしましょう。

 

 

次に2サイクルエンジンから4サイクルエンジンへ乗り替える方へ

 

 

2サイクルエンジンに比べ、トルクが強いため、エンジンブレーキが強くかかりま

す。各コーナーに合ったエンジンブレーキをしましょう。

シフトダウン→アクセルを一回ふかしエンジンブレーキを弱める。

 

シフトダウン→クラッチを握ったり離したりで調整する。

 

強くかける時にはパッとクラッチを離せば強くかける事が出来ますが、マシンが寝て

いる状態で強くエンジンブレーキをかけると、タイヤがスライドし、『ブレーキング

ハイサイド』『スリップダウン』などの転倒率が高くなるので、状況に合わせ、的確

な判断をして下さい。

 

 

マシン選びについて

 

圧倒的に戦闘力が高い『NSーF』(ツインチューブフレーム)

 

いつでも手に入る『エイプ』(鉄フレーム)

そして『XR100モタード』(鉄フレーム)

 

そして最近では、『NS50R又は50F』にエンジンを載せた車両

も出ていますので、ご自分の体格、好みで選んで頂ければ良いと思います。

 

その他、加工(エンジンを載せる為の加工、溶接等)をする際は、なるべく各ショッ

プ様へ問い合わせ、よく相談する事をお勧め致します。

強引に取り付けたりすると、エンジンの振動でフレームへのクラック(ヒビ)折れた

り取れたり、最悪な事になりかねませんからね()

 

それでも、安全で楽しい4サイクルのミニバイクライフを楽しんで下さい。

 

最後に、サポートして頂いた、竹造氏、 NーPLAN様、和光ケミカル様、応援し

て頂いた皆様に御礼申し上げます。

FRP takezoサポートライダー諸富知三

 

トモゾーの「4ミニってどーなん?」

2009年企画

SP50EXPクラスで常にトップグループでのレース
を繰りひろげている当社サポートライダー
「トモゾー」こと諸富知三選手による
SP100初参戦記です。

協賛各社各位(敬称略)
N−plan  DFNori’s 和光ケミカル
LOOK QRS RABBITHOUSE
Remotion A−style POSH