読書録194(2002.02.24)
アイスキュロス『縛られたプロメーテウス』
(岩波文庫、1974年)
| 先日、初めて東京ディズニーシーに行ってきました。予想以上におもしろかったです。ジェット・コースターが嫌いなので、猛スピードで岩山の中を駆け抜ける「センター・オブ・ジ・アース」にはまいりましたが。 その「センター・オブ・ジ・アース」がある場所は「プロメテウス火山」と呼ばれています。そう、そこで読んだのがこの『縛られたプロメーテウス』というわけです。 アイスキュロス(前525/524〜456)はギリシア三大悲劇詩人の一人。呉茂一・訳。 |
▼あらすじ
ゼウスが主神の座につくのに協力したプロメーテウス。しかし、彼は、天界から火を
盗み出して人類に与えたため、ゼウスの怒りをかってしまいます。
本作品は、ゼウスの怒りをかったプロメーテウスが罰として岩山に縛りつけられる場
面からはじまります。オーケアノア、ヘルメスがゼウスに従うように勧めるのです
が、プロメーテウスは頑として受け入れません。そしてとうとう縛りつけられてしま
うのです。
ゼウスの権力や残酷な刑罰にも屈しず、自分の正しいと思うことを曲げないプロメー
テウスの強靭な精神力が描かれています。
▼感想
短いものだからと思って読んでみましたが・・・あまりおもしろく感じませんでし
た。
権力や刑罰に屈しずに自分の信念を貫き通すプロメーテウスの精神力の強さが主題な
のでしょう。でもやはり2500年近く前の、しかも外国での話ということもあり、作品
にはなかなか入り込めません。今なら現代的設定でもっと分かりやすい作品が書ける
と思います。
特に問題があるわけでもないのですが、特におもしろい点もない。それが率直な感想
です。やはり古典を読むのは難しいですね。
余談ですが、プロメテーウスが受けた罰というのは、岩山に縛り続けられ、翼の長い
鷲が彼の不死の肝臓を喰らう、というものです。しかもその肝臓は一夜のうちに元通
りに戻ってしまうので、また鷲に喰われ、この苦しみが永遠に続くのです。
ところが、この鷲を退治してくれる勇者が現われました。それがヘラクレスです。僕
は見ていないのですが、ディズニー映画に『ヘラクレス』がありましたね。東京ディ
ズニーシーのプロメテウス火山はそこから来ているのでしょうか。
2002.02.24.
●関連読書録
【ギリシア関係】 http://tinyurl.com/53ljx