解説:効率的なスクレーパの使い方       


傾ける方向は手前側でも向こう側でも自分の好きな方向でかまいません。力の調節がしやすい方向でやってください。
向こう側でも・・・手前に向けても・・・お好きなほうで

リズミカルにカンナをかけるように一方方向にあまり長くないスパンで削り取ります。あまり力を入れる必要はありません。といいますか力は入れないでください。表現上削り落とすといっていますが、感覚的には薄皮を刀で剥いてやるような感覚でお願いします。



スクレーパが曲がるほど力を入れると、その曲がった個所に集中的に荷重がかかり、ソールまで削ってしまいます。絶対に曲げないでください。

力を入れて一度に!というよりは少しずつやさしく削ってください。曲げて使用する特殊な場合としては、ソールの凹んだ部分などに入ったワックスをを削ったりするときです。もっともソールの凹んだ部分のワックスはあまり取る必要もないと思います。

スクレーパの角はワックスを削っているとすぐに丸くなります。そんなときには長方形のスクレーパには4箇所角があるのでスクレーパを裏返したり、天地を逆にしたりと角が立っているところをローテーションしながら使っていくと切れ味のいいスクレーパで効率よくワックスを落とすことができます。

なお、もっとも効率よくワックスをはがしたいならば、ワックスは薄く塗ることです。