しんだいとっきゅう物語


全国のプラレールファンを熱くさせた、しんだいとっきゅうについてのお話しです。
なお、ファンがどのように熱くなったかは、こちらプロジェクト×バツ〜寝台特急とか〜をご覧ください。

583系(実車)
電車特急用の車輌が不足した時代に、寝台設備を持ちながらも、昼間は寝台をたたんで座席列車として使用できる効率的な電車として、1957年10月に登場しました。

寝台特急の「月光」や「はくつる」「ゆうづる」「彗星」「明星」「金星」「なは」、昼間の特急「雷鳥」や「はつかり」「みちのく」「みどり」などとして運行されました。
しかし、車輌不足が解消されるとともに数を減らし、現在ではほとんど見ることのできない珍しい車輌となってしまいました。
画像の車輌はJR東日本青森運転所に所属するもので、旧国鉄色と呼ばれるオリジナル塗色のままの車輌です。
しんだいとっきゅう(オリジナル)
1975年ごろから1983年ごろにかけて、発売されておりました。
その出来の良さと発売期間の短かさから、プラレーラーとしてはぜひとも入手したい車輌のひとつでした。

旧動力ユニットの車輌で、先頭車のスカート部分にあるスイッチがオリジナルの証しです。
運転席前部の青い部分は、塗装ではなくシールが貼り付けてあります。
3輌セットだけでなく、中間車のみの単品販売もされておりました。

製造時期により成形色に濃淡があり、薄いクリーム色が初期型、濃いクリーム色が後期型と言われております。
あえて違いを作ったというよりも、製造過程で色の配合比率が若干変わっただけのような気がします。
しんだいとっきゅうもどき(L特急改)
探し求めても見つからないしんだいとっきゅうに、痺れを切らしたファンは、L特急を塗り替えてしんだいとっきゅうにしてしまうという荒技にでます。

画像は、屋根もレジン等で作成し、換装してしまったという必殺技のものです。(笑)
台車の裏側が赤,車輪が黄色、中間車のパンタが2つであることが、塗り替えの証しです。
寝台特急(復刻)
プラレール日限定寝台特急として、2001年10月14日に発売されました。

屋根をシルバーに、運転席周りをブルーに塗り、台車と車輪をグレーに変えての登場となりました。
う〜ん、「復刻されたのは嬉しいんだけど、なんか違うな〜」と思ったのは私だけでしょうか。
Moonlight Express(和名:月光特急)

米国のとある会社がノベルティグッズとして、2003年春に取引先や関係者に配布したものです。

なぜか、そういったものがプラレ市場に流れるんですよね。(爆)
プラレール図鑑には、165系ムーンライト号Uなんて表記されていたりしします。
やっぱり、寝台特急といえば、青い台車に赤い車輪だよな。
比較的量産されたようですし、天賞堂でも販売されていたため、レア度は△[弱]です。

やはり、Moonlight Expressにも成形色に濃淡がありました。(笑)
取引先への配布が不足する事態となり、追加でオーダーした最終ロットは、濃いクリーム色(画像手前)になったもようです。
微少生産ですし、天賞堂でも未発売であったため、レア度は◎[最強]です。(一部のマニアに流れただけのもよう?)
これの運転席前に青シールを貼れば完璧だ。
前述の濃いクリーム色で終わりかと思いきや、メッキバージョンも存在しました。
メッキはクロームメッキ、台車や窓枠はブラック、そんでもって車輪がプラレール初のモスグリーンという、とても渋めの仕上がりです。
少量生産のようですが、天賞堂でも販売されていたため、レア度は○[強]です。

こちらで紹介したMoonlight Expressは(濃いクリーム色を除き)天賞堂にて購入することができます。
完売しています。(2006年4月現在)